ニート in パリ - 行けっ森蔵!

偶然フランスはパリに移住することになった30代女子の生活。なぜか画家のベルト・モリゾに惹かれている。

人生しみじみ外出禁止令解除

5/11からフランスでは通常の生活に戻り始める。

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↑まだ外出禁止令解除されていないのに賑わうセーヌ川周辺。


非常に不安だ。

 

コロナウィルスの蔓延が復活してしまうかも、という世の中に対して優しい不安を感じているわけではない。


もっと自己中な不安だ。

私の将来どうなってしまうの?

 

状況を整理すると、、、

7月1日にVisaが切れる。
コロナ中の外出禁止令でなくなった分の授業は5月28日から7月20日まで行われる。
しかも半日授業。これでは完全に失った分(3月、4月、5月)の授業を取り戻すことはできない。
しかも予定通りCAPの実技試験は6月上旬にある。
他の科目(デッサンアート、デッサンテクニック、英語、数学、等)は内申点評価。

ということは、試験対策で勉強していた時間はほぼ意味がない(勉強していない人に合わせた対応)。
コロナの状況下で、ジュエリーブランド(ヴァンドーム広場周辺のブランド=ショーメとか)はビジネス停止。
7月1日にVisaが切れる。
私のVisaは授業延長中は大丈夫なのでは、という憶測がるものの、就職はどうする?
フランスで滞在する理由がないと滞在許可は下りない。
しかも、3月〜6月ごろに期限切れの外国人の滞在を許可したまま、今Visa申請部門が止まっている。5月11日から次第に動き出すのかもしれないが、私のVisaはどうなる?

 


自分の状況が不安で不安で仕方ない。

 

Visaのことを考えると、(普段よりさらに)大げさに悲劇のヒロインさながらに打ちひしがれる。
相方が言うように、本当に「どうにかなる」のか?

 

そもそも彫金師になりたいかどうかは二の次になっている。
とりあえず自分の身を固めたい。結婚せずに。経済的に独立して自由になりたい。


で、働き出したらそれはそれで「いつサラリーマンを辞められるか」を考えてしまうんだろう。

それも、独立する材料が今ないから。


日本で会社員やっていた時は、塾校講師と、サービスデスクと、人事をやっていた。
この3つでビジネス立ち上げるとすると、子供に教えるしかなくなる。

 

人事は面白かったけれど、外資系企業にありがちな縦割り組織で、なかなか人事事務から抜け出せさせてもらえなかった。

物理的に日本支社には人事が私1人しかいなかったので、日本スタッフの方々の相談に乗ったり、上司との仲を取り持てるようにしたりしていた。これは戦略人事(ビジネスパートナー)の仕事だが、アメリカ本社では全く評価されなかった。

そこで培ったコンサルスキルもソフトスキル程度で、
「私にチーム改革はお任せください!」
と言えるほど肩がきも職歴もない。YouTubeに人事のエキスパートとしてビデオをあげられるほどの知識もない。

 

そもそも、人事が堅すぎるのだ。新しいことをやろう、面白いことをやろうとする人はいない。
社員には「まじめ腐って労働法をかざして社員の制度だけ整えている」みたいな典型的なイメージを持たれていたし、アメリカ本社は本社で、社員がトラブルを起こした時は会社や人事に責任がふりかからないように、法務部との連携を強化することと、上司たちの教育だけに力を入れていた。

社員の味方感は全くない。それでいて、「こんなに良いことを社員のためにやってますよー」というアピールは一丁前。私は興醒めだった。

 

 

この時も自分の努力が報われない感があったっけ。

海外に関われば関わるほど、「地道な努力が花を咲かせる」という自分の信念が覆される気がする。
周りの状況は私がいかに「頑張って」いようと関係ない。

 

今回のCAP(職業高校卒業資格)も、(外出禁止令の影響で)最初は9月に試験が延期されたという話だったのに、学校の通常運営に支障をきたすという理由で、授業もろくにないまま6月に試験実施となった。
それならば、ということで座学に力を入れていたが、座学の中の一科目である、「ジュエリーの歴史」に関しては今週水曜日に連絡があり、なんと来週5月11日にテストがあるという。パニクってクラスメイトの優しいフランス人のおばちゃんに聞いたり、台湾人の子に聞いたりすると、自宅でテスト実施なので回答を調べてもいいのだ、という。

 

ひたすら暗記ノートを作っていた私って一体、、、

 

じゃあ、他の座学のテクニカルテスト(金属、宝石、金属加工の知識)や、保健のテストもいきなりやってくるかもしれないってこと?

 

もう何でもありな状況。

 

でも、前職でも制度や取り組みがいきなりアメリカから降りてきて、「日本でも実施しろ」と押し付けられた。

日本の偉いおじさんと、
「もう、急に何なんだよ!こっちの事情も知らずに!」
と2人で一緒にキレていた気がする。

 

 

今の1番の不安は就職できなくて、Visaの更新がなくて、日本に帰らざるを得なくなること。


自分のアパートはもちろんないから、神奈川のおばあちゃん家(介護のために母と障害者の妹が引っ越してきている)にしばらく泊まらせてもらって、仕事見つけて引っ越しの給与が貯まるまで我慢。お金が貯まったら一人暮らしする。

夫はフランスで通常業務。

この未来はこの未来で、おばあちゃんと過ごせる時間が増えるから良いのかな。

仕事的にはまた外資系で人事の仕事を探すしかない。
フランス語はできるようになったけれど、「フランス語を使って仕事をしたい」と思えるほど、フランス語に思い入れはない。
また大量の事務作業に、低い給料・昇進なし、スマイル0円に戻るのか、、、


これもまた良いのかな。
なんか人生わからなくなってきた。

 

フランスに移住するのは、パティシエになることを夢見てたときの夢だったけれど、それはもう10年以上前の話。

昔むかーし抱いていて、最近そうでもないと思っていた海外暮らしの夢が、夫のおかげであっさり10年以上後に叶ってしまった。
そして、その海外暮らしのせいで、私の価値観が180度覆された。

 

自分の努力で物事の結果は変えられない。


外資系の前職で働く前は、私の人生は努力すればするほど目標達成に近づく、いわば二次関数のグラフだった。

転職を繰り返し、一時期ブラック企業でも働いたけれど、転職のたびに地道に給与を上げていった。

今は逆だ。

 

自分の目指している先の都合(ジュエリー学校やCAP)で状況は変わるし、社会的な都合(コロナ)にも左右される。

夫と一緒に暮らしたいと思えば、夫の状況も変数になる(フランス移住)。

 

人生の方向性を左右する変数が多すぎる!!!

