ニート in パリ - 行けっ森蔵!

偶然フランスはパリに移住することになった30代女子の生活。なぜか画家のベルト・モリゾに惹かれている。

フランス人はお外がお好き/現地の材料でケーキ作り

パリの人はいつも空の下になるべく出たいらしい。

 

パリでは日本のコンビニのような感じでパン屋とカフェがあるのだが(超競争社会)、人気なカフェはいつも外の席が満席。
カフェの外の席には上に暖房のようなものがついていて、多少暖かい。
それもあるのか、天気が良い日にはこぞってみんなカフェの外の席で食べる。
カフェも賑わっているように見えるが、カフェ内の席は空いていることも多い。
それって店内の席に窓がないカフェが多いからか?

 

ちなみにフランスのカフェの席の間隔は、日本のカフェよりもさらに狭い。
カフェの外席で食べている人たちもぎゅうぎゅうになりながら食べている。
こんなに人と距離が近いと落ち着かないと思うのだが。
日本の満員電車のような状態で、とてもじゃないけれど食事なんてしたくない!
フランスにいるんだから本場のカフェ・ビストロ料理を、と思うのだが、ぎゅうぎゅうな外席を見るとやる気が萎えてまだ試せていない。

 

「外に出たい欲」はカフェだけでなく、どこでも適用されるようだ。
夜21:00まで開いているポンピドゥセンターで現代アートを見た帰り。
夫が隣でブツブツ言っている。
「なんで美術館の外に人がいっぱい座っているわけ?」
「あの人たちは何をしているの?」

相当気になったようで、私がその日遅くから行きたいイベントがあることをいいことに(夕食の時間があまり取れないことをいいことに)

「僕たちもやってみよう」
ということに。

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彼らの気持ちになって、美術館前の広場の周りでコンビニ的なお店を探したところ、ありましたありました。小さいスーパー。

しかも、サンドイッチだけではなく、パッタイのようなものやパスタまで置いている。

フランスに来て1ヶ月経過したものの、コンビニに出会ったことがなかったので、デリの品揃えにビックリ。
店内を見渡すと若者がスナックやビールを買ってる。
私たちは迷いに迷った挙句、マドレーヌにコーラ(夫選)、サンドイッチ・ビスケットにお茶(私選)。

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広場に戻り、おもむろに座るところを探す。
日本人的感覚で言うと、広場は汚い感じだったが、今日はパリジャン気分だ。
周りと同様、思い切って直に腰を下ろす。
見ていると、タバコを吸いながらビールを飲んでいる若者や、意識高い系のオシャレな若者がフローズンヨーグルト的なものをほうばっている。
どういうシチュエーションで
「じゃあビール持って広場に座らね?」
みたいなことになるんだろう?やっぱり謎だ。

待ち合わせの時とか

「あー、今、美術館の前の広場に座ってるとこ!」

とでも言うのだろうか。

 

違和感たっぷりでも、腰を落ち着けてしまえばリラックスしてしまうから不思議だ。
夫はあんなに地べたにみんな座っているのに疑問を持っていたのに、もうノリノリだ。
「旅行とかでもさ、毎晩レストランで食べるのは堅苦しくて嫌だなー。気取ってる感じもするしさ。こんな感じでカジュアルな方が落ち着けるよね」
私「いや、私は毎晩レストランはうれしいぞ」
ついに夫「僕も小さい頃いろんなところに座ってたからね」
そんなこと10年以上一緒にいるけれど、今まで一度も聞いたことなかったぞ。

夫は旅行中や年末年始等の特殊な状況で、朝ごはんからポテチをほうばるのが好きな人である。

やっぱり子供気分でスナックを地べたで食べるのは嬉しいものなのか?

 

ちなみにこのブログを書いている時も、外でシャンパンの栓をポンっと開ける音と「おおおー!」と盛り上がっている声が聞こえてきた。音のボリュームからして私たちのアパートに近い。

道端に座って飲みながらだべっているのかもしれない。

パリの人にとってはどこもかしこも、もはや(道ではなく)椅子だらけなのかもしれない。

 

 

「地べたピクニック」で味をしめた夫は、セーヌ川でのピクニックにもトライ。


といっても、夫、エッフェル塔が見えたり、先にステキな橋が見えるような賑やかな方を選ばず、逆方向へ。

最初は二人とも行ったことがないから、という理由だったものの、来てみると全然パリ感ないぞ、、、

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↑パリ感ゼロの景色。

 

でも桜のような花が満開の日陰をみつけたからいいか。

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今回はアパートからキャンプ用の折りたたみ椅子を持ってきて、近所のパン屋さんでパンを買って、ロゼワインを飲みながらくつろぐ。極楽。

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↑食べ物があまり写っていませんが、証拠写真

 

ちなみに、かねがね行ってみたかった冷凍食品のお店に立ち寄って買ったデザートも試してみる。

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冷食スーパーの店内にはピザだけでなく、クスクスやローストチキン等、オシャレな料理が冷凍されて並ぶ。
語学学校でちょうど「冷食で前菜からデザートまで揃うため、普段のみならずホームパーティーでも冷食を利用するフランス人は多い」と習っていた。これのことか!
たしかに、唐揚げや枝豆の居酒屋料理レベルではなく、オシャレな料理が揃っているのであればもう料理しなくてもいいかも。

