ニート in パリ - 行けっ森蔵!

偶然フランスはパリに移住することになった30代女子の生活。なぜか画家のベルト・モリゾに惹かれている。

パリでの人付き合いの苦労

今週でパリでの社交活動は一旦止めようと思う。
よっぽど人とおしゃべりしたくなった時以外は。

 

先々週、エッフェル塔の前でのピクニックイベントに参加した。
オーガナイザーはペルー系アメリカ人と結婚したフランス人(アデルと呼ぶことにする)。
会えたのはアメリカ人の保険会社社員(メアリーと呼ぶことにする)、アメリカ人の英語教師(サリーと呼ぶことにする)、カリブ海出身の(国は聞き取れず)英語教師・子守(シェーンと呼ぶことにする)。サリーは私と同様待ち合わせ時間通りに来た。アデルは飲み物も食べ物も用意してくれ、親切。ペルー系アメリカ人と結婚した時の話も面白い。シェーンは大人で頭良い感じ。メアリーは私の帰りぎわに来たが、落ち着いた雰囲気の人でちょっと天然っぽい。

 

その中で2週間強経った今、繋がっている人数はなんと、ゼロ。

 

親切なフランス人には初めて会ったので、アデルは気になってた。
アデルから「もしパリを散策したかったら声かけてねー!」とメッセージをもらって嬉しかったが、最初はアデルのキャラが読めず躊躇。それが良くなかったのか?

いざ日程調整、当日こちらが確認メールを送ったら急に予定が合わないと言ってきた。予定再調整をしてみたが、待ち合わせ時間30分前に腹痛・下痢を理由にキャンセル。
会う気がないなら最初から「ちょっと最近忙しくて無理」とか言うなりなんなり、予定組むのすらやめてくれればいいのに。

まあ、節約にはなったけど!

 

サリーはなぜか私のことを気に入ってくれ、イベントの後もメッセージをくれたが、いまいち何が好きなのかわからない。
「何をするのが好き?」と聞くと、「昔は政治に関わってたんだけど、パリでは難しそうだね」とのこと。「週末の予定を立てようよ!」と言うので「美術館に興味があったら一緒に行こう!」と言うとそれっきり。
サリーはそもそも自分のことばかり話して全く私に興味はない感じ。
自分からコーヒー飲もうとか、映画見ようとか、そういう提案も一切なし。
多分、そもそも人に話を聞いてもらいたい人なのだろうと思い、私が無料で受けたカウンセラーをオススメしたところ、「それいいかも!」と好意的な返信が返ってきた。
週末朝になると「ハロー!」とメッセージがくる始末。サリーには申し訳ないけれど、未返信。

 

分かってる。
私のことを目にかけてくれるだけでありがたい。
海外旅行していても、Facebookの外国人同士の社交イベントに参加しても、やっぱり比較的、白人は私に興味がない。日本はもちろん、アジアのことを興味もないし、知らない、という理由もあるのだろう。
だから、アメリカ白人のサリーが私のことをちょっと気になっているのは嬉しい。
でも、そもそも私に興味があるのではなく、ただ単に誰か話を聞いてもらいたいだけなら、私が聞いてあげる時間は無駄になる。
人恋しいからって、私に興味のない人と会って話を聞くほど、私は落ちてない。

 

メアリーはFacebookで人生哲学的なポスト投稿が多く、私がいいね!してたら、「近々コーヒーでも」ということになった。ただ、こちらも予定調整したものの「やっぱ今週は家族が来るから来週にしてもいい?」とのこと。今週末ほんとうに決行するかわからない。
そして、その私のマイナス思考が災いし、今度は週末に私が夫とのキャンプを入れてしまった。忘れてた!人のこと言えないな。これで私が予定断ったらメアリーとは終わるかな、、、

 

Facebookの30代外国人女子グループでも投稿が上がっていたが、パリにいればいるほど、作った友達が数ヶ月・数年で去っていくのを感じるので、最終的に友達作りをしなくなるという。

 

私の2ヶ月の経験から言えば、こうだ。
パリにいればいるほど、新しい友達と立てた予定がすっぽかされるのを何度も経験する。
そのうち、「じゃあ自分も自分の家族・子供の頃からの友達を優先するよ」ってな感じになっていく。(私としては、新しい友達と関係を築く最初の期間は、友達を優先してきちんと信頼関係を作りたい。けれど、パリ式だと身内を優先して良さそう。)

そしてついに自分でも新しい友達との予定を守らなくなったりする。
こうしてお互いを邪険に扱い続ける結果、新しい友達ができないのはもちろん、できても続かない。


最終的にはどんどん他人そのものを信用しなくなるのでは。

 

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実際、人種差別の観点を抜きにして、昨日のブランチイベントで私に無関心そうに見えた人は、パリに2年以上から6年いる人たちばかり。
パリに7年いるメキシコ人とアメリカ人ハーフの女の子が感じよく、一対一で話せたのは例外。

でもその子は他の英語のネイティブスピーカーは最初あまり対話してもらえてなかった。
これは彼女の訛りのせい?