 

「模試ではC評価が続いているから、受からない」と言われていた大学に合格した、あの時代が人生一番輝いていて、世界もフェアだったかもしれない。

勉強すればするほど合格に近づくんだから。

いきなりセンター試験がなくなったり、センター試験が自宅受験になったり、大学ごとの一次試験が早まったり、塾校の授業がいきなりなくなって、そのまま受験本番突入、なんていうことはなかった。

 

まさか、私が33歳にして「昔は良かった」なんて言い出すなんて!!

 

 


自己啓発の世界では良く言われることだが、
「自分がコントロールできることに集中しなさい」
は真理だ。
でも悲しすぎる。

ほぼコントロールできないじゃん!!

 

「ポジティブ思考で、なりたい自分にもう成れている姿を想像し、嬉しい気持ちを疑似体験して、運を引き寄せる」
なんて考え方もあり、夫は信奉者だけど。
そんなに呑気に信じられるか!

 

って私は真面目すぎなのか。

 


与えられた状況に抵抗せず、流されることを選択すると、こうなる。

夫の奥さんになって(正式に結婚して)、世の中が求める通り子供を産んで、夫の超伝統的な家族にいびられながら介護して(「ヒロコちゃんって、いつまで経っても結婚してくれなかったのよ」「いつ孫の顔が見れるかと思ったわよ」)、それが終わったら自分の両親と自分の妹の介護をして、人生終える。

 

人事の事務の仕事を毎日残業。
楽しみは仕事終わりのワイン。

海外旅行は一年に一回。この1週間だけが楽しみ。

 


悲しくなってくる。

 

結婚しないのが異常だろうが、子供を産まないのが異常だろうが、私は世の中が押し付けてくる筋書きどおりの人生は絶対嫌だ。

・・・・・・

 

 

待てよ、今の人生は全然世の中の筋書き通りじゃない。

激動の人生だ。

瞑想しながら泣けてくる人生だ(負の感情や、物事に対する執着をレリゴーできないので、「レリゴーしろ」という誘導音声に涙が出ました)。

 

これって、暗に私が望んでる人生だ(流されるバージョンと真逆なので)。

私って、Mなのか!?

 

いつMになっちゃったんだ?

 

 

 

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外出禁止中、まだ家の中で生きてます

外出禁止期間がどれくらい続いているかは、カウントしなくなってしまった。
でも確か学校が3/10(月)から閉鎖された気がするので、もう1ヶ月か。
 
外出禁止令を1人で耐えている人は、元々内向的で家が大好きであったり、多趣味であったりしない限り、どんどん精神的に厳しくなっていくと思う。


私は相方と2人暮らしだし多趣味のため、ありがたいことに健康で楽しく生活している。
いつもやりたいこと(料理、菓子、NetflixYouTube、カラオケ、読書等)と

やらなければいけないこと(ジュエリー学校関係の勉強やフランス語等、む昔は資格系の勉強など)

がいっぱいで、むしろ時間が足りないくらいだ。
 

相方と四六時中一緒にいてストレスが溜まるかというと、それほどでもない。
確かに1人の時間があるとより良い。


が、そもそも相方は6月仏検に向けて週末は猛勉強しているし(この状況下、本当に実施されるのか?)、平日は日本本社との購買の仕事があるし、忙しい。

私はというと、毎日の料理・菓子に加え、(CAP試験はないということで多少力は抜いているけれど)彫金の練習、基礎知識(金や銀の融解温度等)のまとめ、フランス語勉強もあって忙しい。


結果、家庭内別居みたいな状況になっている(え)。
 
いやいや、それよりは全然仲は良いのだけど、要するに、お互いに飽き飽きするほどお互いにかまっていられない。
 

                                                                      ***************
 
先週初めより、10:00 - 19:00の間は食料品買い出ししかしてはいけないことになった。
より正確に言うと、ジョギング目的のみで外出してはいけないということだ。どうやら、ランナー達が買い物客と接触して菌をうつすのを予防したい、ということらしい。
 
ということで、太陽を浴びたいパリの人たちは買い物袋的な袋を持って、1人もしくは2人、もしくは家族連れで歩いている。

彼らの全員が食料品買い出しに出ているとは思えない。
買い物袋を持っていない強者もいる。罰金の額は今週初めに上がった。詰問されたら払うつもりなのか、普段通りしれっとした顔でグダグダ議論に持ち込んで逃げるのか(フランス人は相手の主張が聞こえないかのように何度も機械のように自分の主張を繰り返す。話が進まないので聞いているこっちとしてはボケた年寄りの話か、ちまたのDJのスクラッチを聞いている気分になる)。


近所のDIYショップは入場制限をかけていた。皆さんはこの期間に家の手作りリフォームでもするのか。
 
私もここ数日は近所スーパーのロゴが入ったビニールの袋をこれ見よがしに持って、近所をうろついている。家周辺半径1キロ、1日1時間以内の外出制限は変わっていないため、そこまで遠くまでは行けないけれど。

 

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↑普段、天気が良い日は人でいっぱいなのに、いない!!
 