 

デザートの味はなかなか美味しかった!
日本のコンビニスイーツは軽く超えてくるクオリティー
ヤマザキフランスに勤める夫いわく、フランスはケーキにマーガリンを使っていないから、人工的な匂いがなく本物の味が出るんだとか。
たしかにピクニック用に買ったビスケット(200gで3.5ユーロほどのもの)も、原材料にバターが記載されていた。
冷食のデザートでここまで美味しいのであれば、もうケーキ屋さんに行かなくてもいいかも。
夫によると、実際フランスにおけるケーキ屋の売り上げが減少傾向にあるようだ。

 

・・・・・・


週末の朝市では新鮮なバター、卵、牛乳を買ったので、シュークリームを作ってみた。
バターからは発酵臭がする。作ってる時からなんだか大それたものを作ってる気分になってくる。
アパート備え付けのオーブンが良いのか、シュー生地の膨らみ焼き上がりもしっかりしている。
肝心な味は、日本時代に作っていたものよりも、ずっとあっさり。
良く言えば繊細な味。
バニラビーンズが高くて稼ぎ頭の夫におねだりするのをはばかられたので、もっと汎用性の高いラム酒を買ってもらい、クリームにも入れてみた。大さじ一杯しか入れていないのに、カスタードの味に大きく反映されている。
日本のものと比べると卵の味がそこまで濃くないのか?

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カスタードクリームを作るときに余った卵白ではマカロンを。
こちらは日本では、何度オーブンの温度設定を変えてもマカロンの形にならずに(側面のジュクジュクした部分=「ピエ」が出なかった)失敗続きだった。
しかし今回あっさりと成功。

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やっぱりオーブンなのか?
食感は表面サクサク、中ねっちり。
全体的な味はまたしてもあっさり。
中に入れたホワイトチョコレートガナッシュが引き立つ。
日本で作ってた時と全く味が違う。

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これだからお菓子作りはやめられない。

 

 

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家族と平成と、ノートルダムとパリの高級マンションと

今週のお題「平成を振り返る」

 

「平成」と聞くと、すぐに平成生まれの若者を想像してしまうのは、私が昭和の終わりの生まれで、平成に引っかからなかったからか。

平成元年生まれの弟を持つ30代の姉である。


弟と年子の妹は、私よりもっとギリギリ昭和生まれである。
といっても、知的障害を持つ妹、名探偵コナンの「体は小学生」のセリフでいうと、「体は29歳、頭は(永遠に)2歳」なのだ。実際、妹はとてもじゃないけれどアラサーには見えない。

 

といっても私も人のことは言えない。私自身、相当の童顔、背が低いのもあるのか20代前半にしか見えないようだ。
美魔女になれるであろう60代を楽しみにしている。

 

ちなみに私の夫も童顔で、トルコに旅行した際は現地の大学生に日本語で
「日本人の大学生かと思った」
と言われる始末。2人で年齢不詳夫婦だ。

 

ちなみにうちの弟はがっかりエピソードはないようだが、20代後半にもかかわらず、すでに薄くなる髪の毛の心配をしている。

 

うちの家族は昭和→平成に典型的な母子家庭。
父は「男は黙ってサッポロビール」タイプ。黙々と毎日仕事に行き、夜中近くに帰ってくる。私が小さい頃、朝出勤する父に向かって
「お父さんまた来てね」
と言ったそうである。

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母と母の実家は声が大きくておしゃべりでにぎやか。
比較的静かなのは叔父くらい。
そんな母方の家族の力が家庭内では強く、母からは常に
「気持ちを分かってもらいたいなら、ちゃんと言いなさい!」
と言われていた。


お母さん、でもね、それを守っていたら、娘はアメリカ人みたいな女の子になりましたよ、、、

 

弟は家族と全く性格が違い、自分の感情をぶつけない。
そういう意味では典型的な空気を読む日本人だ。
嫌なことがあっても飲み込み、溜め込む。

 

一方、アメリカ人みたいになった私は日本社会では相当浮いて、人間関係に苦労した。
日本人との付き合いでは基本的に緊張する。
そもそも日本のことを考えるとたまに後頭部が痛くなる。

これってまさか、鬱?
日本の1番の友達は和食と畳なんじゃないか、と思う。


しかし、弟は日本人とのコミュニケーションが得意。
ただ、空気を読みすぎて後でぐったり疲れてしまう。
結果的には私と同じように友達が少ないタイプのようである。

 

そんな弟だから、空気を読まない人たちで構成されているうちの家族の中では苦労する。
家族にカチンとくるようなことを言われると、数日後、家族がそれぞれの家に帰った後に爆発する。
弟と家族とは現在冷戦状態である。

弟と私は仲が良い方だが、私が連絡すると「家族を思い出す」のであまりしないでほしいとのことで。

 

