ニート in パリ - 行けっ森蔵!

偶然フランスはパリに移住することになった30代女子の生活。なぜか画家のベルト・モリゾに惹かれている。

またまたビザ更新

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2021年が明け、もう2月になってしまった。
 
3月のビザ更新を目指して、相方の力も借りながら自営業ビザ(entrepreneur/profession liberale)を取得しようと、書類リストを調べた。
それが例の如く、曖昧なものしか出てこない。
 
ビザ更新のたびに出向いて書類を提出する、プリフェクチャー・ド・ポリス(Prefecture de Police)のサイトを調べても、ビザ更新用のアポ予約のボタンすらない。
知り合いのフランス人に聞いても、「これ、フランス人でも読めないサイトだね」とのこと。同情はしてもらえたものの、先に進まない。
「ビザ更新の予約サイトがないなんて、さすがにそんなことあるかなあ?」と、もう一度目を血眼にしてみてみる。
「外国人の学生の方」、、、これか?
 
クリックすると、学生の後に働く場合はどうするか、など書いてある。
最後の方に「「一時的な就業」「自営業」ビザを取られる方へ」とある。
やった!!!!!
 
しかし「問い合わせフォームからお問い合わせください」とのこと。
この日(記載した日)は月曜日。
自動応答メールからは「返信は7日間お待ちください」とある。
金曜日になっても来ないので、もう一度同じフォームを使って問い合わせた。
すると自動応答で「同じ内容で何度も問い合わせするのは無駄です」的な回答が返ってきた。
ちょっと笑った。
 
翌週の火曜日くらいに返答があった。ギリギリだったな。
3月10日。
オッケー、カレンダーに印をつけた。
 
さてさて、添付ファイルの書類リストを見ると、すごいクオリティーの低い書類スキャンだった。まるで1900年代に書かれた本のコピーみたいだ、、、
 
ディスるのはこれくらいにしておき、肝心の中身を見てみる。新しく事業をフランスで立ち上げる自分の状況に合うものは、、、
 
Annex A:
1. 記入済みのCERFA用紙:
確かCERFAっていう名前の応募フォームのようなものがネット上に落ちていた。それかな。
 
2. (フランス在住の方)税金の支払い状況
ん?なんじこりゃ?語学学校とジュエリー学校の学生で働いてなかったし、税金なんてまだ払ったことないぞ。
 
3. 事業内容を遂行できると証明できる書類
多分、ジュエリー学校の卒業証明書(ディプロム)とかかな
→法律家だったという友人に聞くと、この理解で正しい。その他に、ジュエリー学校で作ったポートフォリオがあれば、それを提示した方が良い。
また、日本語を教えるのであれば、友人に協力してもらい「(ヒロコが)自営業ビザを取ったら、週一回40ユーロの授業をお願いします」などのレターにサインしてもらう。これですでに収入が確保されていることを提示できる。

自分のフランスの銀行口座証明書で、(その口座の中に)暮らしていけるだけのお金が入っていることを伝えた方が良いとのこと。相方(彼氏)の口座証明書で行けるかどうか、確認しておく必要がある(法的には結婚していないので)。
 
※もし日本料理を提供したいのであれば、食品衛生系の資格を取らなければならない可能性があるので、調べておくこと。
→今の段階では申請せず、自営業ビザが下りて、自分でも食品衛生系の資格などのルールに詳しくなってから後から事業を追加登録すれば良いのでは。
 
4. ビジネスプラン。フォーマットは自由。
 
5. 自営業者本人の名前で開設した銀行口座証明書
 
6. 事業内容によっては、(開業にあたって発生する)借入証明書などの契約書
 
CST3. 会社勤務、短期就業、自衛業・フリーランス用ビザ申請書類
 
7. 現在持っている在留証明カード
 
8. 翻訳付きの戸籍謄本
 
9. 住居証明:家電の支払い証明書など。もし誰かの家に同居しているのであれば、それを証明する、同居人のサイン入りの書類と、同居人の在留カード、パスポートのコピー。
 
10. 35cm×45cmの写真3枚
 
11. 健康保険証明書
 
12. 申請料金分の収入印紙。申請時に50ユーロ、新しいビザの受け渡し時に290ユーロ。合計340ユーロ。
 
13. 自営業者としてのCIRのためのOFII 証明書
これはナゾ。
 
14. 事業登録証明書
 
15. 経済状況証明
 
16. URSSAFの登録証明書とフランスの最低賃金くらいの収入を見込める証明
これは日本人ブロガーの人で、フランスで自営業する人が登録して税金を払うサイトだって言ってた気がする。
 
17. 規制のかかっている事業を営む場合は、その事業許可証
 
上記、どう見ても重複項目が多い。
特に「自営業をしながら、本当にフランスで一年暮らしていけるか」という点を証明させるものが多い。
友人によると、(口座残高証明以外に)収入を証明できるものはどんなものであっても使える可能性が高いから色々工夫してみて!とのこと。
 
 
うーん、アドバイスがふわふわしている、、、
 
でも2年ほどフランスに住んでみて、つくづく仕事が俗人的な国、、、
必要書類も、リストに書いていない書類が必要だったりすることも多い。
よっぽどお人好しな担当に当たらない限り、今の段階での自営業ビザは厳しい気がする、、、できる限り色々な書類を集めなければ。
 
 
 
 
 
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今年のまとめ

フランスではクリスマスは家族とひっそり過ごすもので、年末は友達や恋人とわいわい過ごすもののようだ。日本と逆である。
クリスマス時期になると家族がいない人はすごく孤独感を味わうと言う。
日本の年末と同じだ。


日本の年末年始は嫌だった。ひっそり静かで厳かすぎる!
 
自分が思春期の時は、家族の中にいて孤独感を味わうこともあった。
「祖父母と集まってもそこは所詮母方の家だ。私の母の「ホーム」であって、私の「ホーム」ではない。」と冷ややかに見ていた。
 
どの国でも、温かい家族は憧れの的なんだろう。
 
大学生の時にお邪魔した父方の叔父家族は、定期的な家族旅行が欠かせない、笑顔が絶えない家族のように見えた。
日中は近所の川で遊び、夜は巨大なテレビでゲームをする子供を、親は後ろから温かく見守る。

妻は夫が遅くに帰ってくると夕食を温め直し、一緒にテーブルに座って一日どうだったかとか静かに会話している(!!これが一番の衝撃だった!)