食欲とヨガ、YouTubeで自分の欲求を満たしているため、先日1週間弱小麦粉が手に入らなかった時は発狂するかと思った。相方が高いオーガニックの小麦粉を発見し買ってきてくれたものの、今週も近所のスーパーに小麦粉はなかった。

 

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↑相方のおかげでゲットできた小麦粉でふわふわココナッツのケーキ。美味い!


相方は10:00 - 19:00の運動制限が出た途端に買い物がてらの散歩に行く気も失せたようで、まったく外出しなくなった。

最初の2週間、朝早起きして散歩に出かけていたおじいちゃんが、後半で引きこもりの若者になったかのようだ。少なくとも若返っているか。

 

 

                                                                     ***************


私は最近20度近いパリの気温が体にこたえていて、花粉症なのか普段のアレルギーなのか不明だが、くしゃみ鼻水が止まらずティッシュが手放せない。

東北育ちの私は、どうやら身体に熱を溜めやすいらしく、すぐに体が熱くなる。そして、その不快感が(?)鼻に伝わって、鼻水じゅるじゅるになるのである。
「鼻スプレーでも買ったら?」と友人から言われたが、薬局に言ってフランス語を話すのが面倒臭い、、、

そして日本以外の国の薬はちょっと怖い、、、
 


と言いつつ、最近低容量ピルを飲み始めた。
すると毎月の生理が規則的になって、ニキビの数が激減、生理前中後の体の重さと眠気も改善された!

なにせ生理期間の血の量が少ない。

不自然でちょっと気味が悪いが、身体がラクなのは大歓迎だ!!
 


ここでちょっと猫の去勢の話を思い出した。
去勢は人間の都合のため(子猫を増やさない、発情時のヒステリー的な動きを抑える、等)だと思っていた。

が、去勢をしないとホルモンの働きで猫の身体にも負担がかかり、病気にもなりやすくなるようだ。

そして去勢をすると気分が安定し、大人しくなるらしい。
まあ、自然界では健康で長生きするよりも子孫を増やす方が優先されるのかもしれないが、猫の体に負担がかからないのならば去勢もアリなのでは、と考えが変わった。
 
私の体ってまさに今そういう状態だ!
 
どうやら、ピルを飲むことで血中の女性ホルモンが増え、脳が「ホルモン過剰なので休め!」と命令し、卵巣に排卵が起こらなくなるらしい。生理がある時は、卵巣の厚さを増したり排卵を起こしたりと、体が1ヶ月単位で変わっていく。しかし、ピルでそれが抑えられる。

(参考サイト:https://yoboukai.co.jp/article/562)
 
「化学の力で身体を変えるって何となく気持ちが悪い」と思っていたが、ピルのおかげで体調が凄く良いので、今では面倒でも(フランスの)病院に行き、この先も処方箋を書いてもらおうかと思っている。
いや、本当にフランス語を話すのは面倒なんだけれど、、、


なぜフランス語をしゃべるときは毎回、便秘状態な腹からウンチを出すような気分になるんだろう?(食事中の方、ごめんなさい、、、)
 
 
 
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学校閉鎖につきCAP試験中止ですと?

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まだまだフランスでは外出禁止が続いている。
学生は今日からバカンス。

外出禁止中で、先週も先々週も学校は閉鎖、宿題的なもの(強制ではない)しか出ておらず、オンライン講義はないため、今日からのバカンスは私にとっては通常どおりだ。
 
先週末、私にとっては衝撃的なニュースがあった。


なんと、大学受験資格のバカロレアも、職業高校卒業資格のCAPも(私が受けようとしているのはこっち)、試験は中止、内申点での判定になるそうなのだ。
クラスメイトのグループチャットの中で数名がガヤガヤ話しているのを見ただけで、最初は訳がわからなかった。何せフランス語なのだ。

夫に教えてもらった翻訳サイト(DeepL)で確認、やっとお上からの試験中止のお達しが出たのだと判明した。
 
実技の先生に質問中、
「昨日のCAPに関するニュース見て驚いていますが、練習は続けますね。」と宣言してみた。
「え、私まだ見てない。どんなの?」と全く知らない様子。
ニュースの記事をシェアすると、
「あー、ウチらの学校は内申点ってものがないから、結局何かしらテストはすると思うけど、時期的にはもっと先にはなるだろうね」とのこと。
 
喜んでいいのやら、悲しいのやら。
 


喜び:
- もう一般科目(英語、フランス語、数学、化学・物理、歴史・地理)をやらなくていい!(たぶん)
- 私の彫金技術レベルは明かにCAPで求められているレベルには及ばないので2ヶ月後の6月にテストされても困る。助かった!
- もう自宅に篭ってゴリゴリ受験勉強しなくてもいいんだ!(といってもグラフを書くとそこまで勉強してないんだけど、、、)
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悲しみ:
今までの学習進度(クラスでは中くらいのスピード)や、技術レベル(仕上がりが極めて雑)を先生が認識したまま、テストが行われる
=採点時も先生に「あー、またヒロコ汚い作品作ってるな」と思われる
=(CAPの試験のように)審査官が私の来歴を知らずに、作品だけ見て判断してくれる、ということがない
=テスト当日に下克上はできない(どうせ元々上手い生徒は高得点を取り、下手な生徒はそのまま低い点数をとる)
=フェアじゃない
 
 


もちろん、ゴリゴリ受験勉強するのはキツい。
ちょっとくらい遊ばせてくれよと思う。
しかし、ここで努力しておいたら(ほかのフランス人生徒はほとんど勉強・練習していないようなので)、外出禁止・学校閉鎖明けに技術力がアップして大逆転も望める。
なら、ちょっとくらい苦しくても頑張ろう。
と、半ばスポーツのように考えていた。
 


しかし、今となっては先生の不安定な精神状態と(ええ、フランス人は気分屋が多いのです)、先生のえこひいきでCAPの結果が決まるのだ。
 
こんな不条理なことってあるか。


 
現状としては、私は嫌われてはいない。
数名の先生は頑張りを評価してもくれている。

しかし、私の作り上げるものが雑であるという認識は先生たち全員共通で持っているようだ。


ならば、どうやったら綺麗に仕上がるのか、やり方を教えてくれれば良いのに!!
所詮、先生たちは「指導者」より「アーティスト」なのだろう。
「そいつに出来ないものは出来ない」的に考えているのだろう。


 
だから、この学校は嫌なのに!
だから、下克上してやろうと思ったのに!
 
