ニート in パリ - 行けっ森蔵!

偶然フランスはパリに移住することになった30代女子の生活。なぜか画家のベルト・モリゾに惹かれている。

フランス人はお外がお好き/現地の材料でケーキ作り

パリの人はいつも空の下になるべく出たいらしい。

 

パリでは日本のコンビニのような感じでパン屋とカフェがあるのだが(超競争社会)、人気なカフェはいつも外の席が満席。
カフェの外の席には上に暖房のようなものがついていて、多少暖かい。
それもあるのか、天気が良い日にはこぞってみんなカフェの外の席で食べる。
カフェも賑わっているように見えるが、カフェ内の席は空いていることも多い。
それって店内の席に窓がないカフェが多いからか?

 

ちなみにフランスのカフェの席の間隔は、日本のカフェよりもさらに狭い。
カフェの外席で食べている人たちもぎゅうぎゅうになりながら食べている。
こんなに人と距離が近いと落ち着かないと思うのだが。
日本の満員電車のような状態で、とてもじゃないけれど食事なんてしたくない!
フランスにいるんだから本場のカフェ・ビストロ料理を、と思うのだが、ぎゅうぎゅうな外席を見るとやる気が萎えてまだ試せていない。

 

「外に出たい欲」はカフェだけでなく、どこでも適用されるようだ。
夜21:00まで開いているポンピドゥセンターで現代アートを見た帰り。
夫が隣でブツブツ言っている。
「なんで美術館の外に人がいっぱい座っているわけ?」
「あの人たちは何をしているの?」

相当気になったようで、私がその日遅くから行きたいイベントがあることをいいことに(夕食の時間があまり取れないことをいいことに)

「僕たちもやってみよう」
ということに。

f:id:hyper21:20190423062801j:image

彼らの気持ちになって、美術館前の広場の周りでコンビニ的なお店を探したところ、ありましたありました。小さいスーパー。

しかも、サンドイッチだけではなく、パッタイのようなものやパスタまで置いている。

フランスに来て1ヶ月経過したものの、コンビニに出会ったことがなかったので、デリの品揃えにビックリ。
店内を見渡すと若者がスナックやビールを買ってる。
私たちは迷いに迷った挙句、マドレーヌにコーラ(夫選)、サンドイッチ・ビスケットにお茶(私選)。

f:id:hyper21:20190423062815j:image
広場に戻り、おもむろに座るところを探す。
日本人的感覚で言うと、広場は汚い感じだったが、今日はパリジャン気分だ。
周りと同様、思い切って直に腰を下ろす。
見ていると、タバコを吸いながらビールを飲んでいる若者や、意識高い系のオシャレな若者がフローズンヨーグルト的なものをほうばっている。
どういうシチュエーションで
「じゃあビール持って広場に座らね?」
みたいなことになるんだろう?やっぱり謎だ。

待ち合わせの時とか

「あー、今、美術館の前の広場に座ってるとこ!」

とでも言うのだろうか。

 

違和感たっぷりでも、腰を落ち着けてしまえばリラックスしてしまうから不思議だ。
夫はあんなに地べたにみんな座っているのに疑問を持っていたのに、もうノリノリだ。
「旅行とかでもさ、毎晩レストランで食べるのは堅苦しくて嫌だなー。気取ってる感じもするしさ。こんな感じでカジュアルな方が落ち着けるよね」
私「いや、私は毎晩レストランはうれしいぞ」
ついに夫「僕も小さい頃いろんなところに座ってたからね」
そんなこと10年以上一緒にいるけれど、今まで一度も聞いたことなかったぞ。

夫は旅行中や年末年始等の特殊な状況で、朝ごはんからポテチをほうばるのが好きな人である。

やっぱり子供気分でスナックを地べたで食べるのは嬉しいものなのか?