そんな弟は、人事採用の仕事で心が疲れ、現在はソフトウェアエンジニアとしてキャリアを再スタート。大学でプログラミングをやったわけでもないのに、友達に助けてもらいながら独学で学び、小さいソフトウェア会社に入ったとのことだ。


家族の中では評価が低かった弟だが、最高に頭の回転が早く、切れ者の弟である。

 

「平成」の言葉の連想で感傷的になってしまった。
そしてなぜかポロポロ泣けてきた。

 

・・・・・・・


ポロポロ泣けるといえば、ノートルダム大聖堂である。

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セーヌ川河岸から撮ったノートルダム(左端)


私は全くニュースに気がつかず、私のお気に入りのパリ案内のYouTuberが
“Notre Dame is on fire”
とアップしているのを見て
「この人はノートルダムがすごい好きなんだな」
と呑気に捉えていた。


しかし、夫との夕食時に、夫の上司から連絡が入って気がついた。
YouTubeでニュースを見てみると(フランスのテレビはもちろんフランス語なので、見ていない)、ゴウゴウと大聖堂が燃えているではないか!

パリに来てから行ってなかったな、、、
大学生のJTBの安いツアー旅行の自由時間に行ったな。あれは10年以上前だ。
しんみりしてきてしまった。

ニュースに写っているフランス人たちも、まるでこの世の終わりかのように絶望感が漂っている。

実際、翌日語学学校の先生がこの話題をふりながら悲痛な表情を浮かべていた。

 

私の隣で夫はケロリとしている。
パリ転勤が決まってこちらに移住してきた時に1人ですでにノートルダム観光はしていたようだが、何も感じないのか?
夫いわく、
「日本の建築物とか、簡単に燃えるから、僕としては『こういうことってよくあるよねー』って感じ」
まあ、そうかもしれませんね。

 

でも待てよ。


ノートルダム大聖堂って石造じゃないの?
なんで燃えるの?

と後日ネット検索。
すると、同じような疑問を持った日本人がネットで溢れているようで、質問箱も賑わっている。
解説によると、ノートルダム大聖堂に代表される中世のゴシック建築は、神に近づくために高い建物にしようと天井が高く作られたが、屋根の仕組みとしてはまだ技術がなく、木製の枠組みに石を乗せたようである。
私の好きなロマネスク建築(文字どうり「ローマ式」)は、ゴシック建築の時代の一つ前の時代だが、石と石の力のかかり方を計算した上で、天井を石組のアーチにするやり方。木を使っているイメージはゼロだった。

 

・・・・・・

石造で永遠に建っている建物にもろい部分があったのは意外だ。
しかしパリの建物たちは、日本人の夫と私の目から見ると灰色で、相当ボロボロだ。

地震大国から来ると、パリのボロボロの建物が心配になってくる。


以前、YouTubeNetflixアメリカやカナダで家を建てる番組を見たことがあったが、まるで土地の上に箱を乗せているだけに見えた。日本の「ビフォーアフター」を見慣れていると、どうも工作のようなのだ。

 

パリが同じとは言わない。が、もしかしてパリの建築物も折り紙感・粘土細工感満載?と思わせた事件があった。


最近知り合ったインド人の友人ニキルが
「うちで一杯やっていかないか」
と奥さんと一緒に住むアパートに誘ってくれた。

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↑その真夜中のエッフェル塔

 

私、フランス南西部出身フランス人のアレックス、ネパール出生オーストラリア人のサムの3人がゾロゾロとニキルの後をついて、夜中の高級マンション街へ。
いかにもパリのオシャレなマンションたちで、いまにもバラの香りが漂ってきそうだ。

 

大きい玄関の門をくぐって、エレベーターホールへ。
ここまでですでに私は大興奮だ。
赤い絨毯にシャンデリア。
夜中だったので明かりは消えているが、パリのマダムが住んでいるマンションのイメージ通りだ!

しかし、4人が乗るとぎゅうぎゅうな、ガタンガタン言うエレベーターに乗せられた時はアレックス、サムと3人で思わず顔を見合わせてしまった。

 

ソッコー壊れそうですごい怖いんですけど。


7階まで上がり、友人宅にお邪魔する。

すごく広い!
12畳ほどの部屋が2部屋、それぞれリビングとダイニング。
その後ろに9畳くらいありそうなベッドルーム。
ダイニングの横に玄関ホールを隔てて9畳くらいのキッチン。
トイレ、バスルームは見てないが、あるはずだ。
玄関ホールだけで7畳はありそうな感じ。

パーカーを着てくつろいでいた奥さん(どこ出身は聞けず仕舞、ヨーロッパ系白人の方?)も出て来てくれた。

 

「えええーすごいじゃん、ニキル!本当にこんなところに住んでんの?ドラマか映画みたいだよー!!私、こんなところ来れるなんて信じられないよ!」

と一人で叫ぶも、玄関で靴を脱いで(インド人も靴脱ぐんだ、初めて知った)床に上がった際、

 

むむむ。

 

靴下の下で、床の歪みを感じる。

なんだこれは。


これはあれだ、京都のお寺とか、昔のおじいちゃんの家みたいな、古民家の床のミシミシ感だ。
一歩一歩が床に沈んでいく気がする。

気がついてしまった。

しかも私何階にいるんだっけ?
7階じゃなかったっけ?