目標を失って、不条理な試験が見えて、やる気が一気になくなった。
 
ここ数日はジュエリー実技練習は1時間ほどするものの、折り紙をしたり、夫のお店の仲間と椅子ヨガをやったり、朝は二度寝したりして、ふてくされていた。
 


夫曰く、
「人間的評価としては悪くないはずだから、今後も先生へのゴマすりをより重点的に行っていく。そして、フランス語能力を上げておく。」
とのこと。


そう、夫は家族・世の中の荒波をのらりくらりとサーフィンしてきた人。
何がポイントで、何をやらなくて良いか、心得ている。
夫は私が落ち込んでいるのが解せないみたいだ。

そうでしょうね。
夫は何せ、最低限の努力で最大限の成果を得るのが得意なのだ。
 


私は最大限の努力で最大限以上の結果を産みたい。
自分でいうのも微妙だが、勉強においては試験本番には強い方で、練習で出せない力を出してきた。

これも相当ガリガリ勉強してきたからだと思っている。

 
しかし、大人になってガンガン試験に落ちる。
英検一級(2度失敗、落ちっぱなし)

簿記三級(2度失敗、落ちっぱなし)

世界史検定(趣味で大学一年生の時に受けた)

人事系の検定(名前忘れたけれど、過去問が世の中に存在していなかった)

社労士(3度受けて落ちっぱなし)。


私の旧式の勉強方法はとにかく時間を勉強に注ぎ込むこと。
しかし、社会人は時間がないのだ。
でも、旧式のやり方をどうしても変えられなくて、試験に落ち続けた。
 
何せ、理屈が分からないと前に進めないタイプで、人より物事の理解に時間がかかる。
夫の「ポイントを押さえて山掛け」方式だと、理屈をすっ飛ばすことになるので、非常に居心地が悪い。
 
いずれにせよ、大人になって子供の頃のように時間がない今、やり方を変えなければいけないことは明かだ。
 
何度も何度もそんな曲面があったのに、自分を変えられなかった。
 
そして今回、試験自体がなくなるという最大のアクシデント。
 


フランスって国は。
全くこちらに心の準備をさせてくれない。
 
まさか、フランス人クラスメイトが全く勉強していなかったのは、この自体を予想していた?
 
確かにね。
 
具体例は今回以外に思い出せないけれど、フランスって、困ったときは結局お上がどうにかしてくれる国な気がする。

だから、日本人みたいに頑張らなくてもどうにかなる。

日本だったら、試験をなくすという対応はしないはず。多少難易度は下げるかもしれないけれど。
 
ちなみに今まで学校で、フランス人が本気で頑張って勉強しているところすら見たことがない。

いつも授業中は何の授業であれ、悪びれずに大越で雑談している。

もしかしたら努力というものが何なのか、教わっていないのかも。
 
まあ、努力に疲れた日本人にはフランスはオアシスかも。日々の生活の不便さに耐えられれば。
ネットを見ても、結構な数のブログが、
「日本人は頑張りすぎ。フランス人みたいに賢く力を抜いて、不便な中を工夫しながら生きていけば良い」
と言っている。
 


常に自分を進化させて、常に前に進みたい私は全く共感できない。
 
 

                                                                    **********


「こんな時は、さんさんと注ぐ太陽を浴びた方が良い」
と、最高に天気が良い中を外出許可証とスーパーの買い物袋を持って外に出た。
 
昨日は外出禁止が嘘のように、エッフェル塔周辺は近所の住民と思われる人たちで溢れていた。
みんな1人か2人で散歩していたり、グラサンしてベンチでまったりしていたり。
 
やっぱ、世の中そんなもんか。
 

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自宅軟禁生活2週間目

自宅軟禁生活も2週間を終えようとしている。
 
今週は過ぎるのがめちゃくちゃ早かった!
受験勉強については先週のほうが気張っていて、科目数も多いため焦りもあり、実際の日常生活のリズムとの間に折り合いがつけられないような感じだった。
今週は先週の経験を生かし、時間がないことをあまりストレスに感じないよう気持ちを切り替えた。結果、総合的に勉強時間も減ってしまっているのだが、午前は座学、午後は実技、というリズムができた。
 
クラスメイトに関しては、入学当初作ってくれたチャットグループがあり、先週はみんなとのチャットが盛り上がっていた。

私はというと、もちろんフランス語での口語表現についていけるはずがなく、基本的にはかやの外状態。

内容がわかった時は一言挟んでみたり、自分が作っている作品をアップしてみたりした。

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今週は先週に比べてクラスメイト間のチャットが少なく、みんなむしろ各自がバカンスに旅立ったような雰囲気だった。

実際に、田舎に別荘を持っているクラスメイト(?)は、田舎に避難し、そこで自宅軟禁状態のようだ。

 

学校開始時から気にかけてくれている50代後半(?もしくは60代後半)のスザンヌ(仮名)が、
「ねえ、ヒロコ、デッサン何か練習した?」
と声をかけてくれるので、これをきっかけに毎日一言二言2人で話すようになった。

月曜日には本人から電話がかかってきて、どこまで練習しているかを共有。
久々のフランス語にタジタジ。

「うー」

「あー」

を挟みつつ、なんとか雑談。
「やっぱ、先生がそばにいなくてやり方わからない状況で、自宅に材料や道具がないとなかなか練習できないよねえ、、、」

「みんなもあまり練習してなさそうだよね」
との結論。
 
 
そんなクラスメイトのスザンヌやダット(ジョージア人=グルジア人演劇家)、フランス語教師の卵のクレア(良いお友達)は最近高い熱が出たという。


クレアは3日前、最近知り合ったインド人を(フランス国内で外出禁止令が出ているにも関わらず)自宅に呼んで2日連続(!!)セックスした(しまくった?)次の日に高熱が出、1日寝ていたという。どおりでチャットが途絶えたわけだ。


