ニート in パリ - 行けっ森蔵!

偶然フランスはパリに移住することになった30代女子の生活。なぜか画家のベルト・モリゾに惹かれている。

母の日とボルドーカヌレと

今週のお題「母の日」

 

パリの日々の生活で必死すぎて、母の日を忘れてた!

 

と言うと(若干)聞こえが良いが、実際はもっと甘っちょろい。

フランス語学校と、自分のフランス語能力の低さと、将来の不安で勝手に私ひとりで悩んでいるだけ。


外から事実だけを見れば、私は
会社勤めを辞めて夫(法的には「事実婚の夫」=彼氏)についてきた、一年半とりあえず休憩予定の(会社勤めから距離を置いている)30代女性。
呑気なものである。

 

母は私を28歳の時に生んだらしいので、母が私の歳の頃はそろそろ幼稚園に入園するくらいか。

妹も生まれてて、知的障害児だということもとっくに発覚している。

弟はもう生まれたか、生まれる寸前かだ。
これだけ聞いても母の30代は人生の(転換期というよりは)「困難期」だ。


幼稚園から大学まで同じ私立の学校。
エレベーター式で学年を上がりながら学び、バブル期に就職、父とお見合い結婚して退社の寿退社、父の職場のある仙台へ引っ越し。
ここまでは典型的な母の時代の女性の生き方ではないか。
しかし、欧米式の教育を受け気が強く、そのうえ人一倍心の繊細な母は、全く子育てに協力的でない、その時代に典型的な私の父に次第に嫌気がさし、相当腹が立っていたようだ。しかも、そもそも人見知りなので、新しい土地仙台に友人も少ない。


母によると、

「あまりにもイライラした時は一人でお皿を床に投げつけて割っていたが、それでは粉々になった皿を片付けるのは自分なので、二重にしたビニール袋入れてから皿を投げるけるようにしていた」とのことだ。

 

感情的な中にも冷静な母がいた。

 

最近、私は母はダースベーダーなのではないかと思っている。
母の命令は絶対だ。
逆らったからといって、ダースベーダー式に首を絞められることはもちろんなかったので、子供時代は大いに逆らい泣かせてしまったこともあったが(すみません)、基本的に母の望みははっきりしている。逆らう必要がないところは従うべし。

 

母の日を忘れ、しかも時差で連絡のタイミングが翌日になってしまった私は、いつも通りにLINEでコールしようとした。
母は不在。

どうやら母は風邪をひいていたようである。

弟との不和や、祖母の月一回の介護(実際そこまで祖母の状態はひどくないけれど、祖父を亡くして少しボケてしまった祖母の世話をしなければ、という強い責任感があるので、母の感覚としては「介護」だろう)、普段の妹の世話、引退して短期間勤務になった父、長女のパリ引っ越し、と今年は心の負担が強いに違いない。


母のガラスの心は持ちこたえているだろうか。

 

あまりあけすけに書くと母本人が嫌がりそうなので、ここまでにしておく。

、、、、、
もうすでにかなりあけすけか。
お母さんごめんね。

 


やはり、家族というものは大切なものだけれど、すごく深刻で重いものでもあると思う。

血がつながっていることによってお互いのことを所有している気になったり、お互いのことを良くわかったつもりでいることがある。

でも実際は家族といえど、性格も物事の受け止め方も違う。
だからお互いが良くない状況にいる時や余裕がない時は、全くの他人とぶつかる時よりもずっと激しくぶつかってしまう。

 

結局、自分が家族だと思える人たちの集まり、または自分の「ホーム」を作っていくのが良いのかな。


ちょっとNetFlixのドラマの見過ぎか。

 

ドラマを見て人を分析してしまうのは、人事担当者時代の癖が抜けてないのかも。

 

・・・・・・

 

それにしても、仕事をしていないと、考える時間がいっぱいあって、色々と考えてしまう。
そして、先週から今週にかけて、相当寂しい気持ちになっている。


主婦って、こんなに辛いのか。


会社の仕事の方がずっと辛いけれど、自分の頭が監獄みたいになってしまうのも、精神的にかなり厳しい。

前職の外国人社員がたまに「寂しい、寂しい」と呟いていたが、今なら気持ちが痛いほどわかる。

同居人(同郷人)がいるかどうかは関係ない。

とにかく無性に心細くなるのだ。

 

ついには夫まで
「ちゃんとパリで5年間一緒にいれるようにしてほしい」
と言うようになってしまった。

 

でもまだパリ生活8週目。
学生生活はまだ一年以上残ってる。銀行口座のお金はあまり残ってないけれど、、、
私も夫もせっかちなのだろう。


でも日本でもパリでも会社生活というものに戻りたくない。

ピーターパンヒロコ。

今にでも”You can fly!”とか言いながら空に羽ばたくかも。

 

・・・・・・・

 

夫がボルドーに出張してきた。

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私がワイン所望を伝えなかったためワインは買ってこなかったとのことで、代わりにカヌレを買ってきてくれた。

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本場のカヌレは日本のもの以上に外の皮がザックザク。
そしてラム酒をガツンと感じる。


フランスのお菓子は甘みが遠いような気がしていた。

ケーキは卵感や、バター感がなく、あっさり軽い。
でも、焼き(火の通し方)とお酒はバッチリ強い。
タルト生地やパイ生地が真っ茶色なこともある。香ばしさ重視か。

まだフランス人の「ツボ」を探り中だ。

 

 

 


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