自宅軟禁生活2週間目
自宅軟禁生活も2週間を終えようとしている。
今週は過ぎるのがめちゃくちゃ早かった!
受験勉強については先週のほうが気張っていて、科目数も多いため焦りもあり、実際の日常生活のリズムとの間に折り合いがつけられないような感じだった。
今週は先週の経験を生かし、時間がないことをあまりストレスに感じないよう気持ちを切り替えた。結果、総合的に勉強時間も減ってしまっているのだが、午前は座学、午後は実技、というリズムができた。
クラスメイトに関しては、入学当初作ってくれたチャットグループがあり、先週はみんなとのチャットが盛り上がっていた。
私はというと、もちろんフランス語での口語表現についていけるはずがなく、基本的にはかやの外状態。
内容がわかった時は一言挟んでみたり、自分が作っている作品をアップしてみたりした。
今週は先週に比べてクラスメイト間のチャットが少なく、みんなむしろ各自がバカンスに旅立ったような雰囲気だった。
実際に、田舎に別荘を持っているクラスメイト(?)は、田舎に避難し、そこで自宅軟禁状態のようだ。
学校開始時から気にかけてくれている50代後半(?もしくは60代後半)のスザンヌ(仮名)が、
「ねえ、ヒロコ、デッサン何か練習した?」
と声をかけてくれるので、これをきっかけに毎日一言二言2人で話すようになった。
月曜日には本人から電話がかかってきて、どこまで練習しているかを共有。
久々のフランス語にタジタジ。
「うー」
「あー」
を挟みつつ、なんとか雑談。
「やっぱ、先生がそばにいなくてやり方わからない状況で、自宅に材料や道具がないとなかなか練習できないよねえ、、、」
「みんなもあまり練習してなさそうだよね」
との結論。
そんなクラスメイトのスザンヌやダット(ジョージア人=グルジア人演劇家)、フランス語教師の卵のクレア(良いお友達)は最近高い熱が出たという。
クレアは3日前、最近知り合ったインド人を(フランス国内で外出禁止令が出ているにも関わらず)自宅に呼んで2日連続(!!)セックスした(しまくった?)次の日に高熱が出、1日寝ていたという。どおりでチャットが途絶えたわけだ。
ダットは昨日朝に「実は風邪にしては変な症状で、医者に電話したらコロナかもしれないから、安静にしているように言われた」とチャットが来た。
スザンヌは「昨夜から高熱が出たが、今朝は楽になった」と今朝チャットが来た。
フランスにいるみんなはどうやらコロナウィルス感染者・死亡者のニュースに動揺しているようだ。
FBを見ていると、私の周りの日本人が
「日本人は危機管理意識が低過ぎる。他国みたいにロックダウンしたらいいのに。」
と言っている。
が、夫曰く、感染者・死亡者数の人口比率は、他国よりも日本はずっと低いのだそうだ。
ネットで調べると、病院がコロナ治療の数字を持っている以上、なかなか数字をわざと抑えるような操作は出来ないのでは、とのこと。
数字は嘘をつかないということか。
その記事によると、日本の高齢化社会はお年寄りがお年寄りだけで住んでいるため(これが高齢者孤立の問題な気がするのだが)、若者とのコミュニケーションは普段から断たれており、若者からうつされる人が少なかったのだそうだ。また、老人介護施設も家族以外の面会を断ったりなど、コロナ初期から対応していたようだ。
また、他国に比べて社会の極貧層が少ないことや、(他国と比べれば)低所得者にも届きやすい国民健康保険制度など、普段問題視されている制度が意外と頼りがいあるということが書かれていた。
公衆衛生の概念がしっかりしているのもある。
(参照記事:https://www.newsweekjapan.jp/reizei/2020/03/post-1154.php)
まあ、公衆衛生に関しては、そりゃ、フランスは地下鉄でオシッコしてる男性、結構いるもんね。
道端のゴミ箱は溢れているし。
アパートにはネズミが出るし。
お世辞にも清潔とは言えないよ。
日本ばんざーい。
日本の外で暮らせば暮らすほど、日本のありがたさが身に染みる。
日本にいると、
「日本は他国と比べると文化的に遅れてる」
「日本経済はもう終わってる」
とか、悲観的なニュースが多く、当然、日本の外に出れば(総合的に)より良い生活が待っていると思っていた。
結果的に言うと、日本は進んでいた。
フランス人に言わせると、
「日本は技術力が高く、都市は近未来的だ」そうだ。
そうでしょうよ。
日本は街も清潔だ。
ありがたや、ありがたや。
このままコロナについても、日本には頑張ってほしいところである。
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