 

気になって気になってしょうがない。
椅子に座るまで残り2人の友人とウロウロしている間は、私は抜き足差し足状態だ。椅子にもそっと座る。

出してもらったジンを飲むスピードも、いつもより加速している気がする。

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↑お酒と一緒に入れてもらった氷。氷までオシャレだ。

 

オーストラリアの女の子が、もう1:00だから家に帰るよと宣言した際、正直ホッとしてしまった。
よかった、早く陸に足をつけたい!

 

帰りは階段で帰ったのだが、階段も一段一段が斜めになっていて、ヒールを履いていないのに自分の体も斜めになる。
そして歩くとボコボコする。
なんともぎこちない階段だ。
ゴージャスなマンションで夢みたいだったが、私にはお化け屋敷だ。

 

マンションの玄関ホールを出ると外へ。
大きな門が中から開けられなくて、3人でパニクる。
アレックスが数分前に別れたニキルに電話してくれる。
「ねえ、門から出れないんだけど?」


ニキルによると分かりやすいボタンがあるとのことだったが、3人とも見つけられない。
3人ともだんだん笑えてくる。
3人で高級マンションの玄関を出たところでぐるぐる回っている。マグロか!
檻から出れない。

アレックス、
「ここから出してくれー!」
と叫び始める。
それを見てサムと私でゲラゲラ笑っている。

 

どうやら玄関の生垣の中にあったようで、やっとみつけてホッとした。
3人で夜中テンションで
「うわあい!うわあい!ついに出れた!」
と3人で浮かれ立っているところに、ニキルがポコっと顔を出す。
どうやら下がって来てくれたようである。
「今、門が開いたとこだよ!ありがとー!!」
と3人、元気に挨拶。
完全に夜中テンション&酔っ払いテンションだ。
ニキルが苦笑している。

 

やっと不安定な土地から解放された。
耐震構造の建物が恋しい。

 

帰りはアレックスがUberを呼んでくれた。さすがフランス紳士。
その後アレックスはサム(女の子)に付き添ってバスの駅まで見送るとのことだ。さすがフランス紳士!

 

 

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パリニート生活1ヶ月経過

長引いていた風邪も、そろそろ治ってくれそうだ。よかった。


パリでのニート生活は1ヶ月が経過した。


長かった。
もうすでに3ヶ月くらいいる気分だ。

 

「旦那さんと引っ越してきた、友達のいない奥さん」から離脱するため、Meetupでイベントを探して夜のアート散策に参加したり、Facebookでフランスに住む外人女性のグループに入ってピクニックに参加してみたりした。


しかし、皆さんほぼ20代!

 

あー自分が30代なんて信じられない。

 

前職は外資系IT企業だった。
外資系IT企業で働く人材のパターンとしては、ベンチャー系を経験してきた20代
大手で10年近く働いて重い腰を上げ転職した30代
外資系企業を渡り歩いている40代
で構成されていた。

 

人柄の傾向としては
20代はマイペース姿勢で(日系大手のゴリゴリ系で縛り上げられた経験があまりなく、疲れていない人が多かった)
40代は堅苦しい/体育会系の日系のお客さんの対応に秀でていながらも(しっかり丁寧な対応ができながらも)外資系のカジュアルな雰囲気もいける感じ
30代はその間に挟まれて大人しくしながらもエネルギー一杯に頑張る

という感じだった。


その人口構成はアジア支店全体でも見受けられた。
だから、フランス行きが決まったときは、上司や先輩からは日本人・外国人問わず
「あんたは若いからね。まあ仕事はしないで、せいいっぱい楽しんでおいで。人生でそんな機会ってめったにないから、いい思い出になるよ。一杯楽しんだら会社生活に戻っておいで」
と言われた。

 

しかし、フランスに来たら20代ばかりじゃないか!

 

私はあまり人の年齢を気にしたくないタチである。

20代と今と、あまりにも
「あなたはまだ若いから(体力があって冒険できるわよ/まだ失敗しても大丈夫よ/何も分かってないわよ)」
と言われ、


昔、祖母に
「あんたは早生まれで幼いから(周りと馴染めないのよ)」

 

と言われ続けたせいで、若い若い、幼い幼い、と言われるのにはウンザリなのだ。
重要なのは、人生経験とそこから何を得て、どう成長したか、成長し続けているか、のはずだ。だから、20代の外国人たちと話しても
「あんたはまだ若いから(何にもわかってないよ)」
とは言いたくない。

 

最近、夜のアート散策のイベントで20代後半ネパール出身・オーストラリア育ちの女の子と仲良くなった。その子は頭の切れる子で、自分の人生哲学をしっかり持っている。人の話をしっかり聞けて、ちゃんと相手に気遣いながら動ける子だ。しかも人が良い。
でも、30代、40代、50代であっても、この子のように自分の意見を持っていなかったり、人への気遣いができない人はいるものだ。
その子といると、いかに私のヒューマンスキルが低いか思い知らされるのだが、そういう意味で、その子と一緒にいると楽しいだけではなく、自分が成長できる。

 

しかし、基本的に年齢は関係ないと思っている私も、20代外国人女性グループとのピクニックで
「フランスにいると、バターや砂糖が多くて、お腹が出ちゃうよね。ゼリー状にさ。」
との私の発言に、彼女たちが
「何それ(笑)?意味わかんない(クスクスっ笑)」

と反応したときは


「ふふん、じきにわかるわよ、30代になったらねっ!」
と多少憤慨しながら吐き捨ててしまった。

お腹が出る状態がわからないなんて許せん!