ダットは昨日朝に「実は風邪にしては変な症状で、医者に電話したらコロナかもしれないから、安静にしているように言われた」とチャットが来た。


スザンヌは「昨夜から高熱が出たが、今朝は楽になった」と今朝チャットが来た。
 
フランスにいるみんなはどうやらコロナウィルス感染者・死亡者のニュースに動揺しているようだ。


 
FBを見ていると、私の周りの日本人が
「日本人は危機管理意識が低過ぎる。他国みたいにロックダウンしたらいいのに。」
と言っている。

が、夫曰く、感染者・死亡者数の人口比率は、他国よりも日本はずっと低いのだそうだ。
ネットで調べると、病院がコロナ治療の数字を持っている以上、なかなか数字をわざと抑えるような操作は出来ないのでは、とのこと。
数字は嘘をつかないということか。
 
その記事によると、日本の高齢化社会はお年寄りがお年寄りだけで住んでいるため(これが高齢者孤立の問題な気がするのだが)、若者とのコミュニケーションは普段から断たれており、若者からうつされる人が少なかったのだそうだ。また、老人介護施設も家族以外の面会を断ったりなど、コロナ初期から対応していたようだ。
また、他国に比べて社会の極貧層が少ないことや、(他国と比べれば)低所得者にも届きやすい国民健康保険制度など、普段問題視されている制度が意外と頼りがいあるということが書かれていた。
公衆衛生の概念がしっかりしているのもある。

(参照記事:https://www.newsweekjapan.jp/reizei/2020/03/post-1154.php)


まあ、公衆衛生に関しては、そりゃ、フランスは地下鉄でオシッコしてる男性、結構いるもんね。
道端のゴミ箱は溢れているし。
アパートにはネズミが出るし。

お世辞にも清潔とは言えないよ。


 
日本ばんざーい。
 
日本の外で暮らせば暮らすほど、日本のありがたさが身に染みる。
日本にいると、
「日本は他国と比べると文化的に遅れてる」
「日本経済はもう終わってる」
とか、悲観的なニュースが多く、当然、日本の外に出れば(総合的に)より良い生活が待っていると思っていた。
 


結果的に言うと、日本は進んでいた。
フランス人に言わせると、
「日本は技術力が高く、都市は近未来的だ」そうだ。


そうでしょうよ。
 
日本は街も清潔だ。
 
ありがたや、ありがたや。
 
 

このままコロナについても、日本には頑張ってほしいところである。

 


 
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自宅軟禁生活1週間目を終えて

自宅軟禁生活も1週間が経った。
 
3/19(木)はフランス移住1年記念。スーパーの買い物に外出許可証を持参し、オシャレな冷食を買いに行った。


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↑「焼き鳥ジャポン」と書いてある割に、中身はインドネシア風(ココナツミルク・レモン、ピーナツ・ジンジャー)。

 

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↑こんなにオシャレなフォアグラのおつまみまで売っている冷食屋。

 

 

・・・・・・・
 


自習の状況としては、やはり人間だもの、気の緩みで毎日少しずつ勉強時間が減っていった。
 
毎日授業があると仮定して、1週間の必須学習時間をカウントすると、、、
 

必須学習時間(1週間の授業時間)
・デッサンアート(アクリラガッシュで宝石や貴金属を描く):6時間
・ワックス彫刻 (蝋を削ってジュエリーの型作り):6時間
・金属加工 (金属切り出し、ペンチなどによる形作り、半田付け):16時間
・デッサンテクニック(3方向=前、上、左 から見たジュエリーの図):5時間
・ジュエリーの歴史(世界でどのようにジュエリーが作られ、何に利用されてきたか):1時間
テクニカルテスト(授業自体はないが、資格試験には出題される。金属の溶解温度や、貴石の種類やカット方法など): 5時間(毎日1時間ずつやれば覚えるか)
・化学・物理:1時間半
・数学:1時間半
・フランス語:1時間半
・保健 (授業はないが、資格試験には出題アリ):1時間半(は最低でもやりたい)
 


今週1週間(昨日土曜日まで)の実際の学習時間はこちら。
 
デッサンアート(アクリラガッシュで宝石や貴金属を描く):6時間中 残282分/4.7時間
・ワックス彫刻 (蝋を削ってジュエリーの型作り):
6時間中 残107分/1.78時間
・金属加工 (金属切り出し、ペンチなどによる形作り、半田付け):
16時間中 残262分/4.37時間
・デッサンテクニック(3方向=前、上、左 から見たジュエリーの図):
5時間中 残5時間
・ジュエリーの歴史(世界でどのようにジュエリーが作られ、何に利用されてきたか):1時間中 残30分
テクニカルテスト(授業自体はないが、資格試験には出題される。金属の溶解温度や、貴石の種類やカット方法など): 5時間中 残1.72時間
化学・物理:目標達成 (+20分/1.7時間学習済)
・数学:1時間半中 残1時間半
・フランス語:1時間中 残47分
・保健 (授業はないが、資格試験には出題アリ):1時間半中 残47分
 
 
結局、

ジュエリーのキャリアを積みたい=彫金師になりたい

のであれば、デッサン、ワックス彫刻、金属加工は必須。

日曜日である今日は実技の時間をなるべく取りたいと思う。
 
 

・・・・・・


昨日、マクロン大統領から国民へ再度、外出は原則禁止である旨言い渡された。


事故などで身体に障害を負ってしまった人の介護の仕事をしているポルトガル人の友人は、

「ヒロコ、アンタ本当に外には出ないほうが良いわよ、友達がランニングしていて、自宅から1キロ以上離れたところで詰問され、135ユーロ払うはめになったから」
とのことである。

 

体の鈍りを感じるのだけど、、、

 

 
FB上の日本の方々はコロナに負けずお花見。
羨ましい!!
私も春を感じたい!!
 