その妻は夫方の親族への気遣いが完璧。私などの親族が来ると自分の子供のように面倒を見、しかも帰る時は手土産を持たせる。

でも気疲れしていたりする様子が全くなく、自然体。肩の力が抜けている。

子供たちは私がビーズアクセサリーの作り方を教えてあげると、「でもヒロちゃんってさ、すぐ帰っちゃうんだよね?今度いつ会えるん?」とキラキラした目で見つめてくる。
なんなんだ、この家族!?


大学生の時にお邪魔して以降、数回しか挨拶に行っていないが、行くたびに衝撃を受ける。
 


ジュエリー学校でクラスメイトだったグレッグのお家もなかなかだ。
「俺は、家族200人いるんだぜ。まあ、遠縁も合わせてだけどな。みんな仲間でさ、助け合うんだよね。ヒロコんとこは?」
と言われた時は、得意の英語も出てこなく、唖然としてしまった。
描く対象への皮肉が効いたユーモアたっぷりのカラフルなイラストが得意なグレッグ。
「私のウェブサイトのロゴ作ってくれない?」と頼んだら快諾してくれ、ロゴだけでなく、最初のページのイラストも描いてくれた(千と千尋の豚になっちゃった両親を私の人物モデルにされてしまったけど。おいっ、グレッグ!)。

お礼のつもりでブログ上でグレッグのことを紹介したら、記事チェックの段階でグレッグのお母さんが出てきて、私の(翻訳サイトを使った)フランス語を添削してくれた。

グレッグ、お母さん共に喜んでくれた。まだ私のウェブサイト、世間的にはヒットしてないんだけどね。
グレッグの妹のFacebookは、グレッグの作品の宣伝でいっぱい。友達とのやりとりはほぼなし。もちろん、他のSNSを使っているケースは考えられる。彼らは20代前半だし、Facebook世代ではないのかも。でもお兄ちゃんの作った作品の宣伝だけのためにFacebook使っているって、どれだけ兄想いなの!?
バカンスでは年頃の子供とその友達少数を入れて南仏へ(というか、思春期の子供が親と行動するってすごくないか?!)。

ジャグジーありの、オーシャンビューありの別荘?ホテル?でしばしのリラックスタイム。
 

**********
 
最近、フランス語の勉強のためにフランス人YouTuberのビデオを見たりしている。
クリスマスはフランスでは日本の年末のようなものらしく、すでに2020年のまとめを出しているYouTuberも多い。
そこで、私もフランス式に一足お先に今年の振り返りをしてしまおうと思う。


ここは前職のエンジニアチームがやっていたみたいに、「良かったこと」「まあまあだったこと」「うまくいかなかったこと」に分けてみる。
 
良かったこと:
・ジュエリー学校卒業
・ジュエリーのCAP合格 = フランスの技術専門高校卒業資格をゲット
・友人のおかげでインターンを探せ、無事フランスにとどまった
インターン先のオーナーさんが温かく気さくで良い人だった
・猫を飼いはじめた
・外出禁止令があったおかげでジュエリー製作の練習をしたり、ビジネス立ち上げについて考える時間ができた
・日本語をフランス人の女の子に教えはじめた
・外国人コミュニティのイベントやディナー、ランチに頻繁に参加した
・社会人時代の貯金は、まだわずかながら残ってる
・日本一時帰国

 


まあまあだったこと:
・ネズミがまだアパートで暴れてる(目の前には出てこない)
・普段、猫のギャーギャー声がうるさい。可愛いけどさ。
・夫婦関係が「カップル」ではなく「親友」に変化。中身は大体お察しの通りで合っているかと。


 
よくなかったこと:
・ビザ更新の作業のたびに気分が落ち込んだ
・隣人のセックス音がうるさすぎる→寝室を追われ、リビングに寝ることに→路上の音がうるさい
・ネズミの出現(1月、2月)
・水道工事後から水道管から微妙に水が漏れてる
・職場では良い人として知られている相方、家では最強に感じ悪い(時期があった)
→夫婦関係の危機
・相方の過労
・相方のキャリアは底
・フランスの生活環境の劣悪さ

→夫婦共に日本に帰国したい気持ちが高まる

→「そうだ、私って日本で浮いて、精神的に辛かったんだっけ」と思い出し、気分落ち込む
・元気すぎる猫の相手でエネルギーが吸い取られる(もう慣れたけど)
 
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かなりおかしな格好で寝るウチの猫

 

**********

 
今年もいろいろあった。


海外にいると、主婦的なことをしているだけでも本当にいろいろある。


日本にいるよりも苦労が多い分、人に支えられているなと感じる。


逆に日本にいると便利で1人で暮らせていける。
人と関わるという点でいうと、そもそも日本の会社生活がハード過ぎて、なるべく会社外では人と関わりたくないと思ってしまう。


仕事に関しては今年就職できなかったけれど、逆に独立したい気持ちが高まって、一度試してみようという気になった。
 
フランス語授業で各外国人生徒が会社員生活の苦労を語る中、先生が
「ヒロコはその点、いつもバカンスよね」
といじってきた。

一瞬イラッとした。
「いやいや、お金ないし、旅行だってしていないからさ。」
とい言い返したくなったが、その直後、案外あっさりと
「うん、そうかもしれない。」
と思えた。
その時、私のやる気スイッチが入った。
「確かにそうですね。日本で10年働いてヘトヘトに疲れちゃったんで、フランスではこの2年間まだ働いていないですね。でも来年は自分のブランド立ち上げたりして、頑張りますよ。」
 


まだネットショップ立ち上げには至っていないが、このハイテク時代に生きていることを生かして、YouTubeで、インスタでのマーケティング術だとか、どのサイトをお店立ち上げに使うといいかとか、色々リサーチしている。


こんなにも大量のビジネスレッスンが無料で手に入るなんてすごい時代だ。
 
私の家族は教師一家で、会社生活やビジネス界の話題には無頓着。
一方、相方の家族は夕食の場で、この会社の成績がどうだとか、株価がどうだ、いう話題がでる。

ビジネス関連や自営業の話題に関しては、常に相方に質問して意見を聞いてきた。
これからは私も自分で調べる!
 