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それにしてもパリ生活も1ヶ月経過するとは信じられない。
パリ生活が当たり前になってきてしまったのも自分でびっくりだ。

 

そして、仕事がない状況=お金がない状況も1ヶ月経過。
貯蓄を切り崩すといっても予算は組みながらやっているのだが、それでも、予算がゼロの状況に向かっていると思うと、恐ろしくなる。
ネパールの女の子によると
「でもせっかく嫌だった生活から抜け出したわけだから、そんなに急いでやりたくもないバイトをみつけたりしないで、自分の好きなことをやりなよ。もしかしたら結果的に何か仕事に繋がるかもしれないじゃん。」
とのことである。
ごもっともです。


その子がモロッコ旅行した際に作ったフランス人の友達によると、フランスは仕事を辞めた後の失業保険が手厚いらしく、どうやら保険だけで暮らしていけるようだ。
しかも、美術館などの入館料がタダになるとのことで!

「失業していても、人生を楽しむべき」
という考えに基づいているそうだ。
まあ、その分、会社勤め時代の給与天引き分も多いんだろうとは思うが。
フランスの社会保険さすが!

 


私の中で、次第に


娯楽大国フランス

 

というイメージができつつある。


先日も、新しいアート友達と現代アートを見に行ったところ、一番下の階でなぜか近所に新しくオープンするナイトクラブの宣伝を兼ねたイベントをやっていた。レスリングのリングを中央に設置し、その中でレスリングをしているムッキムキのイケメン2人と、その周りでヒップホップに合わせて踊るダンサーたち。

うーんシュールすぎる。

最後は観客もリングの中、外で踊りまくり。
しかもこの美術館、金曜日は夜中12:00までやってる。
ちなみにパリの地下鉄の終電は午前2:00。
うわお。

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そういえば、夜のアート散策のイベントも、アートギャラリーを3〜4軒回りながら、タダの酒やスナックを飲み歩くようなもので、最後に立ち寄ったギャラリー(というかほぼ個人アーティストのセレクトショップ)にはDJもいた!

パリのナイトライフだ。

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先日、出かけたくないけど出かけたい気分の土曜日夕方、夫とセーヌ川を散歩していたら(この文章自体、普通はありえないシチュエーションだ)、河岸にテントを張った屋台が集まっていて、ビール、ホットドックやパエリアなどのストリートフード、マカロンやアイス、パリ土産などの雑貨屋さんが並んでいる。入り口・出口でお祭りの名前を探したが、看板すら出ていない。もしかしたら、屋台が毎週末あるのか?

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代々木公園や隅田川を散歩したとしても、屋台がずらっと20軒並んでいて、しかもお祭り名や何かしらのテーマはないなんてことあるか?

 


今週は語学学校で、食前酒の文化(アペリティフ)について習った。
それによると、アペリティフは、夕食前に食前酒(ビール、ウィスキー、キール)とスナック(オリーブ、ピーナッツ、クラッカーなど)を楽しむイベントのことで、フランス人の平均は月に9回ほど、友達の家に招待されてやっているらしい。
スナックやお酒の中身が豪華だと(リエットやフォアグラ、シャンパン)アペリティフが永遠に続いて、夕食を食べないこともあるらしい。


フランス人の日常がお祭りなんだなあ。

 


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パリでコーヒーが頼めない

今週火曜日は銀行へ。

LCL オペラ支店は日本語担当者(複数)がいることで有名なようで、夫の先輩のおススメに従い、何もわからないまま伺う。

受付で日本人に出会って感動!こんなに自分の民族と出会って嬉しかったことはない。

実は夫と法的には結婚していないことや、そのため現在は語学学校学生であること、ネットのフランス語の案内に従って口座開設を試みるも、職業を記載する欄があり、開設にまでは至らなかったことをを日本人の受付の担当者にまくしたてたところ、


「(表情ひとつ変えずに)ちょっと待ってください。まず、ネットでは口座開設はできません」
ええ?なんで?フランス語でできるって書いてあったぞ。トリッキーな国、フランス。

 

そのあとは冷静に今後の手続きを口頭&ミニミニプリントで説明してもらう。

このあたりは口座開設が完了した暁に別の記事でまとめようと思う。

あー良かった、やっと必要書類がわかった。


ネットで調べても必要書類がケースバイケースでマチマチのようで、しかも、どのようにして「ランデブー」(死語ではありません、「面談」の意味)を予約できるのかわからなかったのだ。


どうやらこの国、お役所系・病院系(銀行は役所ではないけれど)は、予約(「ランデブー」)がないと対応してもらえないようなのだ。

うーん、仕事する側の時間コントロールが徹底しているなあ。

今回の銀行の件は、受付で書類案内の後、次週の予定で「ランデブー」を組んでもらえた。
それにしても「ランデブー」という言葉を使うたびに、ポケモンか、デブなオッサンが頭に浮かぶのはなぜだ?

