ニート in パリ - 行けっ森蔵!

偶然フランスはパリに移住することになった30代女子の生活。なぜか画家のベルト・モリゾに惹かれている。

パリでキャンプ - Camping de Paris

念願のパリでのキャンプ第一弾はブローニュの森のCamping de Paris。
ブローニュの森は自宅から歩いて40分。今回は行けるところまで地下鉄とバスを乗り継いで行く。50分ほど。
ちなみに夫によると、そのブローニュの森でテニスの全仏オープンが丁度やっているとのこと。バス停の周りは綺麗なスーツに中折れ帽の男性や、サンドレスに麦わらつば広帽子のご婦人など、いつもは見ないような優雅な高級層。バスの車窓からスタジアムが見えたけれど、お洒落な人でにぎわっている。

 

キャンプ場は森の西の端にある。
セーヌ川に面しているキャンプ場とのことだったけれど、生垣的な役割をしている木々が高くて見えない。

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予約はWeb上で、辞書を引きながら対応していた。

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受付に入った瞬間、フランス語でチェックインしなければいけない現実を思い出し、緊張。しかし明らかに外国人顔の夫と私を見て、受付の女性が英語で挨拶してくれる。最初のピンチを逃れた!
カフェやレストラン、ミニスーパーマーケットの説明、園内マップも説明してくれた。
テントにかけるタグをもらって、指定された園内の端っこの場所へ。


どうも、コテージを建てる以外に空いている場所をテント用にしているらしく場所が狭い。
しかも、15:00時点ですでに10組ほどテントがあった。狭い、、、
ということで、夜遅くまでうるさいかもしれないのを覚悟し、カフェ裏のスペースへ。
そこもすでに10組ほどテントがあったけれど、地面が平らだし、さっきよりマシ。

なんか公園でキャンプしている感・家出感が満載だけど、まあ仕方ないか。夫にテントとターフを建てつけてもらう。

皆さんのテントはコンパクトなものが多く、日本のアウトドア感覚でターフをはるとスペース取り過ぎ感があったけれど、夫が最大限の努力でコンパクトめに設営。自分のテント区画も区切られていないので、どこにどうテントを張ってもよく、新鮮。やっぱ公園か。

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園内マップを再確認。どうやらこのキャンプ場を起点に、パリ観光をする人が多いようだ。
園内のほとんどは元々建てつけられてるコテージ。一泊160ユーロくらい。家族連れには良いかも。残りはキャンピングカー用のスペースは広かったけれど、ほぼ埋まっている。繁盛しているキャンプ場。

もらったマップの内容がいくら読んでも頭に入ってこないので、よくよく見ると、各項目フランス語のタイトルで、説明はドイツ語!!わかるはずがない。受付の人、英語を話してくれて良かった!!

 

夫と少し散策。スーパーはコンビニのような品揃え。値段はそこまで高くない。食料品やティッシュやボディーソープを忘れても全然オッケー!チーズやヨーグルト、パンも売ってる。食べ物は用意しているので、後でポテトチップスとビールを買うことに。

カフェやレストランのメニューもチェック。普通のお洒落なカフェ。値段はパリ市内と変わらず(メインディッシュは15ユーロくらいから)。

 

トイレの場所確認。どうやら男女共用。わあお。

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(トイレの部屋も綺麗だけど)この洗面所が綺麗!施設的にも新しいのかもしれない。
シャワーの音がしたので、むむむ!確認するとシャワー室がある!
覗いてみると、日本のプールに併設されているシャワーみたいにシンプル。ボディーソープ、シャンプー、タオルは持参するか、ミニスーパーで買えば良いのかも。帰る日の朝に気がついたけれど、湯船的な部屋もある!
受付では何も言われなかったので、宿泊者は無料で使えるのだろう。すげー!

日本のキャンプ場はシャワーがあっても綺麗なところは稀(成田ゆめ牧場のシャワーは最強に綺麗で、人のお家でシャワー浴びてる感があります)。大抵はコインシャワーだし(15分300円とか)。一度九州旅行で海沿いのキャンプ場で泊まった時は、シャワー室の床が砂だらけで汚くて、でも夏だったし無料だったからシャワーをどうしても浴びたくて、なるべく綺麗めなところを探して足元おそるおそるお湯を浴びた。気持ちよくなったので出ようと思って目を開けたら、シャワー室の明かりでありとあらゆる虫が集まってきていて、おぞましい感じに。もちろん綺麗な洋服を置くスペースはなく、そこら辺にあった埃っぽい木の上に諦めて置いた気がする。

それに比べるとフランスのシャワーコーナーは成田ゆめ牧場には敵わないけれど、無料の割に綺麗(さすがに写真は撮りにくかった)。

 

探索を終え、しばらくだらだら。カフェ裏の卓球台で子供達が卓球をしている。カコンカコン。懐かしい。

 

18:30ごろ夕食準備。家でホイル焼きの中身を準備しておいたので、フライパンを火にかけるだけ。メインはクリームパスタ。チーズパスタにしたかったのにチーズを失念したのでクリームパスタに行き着く。これも家でパスタを茹でておいたし、野菜は全て切っておいたので、鍋に入れて生クリーム・パスタと合わせて煮るだけ。

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夫のヤマザキのパンも添える。

 

食後はハーブティーでゆったり。これ、リア充

しかし、くつろげない。

なんと、フランスは今、夜21:30まで明るい。子供たちやその家族が夜20:00になっても21:00になっても私たちの椅子の背後でボール遊びをしている。それまでデメリットに気がつかなかったのだが、プレーグラウンドの裏にテントを設営してしまっていたので、そのボールがたまにこっちまで飛んでくる。