 


2021年は面白いことをやってやるぞ!

今年はお世話になりました。

来年もよろしくお願いします。

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変な寝相をもう一発!
 

 


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人生のモヤモヤ

12月中旬からフランスの外出禁止令は解禁され、各家庭が家族とクリスマスを過ごせるようになるらしい。
 
私のインターンシップは先週から再開したが、アクセサリーのオーダーはあまり入らないらしく、週3日だったインターンは週1回になってしまった。来週最終回。9月から始まったインターンだったが、もう年末なんて、早いものだ。
ビザは来年3月で切れる。
 
なんかこんなモヤモヤな状態でいいのかなあ。
 
日本語教えたりバイトして、その一方でジュエリーブランドを立ち上げるのが良いかなと思っていたが、それも「絶対やってやるぞ!」みたいなものでもない。自分の時間はできて嬉しいけれど、手元に入ってくるお金は(会社員と比べると)少なく、ヨーロッパ周辺国に旅行に行く野望は遠のく。今年一年旅行に行っていなくて、我慢の限界なのに、さらに数年以上耐えないといけないのか。
 
就職できるならした方が経済的には安定するし、フランスでちゃんと大人になった気分で、自分のエゴ的には嬉しい。
でも、履歴書の時点で返ってこない。
フランス人式に電話やメールで催促したり、実際に会社に履歴書を渡しに行かないと行けないのだとは思うものの、どうも面倒だ。
 
「どうも面倒だ」なんて幸せ発言だけれど。
実際にお金に困っていたら、そんなことは言っていられないから。
 
いや、貯金は減っていて、苦しんでいるんですよ?
だから、相方と大喧嘩した時も、別れられないわけです。
で、今朝ふと思った。
 
私、お母さんと一緒じゃ?
 
子供の頃、子育てに参加しない父への不満をしきりに聞かされた。その一方で、母がちょっとブランド品を買った時は、
「お父さんに感謝しないとね。お父さんがいないと買えないもの。」
と言われた。
内気で物静かで仕事人間だが学生の教育は基本放置で、飲み会で人生語り合うのが好きな父と、
内弁慶で何でも自分の思い通りにしないと気が済まず、かつ傷つきやすい母。
子供の目から見て全く人間的に合ってなかった。それもそのせい、お見合い結婚。
私は「絶対母のようになるまい」と思っていた。
絶対自分で稼いで、欲しいものは自分のお金で手に入れるんだ。
家に閉じこもってないで、ちゃんと外に出るんだ。
で、好きな人と結婚するんだ。
 
でもそれがどうだろう? 

家に閉じこもって不満言いながら主婦してんじゃん。


外出禁止令のせいもあるけど、出不精になって、かつ相方に出してもらったフランス語学校に通いながらインターンをしてた。

そのインターンも先ぼそりになって、今は就職先を見つけなければいけない。
もしくは自営業へ本腰入れないといけない。
でもなぜかやる気が出ない。


自己啓発系のビデオによると、人が「やる気を出す」という現象はウソで、まず何か作業をし集中し始めた頃から「やる気が次第に・自然に出る」という方が正しいそうだ。ということで、自分でデザインしたアクセサリー作りを進めていたが、追加オーダーしたパーツを待っていることもあり、なかなか進まず、私の手も止まってしまった。
 
「ヒロは新しく何かを始めるのは前向きだけど、何か障害があるとすぐに止めるよね。」
という相方の心ない一言は、悔しいけれどあながち間違いではない。
子供の頃、同じ学年の子供たちに触発され、親に水泳やピアノを習わせてくれと頼んだことがあるが、なかなか上達せずに半年程度で止めてしまった。
親からは「努力できない子」だと思われた。
その後、英語に出会ってからは一転、話せるようになりたくて、勉強に力を入れた。
家族内の私への評判は「努力できる子」に一転した。

いい加減なもんだ。

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でも、やっぱ、学校時代が華だったのかなあ。
 
両親は勉強面は褒めてくれなかったけれど、美術・技術・家庭科で何か作ると褒めてくれて、すごく嬉しかった。

自分も何かを手作りするのが楽しかった。

だから、長い間、自分はそういう手作り系が得意だと思っていた。
 


ところがどっこい(って死語?)、製菓学校ではケーキのデコレーションが汚いと言われ、ジュエリー学校では仕上がりに傷が多くてこれまた汚いと言われた。
どういうこと?
いや、もちろん優秀な生徒たちの作品とは比べ物にはならないけれど、そこまで言う事ないんじゃないの?
というか、私、手作り系得意なんじゃなかったっけ?
 
 
「ヒロは話す技術の方があるし、教え方上手だから先生になれば?」と相方。
これにはかなり落ち込んでしまった。
「話すことしか取り柄がない」とか、他に才能がないバカだとしか思えん。(世の中の先生方に失礼)
 
もともと反抗的だった私は、教師一家の家族と同じ道を歩みたくなくて、教員免許は取って学習塾でも教えたけど、転職してサラリーマンになった。後々外資系の会社で人事に転職できた時は「やっと普通の仕事が出来る」と嬉しかった。しかも、新卒時代に(文系学生に典型的な)営業に興味がなかったため、人事で働けるのはラッキーだと思った。でも、どちらにしろ会社員生活は過酷だった。
 
フランスに来て、語学学校とジュエリー学校通って、インターンまでして、それで結局先生に戻るのかー!
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「皆さんは、子供としか話せない、教えるだけのバカにはならないでくださいね」
学習塾での新卒研修で、とがった経理担当の(元)先生が言っていた言葉が忘れられない。
なぜか共感してしまったのだ。
なぜかウチの家族たちの姿や、私の「先生」というイメージと妙に重なってしまったのだ。
 
確かに、先生って自分の世界の中で閉じこもって生きてるんだよな。
なんか、社会離れしてて、常識外れなんだよな。
それでも「人間的魅力200%で、(常識はずれでも)許せます」みたいなカリスマちっくな人たちならまだ良いのだけど、、、
 
 
人に教えるときは、自分の頭に入っているものをベースにして調べながら教えるから、自分が成長しないと、教えている内容も近視眼的なままだし、一様なままだ。

面白くなりようがない。まあ、(少なくとも日本の)学校教育は科目や授業の面白さは求められてないのだけど、、、
 
**********

 

自己啓発系の作家のMark Mansonが言っていたのだが、天職とは
①自分の得意=供給
②自分の興味=欲望
③自分が働くことで世の中の役に立つこと=需要
の3点が重なった仕事のことを言うそうだ。
 
仮に相方の言うことが正しいとして、①自分の得意(話すこと・教えること)と、自分の興味(何らかのアーティストになること)と、③(私が働くことで)世の中が得すること(不明)が合ってないなんて、辛いなあ。
 
こんなにごちゃごちゃ考えているから、相方からウザがられるのだけれど。
経済力がないから別れるわけにもいかない。
クー!悔しい!
 