 

とにかく、銀行の一件が明らかになってホッとしていたらその夜、ノドがイガイガし始め、2日後には鼻が痛くなってきて、どうやら風邪を引いてしまったようである。
ちなみに、日本からの日通の引っ越し荷物(夫の分と合わせてダンボール22箱!)が届いたのも最初のノドイガイガから2日後。
パリに引っ越してきてそろそろ1ヶ月。疲れも出る時期か。
6日経った今も、「なんとなく風邪」の状態が続いている。

ちなみに、夫も同時期に風邪を引いており、時間軸から言うと、私が風邪をうつされたという状態。


しかし、風邪だろうがなんだろうが、気合いで楽しもうとする夫。
ルーブル美術館に朝イチで行こうと誘われ、前日の飲みで疲れていたが、体を引きづって行くことに。前夜は(というか早朝は)飲みだったので疲れており、夫の基準からすると多少寝坊。朝9:00開館と共に駆け込みたかったようであるが、この時点で断念。

朝ごはんを食べ、家を出たら「黄色いベスト運動」のせいで、凱旋門の駅(シャルル・ド・ゴール・エトワール)が閉まってる!

 

一駅前で降ろされた私たちは、別の路線の駅まで10分ほど歩き、そこからルーブルへ。別路線のルーブルまでの駅は3駅ほどあったが、それも全て通過。日本で言うところの快速急行/特急のような感じ。デモ対策、徹底してるなあ。

無事ルーブルに着いた時には10:00。館内が人で溢れているのを見て夫、
「朝イチで来れたらこんなに人いなかったのになあ」ごめんなさい。

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オーディオガイドを5ユーロで借りた。ニンテンドーDSにガイドが入っていてカッコいい。

が、首にかけると重い。しかも、一緒にもらえたのはヘッドフォン。さらに重い。


入館2時間経過後の12:00になるまで、ヨーロッパ中世のキリスト教絵画、イタリアルネッサンス前・中の絵画を見た。夫、
「今日は西洋絵画だけを見るつもりだったけど、無理かな」とのこと。
1、2階分が西洋絵画に当てられているようだったが、昼までにどうやら1/4も見終わっていないようである。さすが宮殿。

 

カフェでひと休憩。結構混んでいるけれど、席を案内するスタッフがいて、効率よく割り当ててくれる。
しかし、ここで私はコーヒーを頼む大変さを実感。

 

私は濃いローストコーヒーが好き。


フランスのカフェで出てくるカフェラテ(「カフェ・クレーム」と言う)は、なんだか水っぽくて薄い。


ヤマザキフランスでカフェ店員をやっている夫が言うに、
「カフェクレームはエスプレッソにミルクを入れているはずだから、エスプレッソとミルクを別にしてもらったら?たまにお客さんでそういう風にオーダーしてくる人いるよ」
とのこと。

でも、その語学力は私にあるか?


ヤマザキフランスに挨拶がてら訪問した際、夫に頼んでコーヒーとミルクを別にしてもらった。

あまりミルクを入れると味が薄くなることをすっかり失念、結局カップにミルクを(いつも通り)大目に入れてしまった。これでは分けた意味がない。


近所のカフェでカタコトのフランス語でエスプレッソとミルクを分けてもらうようオーダー。今度はミルクの量を控えた。

すると夫、
「それしかミルク入れないとすると、ミルク料金支払っているのにもったいない。それならエスプレッソに泡のミルクを入れた「ノワゼット」というのがあるから、それを試してみたら?」
とのこと。


どうやら、カフェクレーム(カフェラテ)は5.5ユーロから6ユーロくらいするのに対し、エスプレッソは2ユーロ、ノワゼットは2.5ユーロくらいのことが多い。ただ、ノワゼットはベースがエスプレッソなので、小さいカップ(おちょこサイズ)に入って出てくる。
コーヒー自体の水分量が減るのは残念だけれど、コーヒー濃い味&ミルク感も欲しいなら、良いのかも。

 

別の近所のカフェで試すと、これは美味しい。
もう、今後フランスでコーヒーをオーダーするときはノワゼットだ!
と意気込んでいた。

 

が、しかし、である。
ルーブル美術館のカフェで夫がノワゼットをランチセットでオーダーしてくれたところ、店員、
「ノワゼットでも、(ランチセットなら)この小さい(エスプレッソ)カップでは出ないわよ。これで(日本スタバのショートより少し大きめ)で出すけどいい?」
とのこと。

 

いいじゃん、量の少ないのが(私にとっての)ノワゼットの欠点だったわけだから、普通のカップの大きさになるなら大歓迎!


