ニート in パリ - 行けっ森蔵!

偶然フランスはパリに移住することになった30代女子の生活。なぜか画家のベルト・モリゾに惹かれている。

フランス学生ビザ更新の悪夢②

月曜夜にオイオイ泣いた後、火曜午前中にOFII(移民局)に行ってみる。
OFIIの受付の人、黒人の綺麗な女の子。挨拶したらニコッとしてくれて、すごく嬉しい!
あまり分かっていなかったみたいだが、彼女なりに私の持ってきた書類を見て、私の片言のフランス語を聞いて、一生懸命考えてくれた。
それだけで嬉しいよ。
自分が老人になったら、こんな気持ちになるのか。感じよく親身に対応してくれる人が居なさすぎて、女の子との間にプラスチックの壁がなければ抱きついてたかも(え)

「OFIIのサイトにアクセスして、相談予約すれば?電話してもいいけれど、通じないことが多いから」とのこと。

 

帰宅。母にも愚痴る。語学学校の生徒に聞いてみれば、とのこと。それもありかも。
もう疲れたので、火曜日のVisa更新の「仕事」は終了!

 

水曜朝一、OFIIのサイトにアクセス。なんか、、、内容シンプルじゃない?

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そして相談予約のボタンなんてどこにもありやしない。
おいっ!

 

相方が職場の人にも質問してくれていたらしく、日本人の女の子が詳しく教えてくれそうとのこと。

しかも、今日か、木曜日か金曜日に直接会って話を聞いてくれるとのこと!!

ええええーそんな親切な人、いるの!?

かえって先方に悪い気がするも、こちらも必死なのでLINEをつないでもらう。結局午後会うことに。

 

いきなり土砂降りの大雨。最近天気の安定しないパリ。天気までパリジャンのように気まぐれだ。

17:00待ち合わせだった気がして、17:00に向かう。しかし、LINEをもう一度確認すると、待ち合わせ時間は17:20!!

うわあ!「着きました」とかLINE送っちゃったよ。
電話がかかってくる。
「ヒロコさんですか?初めまして!すみません、私もうすこしかかるので、カフェとか入ってていただけませんか?」
こっちが助けてもらう側なのに、なんか気を遣ってもらってる!!本当に申し訳ない。


テキトーに駅前のカフェに入る。
来仏当時はこっちのカフェが物珍しくて、チェックリストを作って、パリ市内全てのカフェに入りたいと思っていたけれど、もう慣れた。どのカフェも同じような「伝統的な佇まい」なんだもん(笑)

いい加減もう「伝統疲れ」だわ。

第一、フランス語での注文がかったるい。

 

相方の職場の女の子(ここでは「りりこさん」と呼ぶことにする)登場。黒縁丸メガネに黒いフエルト帽子にボブ。アート系の佇まい。
私が恐縮していると店員さんを呼び、ネイティブ並みのフランス語のスピードで「私も同じものを」とオーダー。

カッコいい。

とにかくカッコいい。

日本語を話している時のほんわかした温かいキャラとのギャップも魅力。


軽く自己紹介後、早速本題へ。


「一緒に警視庁のサイトから予約取ってみましょう」とのことで、今度は携帯からアクセス。
「あのう、名前の欄なんですけど、パスポート通りのアルファベット大文字で入力していたのですが、どうなんですかね?」
「フランスでよくあるのは、苗字は全部大文字入力にして、名前は最初のアルファベットだけ大文字、後は小文字で入力するやり方ですね」
はい、ではそのように入力しましょう。


自分の経験から、OFIIのサイトで登録した際のレファレンス番号を入力。

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次の画面で国籍を選んでーっと。


日時選択の画面が出てきた。

 

ん?

 

うまくいったんじゃん?

 

ええええええええええええええええええ

 

こんなに簡単だったの!?
引っかかってたのは名前のアルファベットの表記だけ?

 

私がりりこさんに「こんなことでわざわざ会っていただいてすみません」と謝罪しまくると、「まあ、こーいうのはよくあることですから。」と平然とされている。

あまりのショックに立ち直れないでいると「まあ、進めたんで、この場で予約しちゃいましょう」と促される。

予約も無事7月2日(月)で取れたー!!

 

「ほんと、ありがとうございます」と恐縮、ペコペコ頭を下げていると、
「ヒロコさん、これで終わりじゃないんですよ。必要書類もみてみましょう。」と書類リンクをクリック。

 

えーと、びっしりフランス語で書かれてます。ホント、ひどい国だ。

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りりこさんがざっと日本語訳してくれる。

必須書類は

 

学校の出席証明書
口座残高証明書
健康保険証書
自分の写真35センチ×45センチ 3枚 (「駅の写真ボックスで撮れます〜」)
公共料金3ヶ月分のレシート
戸籍謄本&その法廷翻訳

 

ひっかかるのは健康保険。

留学ベンダーの説明を受け、OFII(移民局)からの案内を待っていたのだが、何も来ない。

 

「あーそれはWeb上で申請しないといけないので、後でリンク送りますね。」

(リンクはこちら、りりこさんに感謝!:https://www.service-public.fr/particuliers/vosdroits/R45084)


「でも、留学ベンダーから、移民局に登録した後に封書で呼び出しがかかるって言われたんですよ!ネット上にも同じような話が書いてあって。」


「う〜ん、待ってても連絡は来ないですね(苦笑)」

 

ええええええええええええええええええ

 

フランスっていい加減やな。

そしてその留学ベンダーもフランスクオリティーやな。

 

「旅行保険に入っているんですが、ジュエリー学校は9月からなのでその時期にはフランスの健康保険もできてるだろう、という認識で、8月末くらいまでしか入ってなかったんですよ」

 

「あーそれは延長した方がいいですね。安心をお金で買う気持ちで。」

 

またお金が出ていくのか!!おいおいおい(泣)

本当に海外に住むのって、割に合わない。


りりこさんに

Visa更新手続きと健康保険加入手続きを全部教えてもらって

しかもパリ暮らしの寂しさを聞いてもらって

りりこさんの苦労話・経験談も教えてもらって

本当に大感謝。

りりこさんに出会えたのは奇跡だった。
ご本人は想像を絶する苦労をされた方。だから強くて優しいんだなあ。

 

「困った時に助けてくれるのは日本人だけですから!」

 

うーんでもその日本人が怖い場合はどうしたらいい?

 

 

 

 

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