先日、同じようなことを考えながらYouTubeを使って瞑想していたら、悔しくて涙が出てきた。
すると、いつもは遊べ遊べとギャーギャーうるさい猫が、さっと私のそばに来て、くっついた。
猫って空気読むんだなあ。
ちょっと心がほっこりした。
 
 
 
 
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人間模様とクレーマー認定と良いフランス人と

人間というのは本当に面白い生き物だ。
 
今まで外国人コミュニティにて色々な人に会ったり、チャットでやりとりしてきた。
チャットで感じが良くて距離が近いような印象があっても、実際会ってみると距離が遠く、警戒心が強い人だったりする。
チャットで馴れ馴れしくキモイ系でも(失礼。でも第二言語の英語を使っていればお互いキモくもなりうる?)、実際会うと不器用だったり、冷静な人だったりする。
また逆も然りだ。
チャットでそっけなくても、実際に会うとすごく良い人だったりする。
 
最近知り合った人が
「もし和食を振る舞うパーティーを外国人コミュニティ内でするなら、うちを使っていいよ!私も毎回参加したいしね!!」
と言ってくれたのだが、後日、冗談まじりに
「そーいや、あなたのお家使わせてもらわなきゃだね!」
と言うと、当人、
「いやあ、赤の他人はうちに来てほしくないよね。ヒロコが知ってる人で、良識ある人だけにしてよ」
とのこと。
以前とのテンションの違いにびっくり。
言動の一貫性を求めてしまう私は、他人に対する期待値が高過ぎるのだろうか。
 
               *****
 
フランス語授業を今はZoomを使って受けている。
夜の授業の先生がいかにもミーハーなおばちゃんという感じで面白いのだが、生徒のレベルが初級寄りで、流石の私もちょっと易しすぎるかも、と思っていた。
しかし、数日前の授業で、そのオバチャン先生が選んだリスニング教材が栄養学の話で、チンプンカンプン(チンプンカンプンという死語を使いたくなるくらい意味不だった)。

質問されたので、
「いやあ、ちょっと聞き取れなくて。文章を先にもらっても良いですか?」
とお願いしたところ、なぜか別の生徒が
「いや、必要ないでしょ。」
と止めに入り、先生もそれに引きずられて
「あら、そう」
と引き下がってしまった。


その生徒の発言が信じられず、ビデオをミュートにして相方相手にキレていたところ、また別の生徒が
「ちょっと分からないですね」
と発言。
するとさっきの生徒が
「いや、簡単だから。分かるでしょ。ヒントとかいらないでしょ」
と、またマウンティング。


再びミュートでキレる私。
相方「お客さんとしてクレームつけたら」とのこと。

確かに、マウンティング発言した女の前で授業中にキレても授業崩壊するだけなので、後でクレーム入れた方がいいか。
 


ということで、翻訳サイトを使ってフランス語でクレーム。
「失礼な生徒の発言をいなしてほしい」
「失礼な生徒の言いなりにならず、ちゃんと生徒の質問対応をしてほしい」
「クラスをコントロールしてほしい」
 
ここで、昔の人事チームの職場で使っていた
“Shit Sandwich”
を思い出す。
「部下や同僚にフィードバックを与えるときは、まず、うまく行っている事をちゃんと伝えて安心させてあげて、うまく行っていないところは失敗した点をピンポイントで伝え、その人の人格を非難しないような言い方をする。その後、またその人の評価できるポイントを伝える。」
 
つまり「ポジティブなことの中にネガティブをサンドイッチする」ということだ。


ということで、

「Zoom授業をしている先生のことは好きで、その先生の授業では基礎が学べて、雰囲気もすごく良いこと、この学校のことは好きだし、他の先生も素晴らしく、今回の一件は残念である」

ことをつけ加えた。
 
すると、
「わざわざ時間を割いてのフィードバック、ありがとうございます。良いコメントも悪いコメントもサービス向上には必要ですので、ありがたいです。当該の教師とは話し合います。」
といった内容のフランス語の返信があった。
 
しかしだ。
 
よく見ると、Ccに当該先生だけでなく、受付係と、私の夏の講座を担当した別の先生が入っている。

これって必要?
いやあ、職場内で内容共有するならお客さんに見えないようにBccに入れるべきでしょ。
クレームしたお客である私がどう思うか、全く考えてない対応。

 

この校長先生、フランス語上達についての相談に親身になってくれたし、私も学校に顔出すときは挨拶したりして、いい感じだったのになあ。
 

相方、
「ヒロ、モンスタークレーマーに認定されちゃったんだね。」
と苦笑。

 

宿題を昨日提出した後には、いつものような当該先生からの受領メールはなかった。

気まずい。
 
今夜も授業がある。
 
どうしましょ。
 
               *****
 


「日本人女性ってミステリアスで、上品で、優しいけど、何考えてるか分からないのよね。」
と新しく知り合ったインドネシア人の女の子が言った。
 
「いやあ、私はおしゃべりだし、典型的な日本人ではないけどねー」
と笑って返したけれど、彼女は私の(彼女への)褒め言葉など言動を警戒しているようだ。
 
「建前と本音」

という言葉は日本語にしかないと聞いたことがあるけれど、外資系で働いていた時は結構外国人もこのテク(?)使うよな、と思っていた。

特にアメリカ人。表情が厳しくても、相手を言葉上褒めていたり、感謝していたりすると、同国の相手に伝わるようだ。

逆も然りで、大袈裟な褒め方やきらきらするポジティブさで文面はすごーく感じが良いのだが、会ってみると大したことなかったりする。
 
でも外国人はあまり日本人みたいにキャラを作ったり、空気読んだりしないのかな。

私の経験上、多少すると思うけどな。だからこそ、世界ベストセラーの自己啓発本とか動画とかで
「自分のありのままでいなさい」
とか言うんじゃないだろうか。
 


それを考えると、大抵のフランス人は「ありのまま」というか「感情のまま」な気がする。

フランス語のアナ雪もレリゴーというよりは、

「(自分の気持ちを)解放しなさい!」

とかいう歌詞。

すでに解放している人が多いんじゃないかなあ。
一対一でコーヒーかと思ったら、相手の友だちが大勢来てパーティーになったり、相手の寡黙な彼氏さんが現れ、気まずいのでこっちが帰ることになったり。
パーティーの場所や時間が当日の待ち合わせ30分前に決まることもあるようだ。