 
 
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パリ自宅軟禁と受験勉強と

パリの自宅軟禁生活5日目。
 
フランスのコロナウィルス感染予防対策として、原則として外出禁止、外出がどうしても必要な場合は証明書にサインし、携帯しなければならない。

もし忘れた場合は、警官に呼び止められ、135ユーロ(14000円くらい)の罰金が課される。
 
・・・・・
 
といっても、自宅前に警察官が待機しているわけでもなければ、証明書を首から下げて提示しなくても大丈夫。

ここはフランスだ。

国民を徹底的に管理できるはずがないし、お国柄からしてオペレーション的にも、そこまでガチガチにはできない。
 
桃太郎ではないが、お爺さん(夫)は早朝の散歩と昼の買い物に、お婆さん(妻=私)は午後のジョギングに、証明書を持って出かけている。
 
今まで全く持って問題ない。

 


 
普段は引きこもりがちな内向的な夫が、天邪鬼な性格を遺憾なく発揮し、出るなと政府に言われているのに、ニコニコと外に出かけていく。
彼は職場の社員の方々(日本人・フランス現地スタッフ)と普段から仲良くしているが、日本人メンバーとは軟禁が始まってから毎日グループチャットしている。

この1週間で音声チャットは2回やった。


夫はしけているフランスの世の中の光か。
 


夫は
「むしろ、外出した時に警察に捕まりたい」
とか言い出す始末である。
 
「一緒に腕組んで写真撮っておいたら?」
と返事をしておいた。


 
夫は引き寄せの法則が世の中に出回る前からやたらと幸運・事件を引き寄せる。
警察に捕まりたいとか、むやみに言わないでほしいものだ。
 
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エッフェル塔の前。普段はエッフェル塔のおもちゃを売る黒人や、観光客でいっぱいなのに。がらんがらん。

 

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↑トロカデロ前。この向かいがエッフェル塔で、写真撮影スポットなので人で溢れかえっている。今はがらんがらん。

 

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↑2番目の写真を右手に見るとこの通りが見える。普段のジョギング時は観光客がいっぱいで走れず、私には休憩スポットとなる。

今はがらんがらんなので、休憩できない。


・・・・・・
 


私のジュエリー学校の国家試験(高等教育修了試験)は5月と6月。


科目ごとに日程がバラバラだ。
大詰めの3ヶ月前になって、フランス政府から外出禁止令が出るなんて。

今こそ、先生にガンガン質問したり、自分を追い込んでいく時期なのに。


 
そもそも自宅学習は得意な方だ。
世の中の外交的な人たちが人間と会えなくて窒息状態にある中、同じ外交的と分類される私は、淡々と毎日過ごしている。
最近気がついてしまった。
 
「これって大学受験の時と同じだ」


 
仙台の住宅地で、アメリカ文化かぶれで育った私は、おしゃべりを楽しめる友達も少なく、週末は中心地(地元民はみんなただ「街」と呼んでいた)にバスで出てショッピングぐらいしかやることがなかった。

つまらなくてつまらなくてしょうがなかった。


受験生時代は街の学習塾と、高校の自習室しか行っていない。
家にこもって勉強している時は、眠くなるとマイナス気温の真冬でも窓を開けて凍るような空気を顔に当てて目を覚ました。


つまらないことには変わりないけれど、別に耐えられる。
 
今もそんな感じだ。


 
受験生時代と同じように苦手科目もあって(数学・生物 / 金属加工)、

テスト全体のその科目の比重も重く(理系科目はセンター試験で必須なので落とせない / 金属加工できないと彫金師になれない)、

正直、自習していて気が滅入ることもある。


そして、ジュエリー学校はオンライン授業を提供してくれないのだ。
せめて金属加工のデモンストレーションをしてくれればいいのに。


何もわからない中、作品図と睨めっこ。
自宅に持ち帰った道具で、かつ自分が習った範囲で作れるパーツを作るだけである。


これじゃ、料理ができない人が、材料と分量と完成した写真を片手に夕食を作ろうとしているようなものだ。


あと2週間、自宅学習だけで彫金師としての能力が上がるとは思えない。
 

 

 


いや、暗くなっては負けだ!

 


 
と受験生時代の気合いを思い出し、今は無駄に思えても、今まで習った知識を総動員して、基礎固めのつもりで金属加工に取り組む。
 

 


それにしても、(金属加工については)普段なら水曜・金曜の8:00 - 17:00、1時間昼休憩の8時間授業(週トータル16時間)を受けているのに、自宅学習になった途端それが難しくなるのは何故だ!?
 
掃除・食事作り・ヨガ・ジョギングだったり、他の科目で時間が今まで裂けなかったもの(物理・化学、数学、保健、フランス語、技術基礎知識)にも時間を割いているからか。
 

 


高校受験時代は、塾校の先生の教えを守って毎日8時間、
大学受験時代は、毎朝6:00に起床、就寝は1:30というスケジュールで学習時間を確保した(8時間以上)。

れっきとしたガリ勉だったのに。
 


高校受験も、大学受験も、5科目(数学、国語、英語、社会、理科/数学、国語、英語、世界史、生物)だった、、、

しかし、今のフランスの試験に比べるとボリュームと難易度ともに比べ物にならない。

何故昔あんなにサクサク勉強ができて、今は時間確保の時点で苦労しているのか。


 
今は科目の多さ(実技も合わせてざっと10科目)と、必然的にフランス語での勉強(自国語ではない)による負担が増してる。

あとは年齢・・・10代の吸収力と30代の吸収力では格段に差がつくに違いない。
 

 


でも、そんなことは言ってられない。
 


落ちても後悔がないように、出来る限りガリ勉をしてみる。
 


そして、めげそうになったらこんな感じでブログを書いたり、お菓子を作ったりすることにする!!
 
