ニート in パリ - 行けっ森蔵!

偶然フランスはパリに移住することになった30代女子の生活。なぜか画家のベルト・モリゾに惹かれている。

今年のまとめ

フランスではクリスマスは家族とひっそり過ごすもので、年末は友達や恋人とわいわい過ごすもののようだ。日本と逆である。
クリスマス時期になると家族がいない人はすごく孤独感を味わうと言う。
日本の年末と同じだ。


日本の年末年始は嫌だった。ひっそり静かで厳かすぎる!
 
自分が思春期の時は、家族の中にいて孤独感を味わうこともあった。
「祖父母と集まってもそこは所詮母方の家だ。私の母の「ホーム」であって、私の「ホーム」ではない。」と冷ややかに見ていた。
 
どの国でも、温かい家族は憧れの的なんだろう。
 
大学生の時にお邪魔した父方の叔父家族は、定期的な家族旅行が欠かせない、笑顔が絶えない家族のように見えた。
日中は近所の川で遊び、夜は巨大なテレビでゲームをする子供を、親は後ろから温かく見守る。

妻は夫が遅くに帰ってくると夕食を温め直し、一緒にテーブルに座って一日どうだったかとか静かに会話している(!!これが一番の衝撃だった!)

その妻は夫方の親族への気遣いが完璧。私などの親族が来ると自分の子供のように面倒を見、しかも帰る時は手土産を持たせる。

でも気疲れしていたりする様子が全くなく、自然体。肩の力が抜けている。

子供たちは私がビーズアクセサリーの作り方を教えてあげると、「でもヒロちゃんってさ、すぐ帰っちゃうんだよね?今度いつ会えるん?」とキラキラした目で見つめてくる。
なんなんだ、この家族!?


大学生の時にお邪魔して以降、数回しか挨拶に行っていないが、行くたびに衝撃を受ける。
 


ジュエリー学校でクラスメイトだったグレッグのお家もなかなかだ。
「俺は、家族200人いるんだぜ。まあ、遠縁も合わせてだけどな。みんな仲間でさ、助け合うんだよね。ヒロコんとこは?」
と言われた時は、得意の英語も出てこなく、唖然としてしまった。
描く対象への皮肉が効いたユーモアたっぷりのカラフルなイラストが得意なグレッグ。
「私のウェブサイトのロゴ作ってくれない?」と頼んだら快諾してくれ、ロゴだけでなく、最初のページのイラストも描いてくれた(千と千尋の豚になっちゃった両親を私の人物モデルにされてしまったけど。おいっ、グレッグ!)。

お礼のつもりでブログ上でグレッグのことを紹介したら、記事チェックの段階でグレッグのお母さんが出てきて、私の(翻訳サイトを使った)フランス語を添削してくれた。

グレッグ、お母さん共に喜んでくれた。まだ私のウェブサイト、世間的にはヒットしてないんだけどね。
グレッグの妹のFacebookは、グレッグの作品の宣伝でいっぱい。友達とのやりとりはほぼなし。もちろん、他のSNSを使っているケースは考えられる。彼らは20代前半だし、Facebook世代ではないのかも。でもお兄ちゃんの作った作品の宣伝だけのためにFacebook使っているって、どれだけ兄想いなの!?
バカンスでは年頃の子供とその友達少数を入れて南仏へ(というか、思春期の子供が親と行動するってすごくないか?!)。

ジャグジーありの、オーシャンビューありの別荘?ホテル?でしばしのリラックスタイム。
 

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最近、フランス語の勉強のためにフランス人YouTuberのビデオを見たりしている。
クリスマスはフランスでは日本の年末のようなものらしく、すでに2020年のまとめを出しているYouTuberも多い。
そこで、私もフランス式に一足お先に今年の振り返りをしてしまおうと思う。


ここは前職のエンジニアチームがやっていたみたいに、「良かったこと」「まあまあだったこと」「うまくいかなかったこと」に分けてみる。
 
良かったこと:
・ジュエリー学校卒業
・ジュエリーのCAP合格 = フランスの技術専門高校卒業資格をゲット
・友人のおかげでインターンを探せ、無事フランスにとどまった
インターン先のオーナーさんが温かく気さくで良い人だった
・猫を飼いはじめた
・外出禁止令があったおかげでジュエリー製作の練習をしたり、ビジネス立ち上げについて考える時間ができた
・日本語をフランス人の女の子に教えはじめた
・外国人コミュニティのイベントやディナー、ランチに頻繁に参加した
・社会人時代の貯金は、まだわずかながら残ってる
・日本一時帰国

 


まあまあだったこと:
・ネズミがまだアパートで暴れてる(目の前には出てこない)
・普段、猫のギャーギャー声がうるさい。可愛いけどさ。
・夫婦関係が「カップル」ではなく「親友」に変化。中身は大体お察しの通りで合っているかと。


 
よくなかったこと:
・ビザ更新の作業のたびに気分が落ち込んだ
・隣人のセックス音がうるさすぎる→寝室を追われ、リビングに寝ることに→路上の音がうるさい
・ネズミの出現(1月、2月)
・水道工事後から水道管から微妙に水が漏れてる
・職場では良い人として知られている相方、家では最強に感じ悪い(時期があった)
→夫婦関係の危機
・相方の過労
・相方のキャリアは底
・フランスの生活環境の劣悪さ

→夫婦共に日本に帰国したい気持ちが高まる

→「そうだ、私って日本で浮いて、精神的に辛かったんだっけ」と思い出し、気分落ち込む
・元気すぎる猫の相手でエネルギーが吸い取られる(もう慣れたけど)
 
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かなりおかしな格好で寝るウチの猫

 

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今年もいろいろあった。


海外にいると、主婦的なことをしているだけでも本当にいろいろある。


日本にいるよりも苦労が多い分、人に支えられているなと感じる。


逆に日本にいると便利で1人で暮らせていける。
人と関わるという点でいうと、そもそも日本の会社生活がハード過ぎて、なるべく会社外では人と関わりたくないと思ってしまう。


仕事に関しては今年就職できなかったけれど、逆に独立したい気持ちが高まって、一度試してみようという気になった。
 
フランス語授業で各外国人生徒が会社員生活の苦労を語る中、先生が
「ヒロコはその点、いつもバカンスよね」
といじってきた。

一瞬イラッとした。
「いやいや、お金ないし、旅行だってしていないからさ。」
とい言い返したくなったが、その直後、案外あっさりと
「うん、そうかもしれない。」
と思えた。
その時、私のやる気スイッチが入った。
「確かにそうですね。日本で10年働いてヘトヘトに疲れちゃったんで、フランスではこの2年間まだ働いていないですね。でも来年は自分のブランド立ち上げたりして、頑張りますよ。」
 


まだネットショップ立ち上げには至っていないが、このハイテク時代に生きていることを生かして、YouTubeで、インスタでのマーケティング術だとか、どのサイトをお店立ち上げに使うといいかとか、色々リサーチしている。


こんなにも大量のビジネスレッスンが無料で手に入るなんてすごい時代だ。
 
私の家族は教師一家で、会社生活やビジネス界の話題には無頓着。
一方、相方の家族は夕食の場で、この会社の成績がどうだとか、株価がどうだ、いう話題がでる。

ビジネス関連や自営業の話題に関しては、常に相方に質問して意見を聞いてきた。
これからは私も自分で調べる!
 

 


2021年は面白いことをやってやるぞ!

今年はお世話になりました。

来年もよろしくお願いします。

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変な寝相をもう一発!
 

 


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