しかも、日本人側が催促して待ち合わせ30分前なので、催促しなかったらどうなっていたんだろう?という感じである。
 
もしくは、企画当時はパーティーに来るのにノリノリなのに、土壇場で
「今日は仕事が忙しいから」
「(理由を言わずに)今日は来れないや」
とかもある。
本当に気ままである。
 
まあ、肩の力が抜けていて良いのかもしれないけれど。


もし私がフランス式を採用するなら、きっとなんのイベントにも出れない。
イベント直前で、そのイベントが自分の中で重くなってきて、面倒になってきて、スケジュールから無くしてしまいたい衝動に駆られるからだ。
 
きっとそんな「イベント消したい」潜在意識があるからこそ、
大学生時代にバイトのシフトを忘れて出勤し忘れたり、
土曜朝のフランス語授業を忘れたり、
(語学学校で)一旦設定した振替授業を別の日に変更したくなったり、
外出禁止令が出てからの歯医者(歯医者は行って良いらしい)の予約をうっかりすっぽかしたり、

と、ヘマというか、凡ミスというか、をしてしまうのだろう。


情けないが、もしかしたら私もどこかでフランス人的な、テキトーなところがあるのだろう。
 
              *****
 
最近、テディベアのようなフランス人に会った(描写が失礼)。
しきりに「ソーシャルワーカーの仕事が忙しすぎる」とぼやいていたので、2度目に会った際に、
「でも、あなたってすごいよね!だって20:00くらいまで残業したのに、ほぼ毎日外国人イベントに出てるでしょ?どうやってワークライフバランス取ってるの?」
と聞いたら、
 
「いやあ、こう見えても僕は内気なんだよね。だから1人の時間が必要で。でも人とは会いたいから、仕事後に家に帰る前にイベントに寄るようにしているんだよ。ヒロコが言うように仕事の後に家に直行していたら、そもそもイベントに出る気なくなるよ。」
「僕はね、最初は参加するって言ってたのに、直前になって『いやあ、仕事があるから』とか、『別の予定があるから』とかは嫌いなんだよ。僕が参加するって言った時は、絶対参加するってこと。それを守ってるんだ。」
とのことだ。
素晴らしいじゃないか!
 


このテディベアさん(いや、止めろ)はすごく優しくて外交的なのだ。
最近、どこの誰かか知らない外国人女性がFBメッセンジャーで連絡を取ってきて

「彼氏からDVを受けているのだが、フランスの法律や、警察への届け出等、どうすればいいか分からない」

と言う。このテディベアは「なんで知らない人から?」と疑いつつも、話を聞いてあげて、別の日に警察の前で待ち合わせ、女性の話を一部始終、警察に翻訳してあげたそうだ。
 
バカンス時期は東ヨーロッパに行くのが好きで、よく1人で乗り込んで、地元のバーに入り浸って常連になり、地元の人や他の旅行客と友達になる。1人で旅行した方が、新しい人と知り合えるから、という理由らしい。
 
テディベア、やるじゃないか!
 
彼は私の好きなフランス人になった。
良識があって、優しくて、社交的だけれど、でもちゃんと自分の時間と世界を持っていて、かつ、人との約束を守れる。
フランスに来て、彼みたいにちゃんとした人に会ったことはない。
 


「ヒロコ、ジョークだけどね、神はフランスを世界一美しい国にした。でもそうすると世界中の人たちが嫉妬するから、釣り合いを取るために神はクソな人間をありったけフランスに詰め込んだんだ(笑)」
とはジュエリー学校で私のクラスの学級長をしていたセバスチャンの言葉である。
 

嘘か誠か。
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暴走する猫、しけてるパリ

「猫(飼うの)ってそんなに大変ですかね?」
と相方の職場の女の子が言った。


いやあ、それがもう、大変なんですよ。
 
朝は相方の早朝シフトに対応した時間(6:30起床)に起き、私が19:30に起きるまで部屋中を駆け回ったり、私の足にかぶりついてくる。
私が起きた後は、可愛げに
「ふにゃあー(ハート)」と挨拶、窓を開けて外に出してくれ、と言ってくる。
リードをつけて外に出すとご満悦。朝の空気と通りの景色を眺めている。それも知らない人が目の前を通るとビビって部屋の中へ。当然リードをつけているので、床に到達する前に宙ぶらりんになり、「にゃあああ!リードを外してくれ!」と鳴く。
 
窓を閉めてリードを離してやると、ゴロゴロ満足そうに喉を鳴らし、「さあ、今度は遊んでくれ」と私の足に絡みつく。
5分、10分遊んだ後、ぱたっと止めてヨガを始めると最初は「ミャー、ミャー」と不満そうに鳴く。場合によっては私の背中に乗ったり、ヨガマットと私の間に体を挟んできたりとかする。4キロの重りが乗ったままのヨガはキツい。
 
ヨガが終わると「やっと終わったね、さあ、遊んで」と鳴いてくる。
私は「朝ごはん食べさせてくれよ」と返事するものの、まん丸お目目に見つめられる。負けた。5分ほど遊ぶ。


朝ごはん準備中も食べている間もこっちをみてミャーミャー鳴く。
さて片付けようと椅子から立ち上がると、私が立ち上がるときは遊んでもらえると思っているようで、こっちをしきりに見つめて遊べと言ってくる。5分遊ぶ。
 