 

ちなみにこのブログを書いている時も、外でシャンパンの栓をポンっと開ける音と「おおおー!」と盛り上がっている声が聞こえてきた。音のボリュームからして私たちのアパートに近い。

道端に座って飲みながらだべっているのかもしれない。

パリの人にとってはどこもかしこも、もはや(道ではなく)椅子だらけなのかもしれない。

 

 

「地べたピクニック」で味をしめた夫は、セーヌ川でのピクニックにもトライ。


といっても、夫、エッフェル塔が見えたり、先にステキな橋が見えるような賑やかな方を選ばず、逆方向へ。

最初は二人とも行ったことがないから、という理由だったものの、来てみると全然パリ感ないぞ、、、

f:id:hyper21:20190423062958j:image

↑パリ感ゼロの景色。

 

でも桜のような花が満開の日陰をみつけたからいいか。

f:id:hyper21:20190423063002j:image


今回はアパートからキャンプ用の折りたたみ椅子を持ってきて、近所のパン屋さんでパンを買って、ロゼワインを飲みながらくつろぐ。極楽。

f:id:hyper21:20190423062832j:image

↑食べ物があまり写っていませんが、証拠写真

 

ちなみに、かねがね行ってみたかった冷凍食品のお店に立ち寄って買ったデザートも試してみる。

f:id:hyper21:20190423062841j:image
冷食スーパーの店内にはピザだけでなく、クスクスやローストチキン等、オシャレな料理が冷凍されて並ぶ。
語学学校でちょうど「冷食で前菜からデザートまで揃うため、普段のみならずホームパーティーでも冷食を利用するフランス人は多い」と習っていた。これのことか!
たしかに、唐揚げや枝豆の居酒屋料理レベルではなく、オシャレな料理が揃っているのであればもう料理しなくてもいいかも。

 

デザートの味はなかなか美味しかった!
日本のコンビニスイーツは軽く超えてくるクオリティー
ヤマザキフランスに勤める夫いわく、フランスはケーキにマーガリンを使っていないから、人工的な匂いがなく本物の味が出るんだとか。
たしかにピクニック用に買ったビスケット(200gで3.5ユーロほどのもの)も、原材料にバターが記載されていた。
冷食のデザートでここまで美味しいのであれば、もうケーキ屋さんに行かなくてもいいかも。
夫によると、実際フランスにおけるケーキ屋の売り上げが減少傾向にあるようだ。

 

・・・・・・


週末の朝市では新鮮なバター、卵、牛乳を買ったので、シュークリームを作ってみた。
バターからは発酵臭がする。作ってる時からなんだか大それたものを作ってる気分になってくる。
アパート備え付けのオーブンが良いのか、シュー生地の膨らみ焼き上がりもしっかりしている。
肝心な味は、日本時代に作っていたものよりも、ずっとあっさり。
良く言えば繊細な味。
バニラビーンズが高くて稼ぎ頭の夫におねだりするのをはばかられたので、もっと汎用性の高いラム酒を買ってもらい、クリームにも入れてみた。大さじ一杯しか入れていないのに、カスタードの味に大きく反映されている。
日本のものと比べると卵の味がそこまで濃くないのか?

f:id:hyper21:20190423062848j:image

 

カスタードクリームを作るときに余った卵白ではマカロンを。
こちらは日本では、何度オーブンの温度設定を変えてもマカロンの形にならずに(側面のジュクジュクした部分=「ピエ」が出なかった)失敗続きだった。
しかし今回あっさりと成功。

f:id:hyper21:20190423062731j:image
やっぱりオーブンなのか?
食感は表面サクサク、中ねっちり。
全体的な味はまたしてもあっさり。
中に入れたホワイトチョコレートガナッシュが引き立つ。
日本で作ってた時と全く味が違う。

f:id:hyper21:20190423062753j:image

 

これだからお菓子作りはやめられない。

 

 

★当ブログではリアルなパリ生活を配信しております★
★こちらのインスタグラムでは「キラキラしたパリ生活」を配信しております★
Http//www.instagram.com/hiroko87yamamoto