 

まあ、なんだかんだいって昨日集まったメンバーも良くなかったのかもしれない。

前回クレープを一緒に食べたポルトガル人のミーナと、中国人のルーと会えたのは良かった。

ミーナは正直で正義感が強くて良い人なのはわかってる。

でも以前ミーナがすっぽかしたイベントがあったらしい。

そのイベントに参加した(昨日私が初めて会った)イギリス出身のシェリーはとミーナが来る前に

「本当に今日、ミーナは来るのかしら?この前すっぽかされたけど!」

と他の女の子の前で不満をぶちまけていた。

ミーナはシェリーを覚えていたらしく、会の後半でひたすらシェリーに謝っていた。

シェリー「ううん、気にしていないわよ!」

怖ええ。

ミーナ曰く、他の女の子から「私の経験上、あなたが集めた女の子たちはイベントすっぽかす人ばかりよ。行かない方がいいわよ」と言われて信じちゃったとのこと。

これが嘘か誠か分からないが、おいおい女子たち。

中学生じゃないんだからさ。

 

こんなのが続くと、もうイベント行く価値はないかなあという感じ。
みんな30才超えていて大人なんだから、そしてせっかく日程合わせて集まったんだから、2時間くらいはお互い感じよくして会話を楽しんだらどうなの。そして、裏で悪口言ったって、何も状況良くならないでしょ。

 

今週は火曜日にワインテイスティングイベント、木曜日は日仏交流パーティー
それを最後にこれからは社交イベントは下火にする。

 

外国に住むにあたって、時々お茶やランチでおしゃべりできたり、何か困った時に助け合う人がいたらなあ、と思って参加し始めた社交イベント。
しかし、実態は思っていたよりつながりが希薄。

そして昼ドラみたいにドロドロ。ママ友か。

(そして人をあまりにも邪険に扱う人が多い気がする。マナーはどこへ行った?

そもそも存在しないのか。

まあ、私も一度日仏言語交流をしたオジサンからのチャットがちょっと気持ち悪い気がして、以来、無視してしまっていますが)

 

大学時代の英語部を思い出した。
毎月2回ずつくらい、週末にさまざまな大学が集まって、英語でディスカッションをする。
主催大学が会場を提供、開会式と閉会式を運営、かつ事前に参加者を集めて5人から6人ほどのグループ分けをする。テーマは毎回主催大学が決める。好きな食べ物でも、子供時代の話でも、真面目に地球温暖化を語っても良い。会話は全て英語。最後に名札代わりの画用紙にメッセージを書きあう。本人が希望すれば、飲み会にも参加できる。
大半の学生が、ディスカッションの場で英語で話している時のキャラと、日本語に戻った時のキャラが違う!

英語で雑談して盛り上がっていたため、飲み会も参加したら楽しいかなと思うと、全く違う。飲み会ではかなり心の距離が遠いのだ。まるで他人に戻ってしまったかのよう。日中のあの盛り上がりは一体なんだったの!

英語を使うことで、ディスカッションの場では一時的にみんな「外国人」になるのかも。
日本語に戻るといつもの他人同士の付き合いになる。

英語が大好きな私はディスカッションのイベントがある度に欠かさず参加していた。知り合いは増えて毎回ディスカッションに参加するたびにちょっと話せたり、かつてのMixi(ミクシイ)でのやりとりは増えて楽しかったが、後の人生まで続く友達は一人もできなかった。
まあ、夫が例外か。

 

友達作りって本当に大変だ。

 

ヨガ好きが高じてバリでのヨガ宿泊イベント(7日間)に参加したことがある。
その際に初めて自分がアジア人であることを感じ、周りからの心の距離が遠いと思った。
露骨に私と目を合わせないし、私に攻撃的なコメントが多い南アフリカ出身の白人女子。
夕食の場ではオーストラリア人とアメリカ人が場を支配、英単語や言い回し、アクセントの違いや、昔見ていたドラマの話に花を咲かせた。私と仲良くしてくれたのは、オーストラリア出身の、ヨガ講師をやっている50代女性とその70代のお母さん。さすがにアジア人にも慣れていたか。あとはCiscoマーケティング担当をしていたフェミニストのドイツ人女子。この子の彼氏さんはインド系みたい。

 

白人とは、アジアが好きな人か、アジア人と付き合っている女の子以外は、お友達になれないのかなあ。

 

かと思うと、パリ引越しに伴う退社直前に参加した、ニュージーランド10日間のツアー旅行では、旅行自体にテーマがあったのもあって、人種関係なく外国人ツアー客半分とユルい友達関係ができた。
みんなが慣れていない国で色々な体験を一緒にして、毎日同じ空間で(バスやフェリーで)時間を過ごしたのも良かったのかもしれない。
考えてみたら、その人たちと何か趣味が合うわけではない。
別にお互いがお互いに強烈に興味があるわけでもない。
でも、雑談をいっぱいしたのでキャラはなんとなくわかるし、一緒にいて居心地良い。
その人たちとはゆるーくFacebookで繋がっている。
唯一、私と目を合わせてこないし会話もしようとしてくれなかったコロラド出身の5児の母とは、帰りの飛行機を待ちながら話をしていくうちに打ち解けた。

 

今後どこかで一対一で会ったとしても、もしかしたらニュージーランドの魔法は消えているかもしれない。
でも、今までした旅行の中では一番楽しかったし、旅行の終わりやツアー客との別れを初めて心から寂しいと思えた。

 

外国での人付き合いって、本当に色々だ。

 

 


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