フランス語の勉強中は無視する。
すると、「うううううー、わうー!」とドスの効いた声で吠えながら、家中を駆け回る。私も負けずに「わう!わう!」と怒鳴り返す。すると驚いて一瞬静かになるが、「ふにゃあ?ふにゃあ?」とぶりっ子声で「私は何も悪いことしてないよ。さあ遊んで」と言ってくる。心を鬼にして無視する。ウチの猫はまたライオンごっこをして吠えながら駆け回る。
これが昼まで続く。
 
13:00ごろ運が良ければ相方の椅子の上で寝始めるが、運が悪い日は、遊ぶ→無視する(自分のやらないといけないことに集中する)→ライオンごっこ→ぶりっこ、の繰り返しが16:00くらいまで続く。
やっと寝付くと、だいたい18:00か19:00ごろまで寝こむ。


その後、また「遊んで」が始まり、その後なぜか20:00から22:00ごろまで寝る。
その後は完全に元気になり、また「遊べ!ふにゃー!」と鳴いたり、飼い主たちに無視されてライオンごっこ発動。


飼い主が寝ている間は日頃禁止されている台所の作業台に飛び乗ったり、ダイニングテーブルに乗ったりする。なにせドタドタ音がするし、朝起きると物が落ちているので、こっちにはバレてるぞ。


夜中過ぎると、飼い主たちの体の上に乗っかり、ゴロゴロ鳴きながらうとうとする。
ネズミがどうやら台所の裏で駆け回っているが、ウチの猫は私たちのベッドで寝てるので、ネズミもビビってないようだ。
 
昨夜は猫が夜中に台所に侵入したのが聞こえたが、放置しておいた。ネズミにウチの猫の存在を知らしめないといけない。何せウチの猫は狂ったライオンなのだ。
昨夜から今朝にかけてはネズミの音がしなかった。猫の効果があったのか?
 
                                           **********
 
「いやあ、ずっと話したいと思っていたけれど、今夜は話せて良かったよ!君ってホントに明るいよね!こっちまで元気になったよ!」
と、最近出会ったイケイケな感じのインド人が言ってきた。
彼はつい最近自分が管理していたレストランを辞めて転職中だ。仕事がない中の外出禁止令で外国人コミュニティー内の夕食などのイベントが減っている中、お金や将来の不安に向き合わなければいけなくなり、押し潰されそうだ、とのことだ。
 
インターンシップ先を探してくれてビザ更新を手伝ってくれたモロッコ人の女の子もなかなか転職先が見つからず、気分が落ち込んでいるらしい。元気かどうか、またランチやお茶はどうか、と毎週のように声をかけてくれていたので、音信不通になった時はびっくりした。
 


今のコロナ状況下で家計が苦しく、悩んでいる人はたくさんいるだろう。
私の場合は相方が働いているので最悪頼ることができるが、それでもインターン後就職できるかは不安だし、もし自分のジュエリーブランドを立ち上げたとしても売れるかどうか、生活していけるかどうか、は不安だ。


パリで自分の経済力で生活している外国人たちにとっては私の悩みは甘い悩みかもしれない(「いざとなったら旦那さんに頼れるんだから、くよくよすんな」みたいな)。

が、読者の方々が大学4年生の頃に就職に苦労していたら、それを思い出してほしい。

いざとなれば実家に頼れるが、そもそも実家に頼りたかったか?

成人してもなお、両親の経済的な重荷になりたかったか?

なりたくなかったんじゃないだろうか。

私の場合も同じだ。あまり相方に頼りたくない。もう2年も職がないし、海外旅行にも行けていない。自分の足で立ちたい。どげんかせんといかんのだ。
 


インターン先のジュエリーを作るオバ様も、お客さんからのオーダーがなかなか入らないと焦っていた。生活費が苦しいので、政府の補助を申請したが、悪名高いフランスの事務対応のせいで、なんと補助が受けられないばかりか「まだ補助を受けたいならもう一度申請をしなおしてくれ」と言われたらしい。なんてこったい。
自営業も厳しいなあ。
 


今のコロナを生き抜くには、やっぱりソフトウェアエンジニアやITデザイナーなどの技術職が強いんだろうな。
私がその分野に興味があればねえ、、、結局、私が興味があるのは料理やお菓子作りやジュエリー作りなど、手作業系なのよねえ。どう考えたって、給与高い系ではない。どうやってもお金に苦しむ運命なのか?それとも、やっぱ、みんな考えるようにYouTuberにでもなるしかないのか?でもどうやって人気になるわけ?
 


ぷふう。
 


フランス人は難しいこと、嫌なこと、検討もつかないことを聞かれた時、必ず「ぷふう」と息を吐く。
 
 
人生、本当にぷふうである。
 
 
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猫の扱いが分からない

猫との距離の取り方について悩んでいる。
もっと具体的に言うと、猫を人間のように扱ってしまうのだ。
 
外出しようとするとうるうるした目で見つめて
「行っちゃうの?」
という顔をする。
帰ってくると足元に体を擦り付けて、
「キューン、キューン」
と鳴いてくる。
 
手を洗ってしばらくすると、
「ミャーオ!ミャーオ!」
と「遊んでコール」が始まる。
30分くらいひたすら遊んであげる。
そのあと、フランス語を勉強したり、ジュエリーを作ったりし始めるのだが、そうすると
「みやああああああおおおおおおおおー!みやああああああおおおおおおおおー!」
と大音量で鳴いてくる。これはトイレに入っていてもそうである。とにかく構って欲しいのである。それを放置しておくと、
 
「がるるるるるるー!」
と唸りながら部屋全体を駆け回り、キャットタワーに駆け上がったりする。
それも放置しておくと、洗濯物干しに乗ったり、最悪なパターンではキッチンに侵入し、作業台に乗る。料理好き・清潔好きの私としては激怒である。床を駆け回っている足で、台所の作業台に乗られてはたまらない。料理を作る度にいちいち(巷のコロナ対策ではあるまいし)台所にアルコールスプレーを吹くのも面倒だ。
 
「こらっ!ダメでしょう!」
と怒鳴りつけ、物干し竿から下ろしたり、台所から追い出したりする。
「この女、ヤバっ」という顔で逃げ回るので、さらに私の怒りに油を注ぐ。
 
ダメと言っても聞かないみたいなので、悪戯をしたら風呂場で水をかけるとか、体を洗うとかいう罰を行なってきたが、その度に
「この女に殺される!!」というテンションで
「うぐぐぐぐぎゃああああああ!」
と鳴く。
 