 

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↑そして時に笑いも必要である。

 


 
 
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結婚と子供と夫との齟齬と

今日の内容は読者の方々の中で反発を生むこともあるかもしれません。


でも、1人で思い悩みたくない。
特に日本の方々にはあまり理解してもらえないかもしれないと思いつつ、もう抱え込みたくない。
 

 


皆さんは女性は結婚して子供を産むべきだと思いますか?
 


私がNoと強く主張すると、夫(まあ、事実婚なので、法的に正式に結婚しているわけではないのですが)は、
 
「ヒロは女子大を出てフェミニズムを学んだから、多少染まってるよね。」
と言います。
 

 


夫は体育会系の色が濃い山パンに勤務。
本社の女性社員は主に事務担当で、昇進の道はないそうです。
業者さんとの飲み会の席では「華を添えるためにウチからも女性社員を連れて行こう」となるよう。
ご両親は地方のご出身で、伝統的な価値観が強い。
 
 
このような状況で私は「強い我を通し」、結婚せず、子供を産まないという決断をしました。
 

 


夫の会社からは
「なぜ結婚しないの?」
「なぜ彼女さんは結婚してくれないの?夫になる君が力不足なんじゃないの?」
と夫は言われています。
その度に柔和な夫はお茶を濁してきたらしい。
 


夫の家族から私には、
「なぜヒロコちゃんはウチが嫌いなの?」
「このまま結婚しなくていいの?」
と催促される始末。

 

 

 

私にはたくさんの要因からの決断だったのです。


とりあえず夫の先輩達に子供の有無について聞かれた時には、
「ははは、いやあ、夫が子供みたいなもんなんで。夫のケアで手一杯ですよお(笑)」
と笑いを取りに行く。夫は打たれ強く、横でニヤニヤしている(ごめんね、夫)。
 


夫のお母さんには一時期、愛犬と「3人で」散歩に出かけさせられ、結婚の意思を詰問されたため、
「あの、特に悪意はなくて。私は今のままで幸せなので。彼のことも大好きですし。」
と一言回答した。
 


 
伝統的な「女性は若いうちに結婚し、子供を産むべし」に対し、物申したい。
 
もちろん、私の友人や会社の先輩で子供を産み、さらに幸せになっている人たちもいる。
そのひと達の人生はその人達の人生だ。

私の人生ではないので、とやかく言うことはない。

彼らが幸せなのが一番。

世界のより多くの人が幸せでいることが一番大事で、何によって幸せになっているかは、関係ない(人を殺して幸せになるのは問題だけど)。
 

 


と前置きした上で、私の人生における、私の個人的な見解を述べてみたい。
 


人の幸せはそれぞれだ。女性だからといって型にはめられた「幸せ」を追い求める必要はないのではないか。

世界に誰一人として同じ人がいないのだから、型にはめられた幸せがその個人に当てはまるかどうかは分からない。
 
・そもそも歴史上、家族を作ることが宗教的に奨励されたり、政治家が国を統治したり、税金を取ったりするのに都合がよかったから、家族を作るのが当たり前になっていたのでは。


・現在、女性が働くのは一般的になっている。税金だって納めている。ちゃんと社会の務めを果たしている。

結婚・子供は個人の選択に任せてよいのでは。
 
・今、仮に私が子供を産んだからといって、日本の少子高齢化の即効薬にはなり得ない。どっちみち、少子高齢化は始まっているし、今後も進む。
 
私だって、夢を叶えたい。

これは誰にでも言えることだが、キャリアの階段や成長が著しい時期に同じくして出産適齢期が来る。その際に、出産を選ばなければならないのはなぜか。

一旦キャリアが途切れれば、回復が難しい。
 
・もちろん生物学的には難しくはなるが、40歳までなら理論上は産めるはず。なぜ社会はすぐに産めとせかすのか。

親の介護と子育てが重なるのはわかる。しかし、それはカップルの決断に任せたらどうか。
 
・そもそも、私の妹は重度の知的障害者だ。もし私の両親が介護状態になったら、妹の世話もする必要がある。

その際に自分の子供もいたら(しかもティーンエイジャーくらいの子供だったら)、とてもじゃないけれど対応しきれない。
 
・夫は選べるが、夫の家族は選べない。それと同時に自分が生まれてきた家族も選べなかった。

もし、子供を育てるのに、それらの条件も良くなかったら、生まれてきた子供は幸せなのか。本人にちゃんと祖父母がいるのにも関わらず、祖父母に逢わせることなく、「○○ちゃんのおじいちゃんおばあちゃんは死んじゃったんだよ。」なんて言えるか。

 

・(仮に今子供ができるとすると)これからジュエリー学校を卒業して、フランスでの就職もしてみたい。そのタイミングで子供を産んだら、自分のやってみたいことが中断されて、後悔する。最悪なのは子供が大きくなって喧嘩したときだ。うっかり「あんたが生まれてきたから、お母さんはやりたいことができなかった」なんて漏らしちゃったら、子供にはトラウマだ。


 
 
 
実は、夫が言うように私は「大学でフェミニズムにやられた」わけではない。


実際振り返ってみると、在学中に夫とのデートで、
「子供は公立の男女ちゃんといる学校に通わせたい。お坊っちゃま、お嬢ちゃまばかりの特殊な環境ではなく、ごく普通の子供たちと遊ばせたい。」
と話したのを覚えているし、社会人2年目で結婚の話が出た時もとくに子供の件は反対しなかった。

むしろ2人にどっちに似るかとか、名前は何にしようか、とかロマンが膨らんだものだ。

 

 

結婚の話が出た時、私がちらっと夫に、
「ねえ、山本姓をキープしてもいいかなあ。「山本が大好き」ってわけじゃないんだけど、でも家族とのつながりは持っていたいんだ。」
と言うと、夫は柔軟なので、
「いーよ、別にボクが山本になっても。」
と言ってくれた。