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↑テント裏が平和だった15:00頃。すでに懐かしい。

 

子供達のボールがテントの横に当たったり、私の椅子のすぐ横に転がってきたり。夫とゆったりお茶でしゃべっているところではない。夫はそんな無邪気な子供たちとその親との家族あったかホカホカタイムを見て、すごく嬉しそうだ。男4人兄弟だったから、昔の思い出に浸ってても無理もない。

私は中学生の頃、サッカーボールを顔面でキャッチしメガネが吹っ飛び(メガネの)ツルがありえない方向に曲がったり、バスケットボールの授業で右手の人差し指でボールをキャッチして骨にヒビが入ったりと、ボール競技はトラウマだらけ。私の座っている背後でボール遊びされるとハラハラ。しかも、途中からペタンク(鉄球を遠くまで投げる遊び)をやりだす家族がいた。私は一人でテントの中へ避難。

これはイジメか!?ドッジボールなのか!?彼らはいつ夜ご飯を食べるんだ?デザートに遊んでいるのか?

怖がる私を夫がスーパーに誘い出してくれ、ビールとポテチを買ってくれた。

ボール遊びはなんと22:00ごろまで続いた!そしてやっとだんだん周りが暗くなってきた。

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寝具のセッティング。いつしか雑誌の裏で見た記憶のある、寝袋にエアマットを入れるやり方を試す。人生初のマミー型寝袋は、エアマットを中に入れているのもあり、なんだか締め付けられてキツイ。こんなものなのかな。中に入って夫とだらだらYouTubeを見ていたら眠くなってきた。歯磨きをして23:00には寝ることに。念のための耳栓をはめる。
しかし、床に横になった瞬間、キャンプ場の周りのEDMが耳に入ってくる。ブンブンブンブンとベース音が響く。近くにクラブでもあるのだろうか。周りのテント場には、22:30ごろから人が戻ってきたが、カップル数組しか見てない。ほかの人はどうした?全仏オープンか?キャンピングカーの台数がかなり多かったので、人がいても車の中で、騒音が外までもれなかったのかも。人の声より、とにかくEDMが爆音。
寝袋に締め付けられ両脚の身動きが取れないせいか(?)寝返りを打とうとするたびに腰に力が入るらしく、腰に激痛が走るようになってしまった。寝返りを打つたびにギックリ腰にならないかと心臓ドキドキだ。

そんな浅い眠りの中EDMが響く。朝4:00くらいまでEDMが激しかった気がする。もはやEDMのフェスがあった可能性が。

音楽がやっと終わったと思ったら、今度は山鳩(?)が延々と鳴く。川崎に住む祖父母の家に夏休みに行くと山鳩の鳴き声がしていたので、山鳩については良い記憶しかないのだが、今回ばかりは例外。もはやいつもの平和な「ホ、ホホっ、ホ、ホー」という声はなく「うおお、うおおっお、おー」「びゃ、びゃびゃっびゃびゃー!」とぎゃあぎゃあヒステリックに騒ぐ。羽音もバサバサ。夫によると「求愛行動中なのでは」とのこと。うーん、じゃあ私はずーっと鳩の夜の営みを聞いていたわけ(いや、朝の営みか)?

 

朝6:00が過ぎた頃、横で夫が「もう6:00過ぎたよ」と言う。腰が痛くて起き上がれない。その場で携帯で「マミー型寝袋 腰痛」と検索をかけるが、出てこない。世の中の皆さんは腰痛にはマット選びが大事と思っているよう。ってことは分厚いマットを寝袋の中に入れたのがよくなかった?マットを寝袋に入れて使う記憶はいつのだったんだろう?マットと寝袋のズレが気にならなかったたのは良かったんだけれど。マットが寝袋の下でズレるのが気になって寝れないこともあるのです、、、(大抵、山の寝具はシャカシャカ系の生地なので、マットも寝袋も一箇所に留まってくれないのです)。本当に寝具への悩みが尽きない。

 

朝ごはんはパーコレーターのコーヒーと、ホイル焼き、夫のパン。あと、日本から大事に持ってきたカップヌードル

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自宅から近いスーパーでプラスチックのフォークをもらってきていましたが、なんと麺の中に入れたらぐにゃり。ここまで熱耐性のないプラスチックフォークは初めて。やっぱり日本のコンビニすごいな。

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朝のだらだら時間中に、私の新しい寝袋を見て自分が欲しくなった夫が中で試しに30分ほどゴロゴロ。そのあと片付けようとすると、なんと超汗臭っ!私の新品の寝袋が!!「干してあげるよ」とのことだが、あまりにも臭いがひどいので、家に帰ったら即効手洗いモードで洗濯することを選択する。シャワーがあることは知らなかったから、今回はバスタオルもボディーソープも持ってきておらず、家でシャワーを浴びて出る「深夜飛行機スタイル」だったけど、今後のフランスキャンプはお風呂セット必須だな。

 

帰りはキャンプ場から出ている片道2ユーロのシャトルバスで最寄りの地下鉄駅まで。フランスは30(木)から4連休のため、まだまだ家族連れは遊びプランがあるのか、同じシャトルバスでパリ市内へ。私たちも入れてぎゅうぎゅうなバス。

夏のような気温の中、登山リュックと手荷物を引きずって歩く私たちは登山客のような身なり。けれど、買い物袋など垢抜けない手荷物を持っているところをみると、アウトドア客というか、家出感があるかも。パリのアパートを抜け出しての1泊2日だから、やっぱり家出だったか。

 

 

 

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