                                                                                                ********************
一昨日は朝起きたら物干し竿に乗ったので、小さい棚の中に閉じ込めてみた。押したら出れることに気がつき再び逃走、私は叱り付け、追いかけ回した。


その数分後、台所に侵入したので叱ると、びっくりして作業台に乗った。
 
怒りの限界だった。
 
逃げ回るのを追い回し、キャットタワーにいるところを捕まえ、ドンっとキャットタワーに当てた。そこで
「この女に殺される!!」
の叫びがまた始まり、私の腕を両手両足で引っ掻きまくったので、
「こらっ!痛いでしょっ!」
と言って床に押さえつけると、なんとうんちをチビっていた。
 
風呂場で洗い、タオルで拭いた。
 
もう限界だ。
 


寝ていると深夜や早朝に私の横に来て、体をくっつけながら寝るし、私の体を舐めたりする。温かくてふわふわ。
相手にすればするほど、うちの猫、ノエミが好きになった。
しかし、目を逸らした隙に、私がやるなと言ったことを何度もやる。
 
なんでこんなに愛情を注いでやってるのに、裏切るんだ?!
ナメてんのか?(ダジャレではありません)
 
という気持ちがムクムク湧いてくる。


冷静な頭が
「いや、ノエミは猫だから。人間じゃないから。裏切りとか、そんなことイチイチ考えてないから。」
と呟いているのだが、ノエミを罰しているときはアドレナリンが出て、心臓がバクバクしてる。
 
私、ヤバいな。
 

                     ********************
 
昨日早朝はノエミは私の横に来なかった。

相方がシフト休み。ノエミを完全無視し、午後からインターンへ。
帰ってきてからフランス語のオンライン授業があった。

椅子の後ろに恐る恐る近づいてきたり、周りをうろうろしていたが、授業中だったので無視。
テーブルからジュエリー作業台に乗ろうとしたので、一旦自分側の音声をミュートにして、ノエミを追い払う。
その後も無視。

夕食中は股の間から顔を出したので、一応撫でてあげようと手を出したら逃げていった。
私が洗面所で歯磨きをしたりするのはついてきたが、私は無視。
 


今朝。

ノエミは今夜も近づかなかった。
相方の側に手を伸ばすとノエミがいた。
相方側のベッドで寝ることにしたようだ。


寝ぼけ眼でゴロゴロしながら、ぐぐる
「猫との距離の取り方」


何も出て来ない。
どうググっても


「どうやったら猫と仲良くなれるか」
「どうやったら猫をしつけできるか→台所に乗るのは諦めましょう。猫は行きたいところに行きます。」
という記事ばかりだった。
 

朝ヨガをしようとマットを敷いたら乗ってきたが、無視。
朝食中も無視。


 
でも相方が可愛がっているのを見ると、なんとなく寂しい気がした。
相方が抱いているのを撫でるとこっちにくる。撫でても以前のようにゴロゴロ言わない。
すぐに去っていった。
その割にはこっちを見てる。
 
「どうしてこっちを見てくるのかなあ?」
と相方に聞くと
「警戒してんじゃん?ヒロを怖いと思ってるんだよ。」
との賢者の言葉。
 
あ、そ。

今度は(遊んでくれる相手ではなく)怖い人ですか。
 
床でおもちゃで遊んでいるときに私の足元で遊んでいるので、手を出して抱きかかえてみたが、去っていった。
 
 

 

                                               ********************

相方は、普段全く猫に構わない。
ずっと携帯でパズドラをやっている。
気が向いたら撫でたり、遊んでいるが、せいぜい一回10分がいいところだ。
それなのにナメられない。

相方に抱かれている間はゴロゴロ言う。


相方だけが休みで私が外出中の時は寝ていることが多いらしい。
私だけの休日の時は、14:00くらいまで「遊んで」だの「私はライオン」現象でぎゃーぎゃー走り回ったりだの、うるさいのに。


なんでノエミを気にも留めていない相方の方がうまく扱えているんだ?
私がノエミを構いすぎなのか?

私がノエミを興奮させちゃってるのか?

要は、相手にしすぎで、可愛がりすぎなのか?
 
 

                                              *********************


とりあえずノエミを無視する「実験」は二日目に入ったが、人間でも動物でも、無視するのは私にとって気持ちが良いことではない。後ろめたい気持ちの方が強い。

でも、ノエミを好きになれば好きになるほど、叱るときに(勝手にノエミに裏切られたと思って)凶暴化してしまうなら、好きにならない方が良いのではないか。
 


でも相方がノエミを可愛がっているのを見ると寂しい。

でも、私が可愛がるとろくなことにならない。
なんで世の中には
「猫と仲良くなるには」
とか、
「猫の愛情サインを読む!」
とかの記事ばかりなんだろう。

近づいてくる猫と触れ合っていれば、自然に仲良くなれるじゃないか!


一方で、
「暴力はいけません。」
「あまり叱りすぎると、猫から嫌われるので注意です。」
という書かれ方をしているものをよく見たが、猫に嫌われるのを怖がっているのはなぜ?
家のルールを定めて守らせるのは、動物に対しても大切なんじゃないのか?

それは嫌われてでも、徹底すべきなのでは?

だって、動物の世界だって、リーダーがいるんでしょ?(猫の世界ではいないのかもしれないけれど)

リーダーが言うことは絶対なんじゃないのか?