と思っていたところ、一番大きいカップ(日本スタバのトールサイズとグランデの間のサイズ)で出てくる。あれれ?

 

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↑左が夫のオーダーしたエスプレッソのカップ。右が私のカップで、このお店の一番大きいカップ。本来はその間のサイズで出てくるはずだった!?

 

ベーグルサンドに入ったマスタードが大量すぎて、ドロドロお皿や私の膝に落ちてくるのと格闘。

ひと息ついてノワゼットを一口飲む。
???
これっていつものカフェクレーム(カフェラテ)をほんの若干濃くしたくらいのものじゃないか?

夫にも飲んでもらう。
「これはカフェクレームだねえ」
どーゆーこと?

 

記憶を呼びおこしても、店員さんが「ノワゼット」と復唱していた。いい加減な夫も、それは覚えていたようである。

 

夫と状況をリプレイ。


店員さんは2段階でミスってる。
まず、真ん中のカップサイズ(日本スタバのショートサイズより少し大きめ)を指差して
「このサイズで出るわよ」
と言っていた。(実際は一番大きいサイズのカップで出てきたから)カップサイズ間違いだ。

 

次に、商品の中身だ。これはノワゼットではない。カフェクレームだ。のはず、、、

 

夫の分析。
「自分もそういうところあるけれど、フランス人は相手の指示内容を額面通りには受け取らず、自分の価値観で判断する。だから結果的に相手の指示に従わないことが多い。」
「今回のケースとしては、ランチセットではカップのサイズが大きいものを出すことになっていることと、ノワゼットがエスプレッソ+ミルクであることを加味して、カフェクレーム(カフェラテ)にした。」

 

じゃあどうすれば私の好きなコーヒーが出てくるの?

「濃いコーヒーが好きだから、エスプレッソにほんの少しのミルクを足してくれ。でいいんじゃない?」

 

じゃあ「エスプレッソにほんの少しのミルクを足した」状態を表す、「ノワゼット」の単語が存在する意味はないじゃない?

「ノワゼットという単語が曖昧なんだと思うよ。カフェや店員によって多少解釈が違うのかもしれない。」

ええええええええええ

 

夫、最後のひと刺し。
「フランス人は、自分の欲しいものがはっきりしているから、相手にこれでもか、という細かい要求をする。だから、ヒロもそうすべき。逆にいうと、今回のコーヒーが欲しいものじゃなかったら、「私の要求通りじゃなかった」と文句をつけて、変えてもらっても良いんだよ」

 

私、
「でもせっかくコーヒー入れてもらったのに、もったいないじゃん」

 

夫、
「もったいない、という発想はこっちの人はもってないから」

そうですが、、、

どこまでもトリッキーな国だ。
コーヒーを頼むのも一苦労だ。

やれやれ。

 

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パリ生活費と予算組み

パリでの生活費は、単身で留学している人や、単身赴任している人と比べると私はずるしているかもしれない。

夫が週末出勤の際に体調のサンドイッチ・デニッシュ系の菓子パンを大量に持って帰ってくるからだ。

夫の勧めで冷凍庫に入れて1週間かけて食べ続ける。これがパンに飽きてきた原因だ(嫌味になってしまうが)。

 

ただ、夫はかなりケチなのだ。


そもそも買い物したがらないし、同じものを食べ続けても全く飽きることがないので、私が放置すれば、喜んでお店の残り物のサンドイッチを1週間食べ続ける。進んで食料買い出ししない。

 

私は無職・語学学校の学生だが、食いしん坊で、飽きやすい。

それに野菜・果物が大好き。

当然私の買い物が増えるわけである。

 

そこで、最初の1週間の生活を教訓に、下記の予算を立ててみた。

 

1週間の予算:


外食:一回25ユーロまで×3回=75ユーロまで
*パリは日本よりはるかに外食が高いです。
日本では1000円出せば定食にありつけますが、こちらでは少なくとも2000円(約16ユーロ)出さないと同じものが出てこないイメージです。
もちろん、16ユーロのご飯には、コーヒーやデザートはついていません。
お店でカフェオレを飲むと5.5ユーロ(約690円)、ケーキ一切れを食べると8ユーロ(約1000円)のイメージです。

 

スーパーの食費(もしくはマルシェの食費):1週間50ユーロまで


雑費(文房具、化粧品などを含む):1週間35ユーロまで

 

これをうまく回せれば、1ヶ月8万円、1年間100万円&無職で生活できる。

貧乏大学生みたいな生活だがパリに友達はいないので(泣)、飲みやカラオケ、映画などのエンターテイメントは無いとふんだ。

 

 

現在、パリでのニート生活(正確に言うと夫のアパートでの居候生活に近い)は3週間経った。

上記の予算でギリギリだ。
これで私が大のショッピング好きだったら、かなり低い予算だったかもしれない。

 

 

ちなみに、クレープは安い!

下記、コーヒーと6ユーロ!わーい。

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バスティーユのマルシェ(市場)に行ってきた!

