ニート in パリ - 行けっ森蔵!

偶然フランスはパリに移住することになった30代女子の生活。なぜか画家のベルト・モリゾに惹かれている。

美術館とパリの外国人女子たちと日本人と

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週末は美術館ざんまい。
こちらの美術館は作品の写真を撮っていいから驚き!
気に入ったのはバシャバシャ撮っていく。
アングルは気にしていないので悪しからず、、、(いや、画家のドミニク・アングルは気にしてます、大いに!)

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ルイヴィトン美術館では印象派の特集をやっていて楽しい。

マルモッタンモネ美術館では、睡蓮の連作がドーンと「これでもか感」を出して飾られている。

カッコいい。

こんな部屋で瞑想でもしたら、すごく気持ちが落ち着くに違いない。

(睡蓮の部屋の動画はアップできませんでした、、、残念)

 

・・・・・・


夫が勤務の日曜日は、Facebookのグループで出会った女の子たちとお茶。
取りまとめてくれた子は30歳になったばかりのすごい美人で、私は

 

「うわあ〜!!目の保養!!」

と思っていた。

 

が、なかなかソウルフルな子(ここでは「ミーナ」と呼ぶことにする)。
口を開くと、田舎の母のような勢い。
もしくは町内会の会長。

 

「来週末はポルトガル料理やさんにみんなで行くわよお!」

 

「(数人のグループに分かれて話してると)ちょっと、ちょっと、ちょおっと!!!(バンっとテーブルを叩いて)みんな聞いて!!!うちらのグループにフランス人を入れてっていうリクエストがあったから、探してたら、はっけーん!!声かけてみるわ」

 

「あーこの子は遠くに住んでるからダメだわ、うちらの住んでる区より遠いわ。残念!」

 

「これから毎週あんたたちと一緒に出かけるわよお!!」

 

( 帰り際に「電車で次の場所まで行く」という別の女の子の発言を受けて)
「車あるから、近くまで一緒に乗って行きなさいよ!凱旋門のあたりは特にクレイジーなドライバーが多いから行かないけどね!」

 

いつも人から「元気」「テンションが高い」と言われがちな私。

でも、ここまで元気元気な人には出会ったことがない。
実はこのイベント数日前までなぜか無性に人恋しかったのだが、ミーナのお陰でその寂しさが完全に発散された気がする。

 


それにしてもこれには困った。

 

ミーナ:「私の通っていた語学学校では、中国人と日本人が結託して、韓国人をはぶってて、「どうしちゃったの!?」って思ったわよ!(私と中国人の女の子を指して)あんたら何かあるの!?なんか、日本人が韓国人を見下してたし、無視してたの!」

 

その場にいた中国人の女の子(ここではルーと呼ぶことにする):「変だねえ。まあ歴史があるからねえ。」

私:「へえ。意地悪だね。人によるんじゃないかなあ。相手を選んでつきあった方がいいかもね。」

 

ミーナ:「実際、中国人と日本人とはお友達になるのは難しいわよね。」

ルーと私:「あー、うちらって同じ民族で固まりがちなんだよね。まあ、私たちはいろんな人と付き合いたい人だけどねー」

ミーナ:「(ルーと私を指差して)あんたらを見つけた時は「発見!」って感じだったわよ!」

 

どうやら、ルーはミーナにとっての初めての中国人のお友達、私はミーナの初めての日本人の友達になったらしい。

 


それにしても、ネット上でも有名なようだが、パリの日本人はなんだかおかしいのは確か。


ラーメン屋、おにぎり屋、日本食スーパーの日本人男性・女性店員は無表情。
これならフランス人のほうがよっぽど感じがいい。
パリのフランス人はちゃんとこちらから(恥ずかしさを飲み込んで)「ボンジュール!」と挨拶すれば、ニコッとしてくれる人もいるし、無表情な場合でも敵意は感じないのだが。
パリの日本人は笑ったとしても上から目線で小馬鹿にしたように笑う感じ。
もしくは無表情で絶対日本語を話さないかどちらかだ。

 

まあ、旅行先で同じ日本人に会うとなんだか恥ずかしくて逃げたくなるのは分かる。
でもサービス業についているなら「お客様をもてなす」のも仕事なのでは。

 

ネット上の情報によると
「物価が高いにもかかわらず、給与が低いから生活に苦労していて、心がやさぐれていく日本人が多いのでは。住居費タダの代わりに住み込みでお手伝いさんをやらせられているという現象もあり、苦労しているのでは。」

とのことだ。

たしかに、Au Pair (「オーペアー」と発音するらしい)の外国人学生たちは、パリを体験もしくは留学中に住み込みのお手伝いをするというプログラムに乗っており貧しい、と聞いたことがある。

なるほど、分からなくもないなあ。
私も前職では他の社員と比べて圧倒的に給与低かったしねえ。
でも全く関係のない他人に八つ当たりしても何も変わらない気がするけれどなあ。

 

ネット上の情報によると、仮に日本人と知り合いになって付き合うようになっても、割り勘する時にドケチだったり、自分の要望を押し通そうとしたりする人が多いらしい。
パリの日本人には近づかないようにした方がいいみたい。
(ちなみに夫の勤めるお店の日本人は感じが良い、普通の日本人の方ばかりです。)

 

なんだか悲しい部族だな、日本人。
同じ民族なのに、お互い要注意人物みたいになってるなんて。
母国以外の土地で、孤立してるから助け合うのが一番理に叶ってるのに。

もしかしたら、パリにいる日本人は自分のこと、嫌いなんじゃないかな。

どう頑張ったって、自分の中の「日本人」は捨て去れないと思うけれど。

 

たしかに私も日本人らしからぬ性格だから「日本大好き!」とは絶叫しないけれど。
たしかに日本にいた時は自分に合わなすぎて「私は違う!」と心で叫ぶこともあったけれど。
でも、パリの日本人は過激派すぎじゃないかなあ。
日本が嫌いでフランスに来て、日本人を見ただけで吐き気がするくらいまで心がやさぐれちゃったのかなあ。

私の心が荒れた時は、パリの日本人を他山の石にして、向きそうになった牙を収めよう。

 

・・・・・・


マルモッタンマネ美術館で、たまたま団体のガイドをしていたフランス人女性の解説がわかりやすくて、途中から一緒に聞いて回っていた。
団体の中のひとりのおじさんが「誰、コイツ?」みたいな顔してたけど。
「すみません、一緒にフランス語の勉強させてください。」と心の中で謝る。

ガイドが終わる頃には、フランス語の解説が80%くらい聞き取れて有頂天。

 

夫と私は子供みたいな性格のため、お互い何か新しくできるようになった時は小学生のように
「ねえねえ!◯◯ができるようになったよ!」
とお互いに報告・自慢する。
すると相手が
「良かったねえ!良い子だねえ!」
と褒めないといけないことになっている。

 

私:「ねえねえ!フランス語の解説、ほとんど分ったよ!やったあ!」
夫:「あー、なんかゆっくりはっきり話してたよね。お客さんがおじいさんおばあさんばかりだったからかもね」

 

!!!!!

えええーそーゆーこと!?


じゃあ、私はフランス人のおばあさんの仏語レベル合格ってことか。
おばあさんとお友達になった方が良いのか。

、、、、、

そしたら「若い良い日本人の移民の若者」と思ってもらえるかも?

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