 

 

                                          ********************
 


可愛がれば甘え、ナメられ、悪戯される。
厳しくすれば警戒され、逃げられる。
無視すれば近づいてくるが、ここで可愛がるスタイルに戻してしまうと、また甘えさせすぎてしまう。

そして猫が私をナメ、その結果、厳しく叱りすぎてしまう。
 
 


初めてのペットとの距離の取り方が全くわからない。
 
家と私の頭がノエミに乗っ取られている気がしてならない。
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ビザ更新と語学学校と猫と

 私のビザは無事更新された。
 
 「モロッコでの子供時代にモロッコ人と日本人のハーフの友達がいた」というモロッコ人の友人に手伝ってもらい、6月下旬に移民局へ質問に。その後、いくらやっても取れなかったビザ更新ネット予約をその友人にやってもらう。移民局からは8月中旬の予約だったにもかかわらず、7月下旬に来いとメール受領。ジュエリー学校が終わっていないし、就職先も決まっていなかったが、同じ友人のアドバイスでとりあえず現状報告。レセピセという、一時的な滞在許可を10月までもらう。その後、同じ友人がインターン(無償)を見つけてくれ、面接。フランスではインターンシップ契約は会社、学校、生徒の三者契約とのこと。また同じ友人の勧めで、契約を結んでくれる語学学校を探す。3つほど見つかるが「インターンのスケジュールに合わせて授業を組みましょう」と言ってくれた学校はLutece Langue一校のみ。他の学校と比べると少し授業料が高かったけれど、相方に頭を下げて学費を出してもらう。これで移民局にも報告。無事に来週、ビザが発行される。
 
 このモロッコ人の友人と、学費を出してくれる相方がいなかったら、日本に帰るしかなかった私。日本の方が全体的に快適だけど、まだフランスで行きたい場所、体験したいことがある。人からの助けは非常にありがたい。フランスは日本の田舎社会のようなもので、人とのコネがものを言う。まだ助けてもらってばかりだが、今後は恩返しに人を助けることもしたい。
               **********
 
 パリでは今年も8月に猛暑日があったが、なんと2週間くらいで終わってしまった。昨年の方が暑さでいえばきつかったかもしれない。ただ、暑い室内でマスクをしながらの語学学校の授業は辛かった。
 フランスで自分に一番合ってるのは気候かもしれない。9月からすっかり朝晩涼しくなり、肌寒いことすらある。日本では、ゴールデンウィークから夏本番で、それが11月くらいまで続くイメージだ。
              **********
 
 語学学校には8月と9月第一週まで平日コースに通い、インターン中は夕方の個人レッスンを週2日と、土曜日午前中の授業を受講することになった。それに専用ウェブサイトでの学習を足して、200時間学習するという計画だ(Lutece Langueでは200時間の学習をすればインターンシップの契約書にサインしてもらえることになっている)。
 フランス語レベルはB1でクラス分けされた。A1が初級、A2がその次、B1は中級、その上がB2だ。B2はビジネスレベル、C1は流暢なレベル。
 来仏当時2019年3月もB1のクラスに入れられ、レッスン終了の8月ごろには、他のクラスの生徒との人数調整の理由もあって、B2レベルに入れられた。ジュエリー学校一年で随分話せるようになったと自負していたら、一年後の今回もB1のクラス。悔しくて、毎日授業の復習をした。私とB2レベルの生徒との会話レベルの違いを感じられなかったけれど、B2の生徒たちはあまり文法間違いを指摘されないので、レベルアップには文法を確実にマスターし、会話に反映させるのが大事なのだろう。正しい用法の適用(時制だけでなく、条件法など)、代名詞の使い方や文の中での位置、前置詞、名詞の性(男性名詞か女性名詞か)がネックになっている。
 
              **********
 
 夫の誕生日である7月8日の数日前に黒猫が家にやってきた。

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 元々今年1月2月に台所にネズミが毎週のように出たことで、フランス人クラスメイトや、相方の職場のフランス人に「猫を飼えば?」と真顔で言われていた。「そんなことでネズミがいなくなるわけないでしょ」と本気で捉えていなかったのだが、夫は職場のフランス人から「猫あげる」と言われ、もらってきた。
 もらった時点で生まれて2ヶ月。私は両親がペットに関心がなかったため、33歳にして初めてのペット。夫は実家で犬を飼っていたため、動物には慣れているようだ。初日は夜に泣き止まず、夫が起きてなだめる始末。2日目、3日目は私に懐き始め、寝ている時はベットに上がって来て私の全身を舐めるなど(!!)アツイ夜を過ごした。
 その後は私たちが気がつかないうちにどんどん大きくなり、アングルによってはETのような顔だったのも、今ではすっかり猫らしい顔つきになってきた。体も厚みが出てきた。

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 性格的にはかなり強く、いくら叱っても台所に乗ったり、クローゼットに入ろうとしたりする。遊んで欲しい時は際限なく鳴く。1時間ほど遊んでもまだ足りないようで、夫からは無視するよう言われたが、鳴かれると反射的に構ってしまう私。「作業に集中したい時は、お風呂場に入れておいて、自分はヘッドフォンをしてしまえばいいよ」と猫好きの受付に言われてやってみたが、お風呂場にいた1時間半弱泣き続けていた。あまりにもうるさいので私は我慢の限界だった。愚痴をこぼすと夫が「ボス猿ごっこ」をし「鳴いたら唸って脅しながら追いかける」という対応をした。それでかなり鳴かなくなったのはすごい。


 昨日は初めてのワクチン注射だった。病院の待合室では鳴きっぱなしで、先の予約が入っていたふわふわした小型犬が心配そうに見つめていた。病室ではキャリーから出たのを良いことに6畳ほどの部屋を走りまくり。水場に乗ったりテーブルに乗ったり、夫の肩や背中に乗って落ち着きがない。フランス人獣医さんは慣れているようだったが、さすがに部屋の隅の医療器具をいじり始めた時は叱っていた。肝心のワクチン注射は「キャッ」と言っただけで何ともないようで、その後も部屋を走り回っていた。夫曰く、「うちの猫は痛みをあまり感じないようだ」とのこと。確かに自宅を駆け回っている時や、おもちゃで遊んであげている時も、むやみやたらにジャンプして家具にバーンと体をぶつけていることが多い。それでも気にせずに遊び続ける。注射の針が我慢できるなら、なぜシャワーで体を洗う時に断末魔の叫びを上げるんだ?と納得がいかない。風呂場で洗う時は4本の足を回転させ、私の腕を引っ掻きながら、まるで私が窒息死させようとしているかのような叫びを上げる。きっと近所の人も、アジアの若者たちが飼い猫を頻繁に虐待していると思っているに違いない。

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 フランス語会話でも作文でも毎回学校で同じようなミスを指摘され、全く治る気配がないのだが、そんな時に便利(?)なのが、前向きすぎる夫だ。獣医さんに質問をしていたら「かなり喋れるんだね」と感心してくれた。学校では「初歩のA1から文法事項見直した方がいいよ」と校長先生に言われるくらいヤバいのだが、家ではヒーローになっているようだ。ありがたや、ありがたや。
 
 
 
 
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