しかし、その後、夫が夫の家族に伝えたところ両親の怒りを買ったらしく、
「ヒロコちゃんとは結婚してはダメ」
となった。

私は電話で母の前で大泣きした。
 

 


結婚が保留になり、自分の中で色々考えた。
どうやら、お決まり通りの人生にはならなそうだ。
彼の両親を怒らせてしまったし、仮に結婚しても、
「あの時、ヒロコちゃんはウチを嫌がった」
と嫌味を言われ続ける可能性もありうる。
 


この辺りから「結婚No、子供No」への強い意志が強くなっていく。
 


のろけではないが、夫のことはもちろん大好きだ。
私の中で大親友だから、なるべくは一緒にいたい。
 


しかし、結婚して、夫の家族の中に入って、果たして私は幸せになれるのか。
 


私の子供は幸せになれるのか。私が(もしかしたら)夫の家族と戦うのを見て。
「お母さんはなんでおじいちゃん、おばあちゃんが嫌いなの?」
となるに違いない。子供はおじいちゃん、おばあちゃんが好きなものだ。
 
それに「おじいちゃん、おばあちゃんのことは嫌い!お母さんをいじめるんだもん。」
と子供が言うようになっても、不健康な家族を作ってしまう。
 
「お母さん、なんでおじいちゃん、おばあちゃんに意地悪なの?」
となってしまったら、最悪だ。
 

そして私は嘘をつけないタイプだ。
子供の前で演技してたって、絶対顔に出る、、、子供は親や先生を見抜くのが上手なのだ。
 

 

夫の家族を責めているわけではない。
彼らは彼らの価値観の中で生きているだけだ。
彼らからしたら、私はとんでもなくぶっ飛んでいて、理解不能で、しかも自分の主張を通す、ワガママな小娘だ。
彼らの気持ちもよくわかる。
彼らの生活を私が望まないことで、自分が否定されているような気がしてしまうのも、よくわかる。
 
私が思うに、私と彼らの価値観は相容れないだけだ。
見ている世界が違うだけ。

 
だから、もう、結婚・子供を考えるのはやめましょう、、、
 
 
一番苦しんでいるのは夫かもしれない。
夫は平和主義者で、人との妥協が得意だ。そうやって上手いこと世の中を渡ってきた。
会社や、自分の家族からのプレッシャーをひしひし感じ、
「もう結婚しちゃえ」
「もう子供産んじゃえ」
と思っているに違いない。
 


「もし万が一妊娠してしまったら、中絶する」
と私が言ったら、相当嫌そうな顔をしていた。
 
「気持ちわかるから止めないけど、ヒロは本当にフェミニズムに染まってるよね。」

と彼は吐き捨てるように言った。
 
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                         ********

 

フランスに住み始めて一年。
フランス人の友達は多くなく、クラスメイトとたわいもない雑談をするだけなので、社会のプレッシャーは感じていない。
 
幸せ。
 
フランスは何かと住居トラブルや行政のトラブルが多くて、本当に嫌になるけれど、思考的には解放されている。
 
日本に一時帰国した時は、先輩にビールが注げなくなってた。
もうちょっとで乾杯前に一口飲んじゃうとこだった。
 
 
 
彼は山パンで日本人と現地の人と働いており、YouTubeNetFlixなど触れるメディアも日本語、日本人マインドのまま、得意な柔軟性を生かして、フランス生活をスイスイ泳いでいる。
 
「この前なんかさ、『まあ、フランスは後3年くらいなんじゃないかなあ。そのあとは日本本社に戻る予感がしてるんだよね』って言ったらさ、『なんでフランスに馴染んでるのに、日本帰るとか言い出すんすか。』って後輩から言われたよね(笑)」
と語る夫。
 
「日本の便利な生活好きだもんねえ」と私。
 
「そーそー。まあ、老後とか考えたらさ、物価が安い福岡に住んだりするといいみたいだけどね。とか、継続して収入が入るような仕事してたらさ、物価の安さと自分の収入の差額を取って、タイとかベトナムとかに住むといいらしいよ。」
と彼。
 
むむむ。
 
私、日本に帰りたいかなあ。
 
もちろん家族の世話はあるけれど。

もちろん和食は大好きだし、恋しいし、便利な日常生活で、何も悩まなくていい。

でも、、、
 
日本での私って浮いてて、周りからは外国人みたいな目で見られてたんだよな。
それにしては、同僚・先輩・上司の外国人の仕事のいい加減さが許せなかった。
「日本人になりきれないけれど、外国人でもない」って感じだったんだよな、、、
 


「日本での将来って全くイメージ湧かないんだよね。好きなんだけど、嫌いというか。なんか実家みたいなの。帰ると『いいな、幸せだな』とか思うんだけど、一定期間を過ぎると『もういいや、離れよう』って感じで。」
と私ポロリ。
 

「いやあ、社会も変わるって。この前は派遣社員やバイトの人の給与を正社員と同じにするとかいう法律ができたらしいよ。社会は変わってくから大丈夫だよ。」
と夫。
 
 
本当に夫は前しか向いていないんだよな。
 
いい人なんだけど、どーも私の気持ちまで考えてないような。
 

 

そして、、、
日本に帰って、また結婚・子供のプレッシャーにさらされたとき、彼は大丈夫なのか。
 
私は嫌になるほど考え抜いたから、思いを貫く。
 
人生でそれなりの苦労をしてきて、一番学んだのは、
 
「自分が苦しんでいても、誰も気にしてない。誰も助けてくれないし、立場を変わってくれない。なら、自分は自分で守れ。自分の意思を貫け。誰も自分を幸せにはしてくれない。」
だった。
 
だから、社会の敵になろうが、夫もしくは夫の敵になろうが結構。
 

これは自分の人生だ。

 

・・・・・・


でも、やっぱり、女性が一様に結婚・子供の選択を迫られるのはおかしいと思うな、、、
 
と思う今日この頃です。