 

パティシエになるのが子供の頃の夢で、母に
「パティシエになるにはフランス修行がマストだ」
と言われてから、子供心にパリを目指していたようなところがある。

社会人時代に代官山のル・コルドンブルーに自費&親の出資で通い、菓子過程を基礎から上級まで修了。しかし、修行生活の厳しさを読んだり聞いたりして大いにビビり、足を踏み出せじまい。親にも出資してもらったので、罪悪感は拭えない。

そのうち夫がヤマザキパンのパリ支店転勤になり、ついてきた。

パリ行きの夢だけ叶えてしまった。運が良い。

 

でも、パリを夢見るのと実際に生活するのとでは天と地の違い。

こちらの人はもちろん日本語を話さないし、英語も話さない。

毎日語学学校で3時間授業に参加しているし、家でも数時間復習しているのに、いっこう自分のフランス語が上達しないので、かなり嫌になってきた。

質問した時の先生の反応もそっけない。

私:「これって、英語で言うとこういうことですかね?」(ニュアンスを知りたくて質問)

先生:「英語知らないから、このフランス語がどれに該当するかなんて、知らない」

 

単語や作文について質問するとこんな感じの回答が返ってくる。
先生:「その使い方しないね」
先生:「この単語の違い?品詞が違うだけだよ(笑)」

なんの補足説明もない。

 

まったく。
「フランス語でフランス語を教えるから分かんないんだよっ!」


と私がイライラをぶつける相手は夫。

その夫はストレス発散目的でパズドラをやり続けている。夫は

「フランス語は暗記だ!」

と書き取り練習を頑張っている。

 

 

社会人時代よりはストレス度合いはずっとマシだよ。

1ヶ月前まで、3人でこなすような量の仕事を残業続きで必死にこなしていたじゃないか。
シンガポール人の上司には相手にされず。
昇給は、例えるならば、みんなが毎年1カップ(200 cc)もらっているところを、私は小さじ一杯くらいだったし。
ああ、人事ってやっぱ給与低いな。
等級は3年在籍してても、上げてもらえなかったし。

今を見てみろよ、パリに逃げてきてニートやって。幸せ者じゃないか。

 

 

と、自分に言い聞かせてみるも、フランス語へのイライラが収まらず。


ラーメン屋さんを探しては日本語を話す。やっと息をすることができるような気がする。自由だ。
うん、まだ「パリシンドローム」にはなってない。

うん、まだ大丈夫なはずだ、たぶん。

・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

気持ちをポジティブに切り替えて、夢の生活を楽しもうじゃないか!
と、YouTubeで見たバスティーユのマルシェにやってきた。木曜朝と、日曜の朝やっているらしい。

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自宅アパートからは電車で30分、徒歩5分。悪くない。

昔、西船橋から秋葉原までだって、30分だったぞ(夫の通勤経路でした)。

 

さて、曇り空で天気はパッとしないものの、すごい数のお店だ。

しかも、野菜コーナー、肉コーナーとかで並んでいるのではなく、まるで高校の文化祭の出店のように、ジャンルごった混ぜでお店が並んでいる。

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値段はグラムかキロ単位。

野菜はそんな大きい単位で買ったことないからあまりピンとこないけれど、よく見るとどのお店も微妙に値段が違う。

でも店員さんが違うこと以外、あまり違いがわからない。

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とりあえず、今日は行列のできているお店で買ってみることにする。

 

まずはイチゴ。

プラスチックのパックに入って2パック3ユーロみたいなものが多かったが、日本式に箱に一粒ずつ並べてあるお店で、並んでいた女の人がなんと400グラムくらい×4袋買ってる。

そんなに美味しいの?確かに見た目真っ赤でツヤツヤだけど。

そんなに買うところを見ると、お店の人?お料理教室とかやってる方?

 

お店の人が茶封筒に入れて測ってくれる。250グラム単位とキロ単位の表示があったけど、片言のフランス語で
「250グラムにはイチゴいくつくらい入るの?」
と聞いたら
「うーん、それはマチマチだよねえ」

 

ごもっともです。


どれくらいの値段・量になるかイメージつかなかったので、200グラム試しに買ってみる。
茶封筒に入りましたが、4.64ユーロで20粒くらい。高いな。
そして案の条、ほかのものと一緒にしてたら、家に帰るまでに勝手にジャムになってました。
そりゃ潰れるよね、、、

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でも美味!

最寄りのスーパーマーケットで買うスペイン産イチゴは大ぶりでしっかりしているけど、水っぽくて酸っぱい。

それに比べたら、これは潰れても美味しいイチゴだ。砂糖加えないのに、見た目だけじゃなくて味もジャムみたいだ。


びっくりなのはこの野菜たち。

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アスパラが巨大。直径3センチ、長さは15センチくらいある。これは人束8.21ユーロ。確かこれもキロ単位の値段設定。

(アスパラ以外はアスパラのお店と別のお店で調達)


なんと、

ピーマン(写真に写し忘れました。直径7センチ×高さ7センチくらい)1個

ズッキーニ1本

トマト4個

レモン1個

でなんと、

2.83ユーロ!

 

私の通貨換算アプリの今の値段でいうと、355円!うわあお。安い。
夕食はサラダに。トマトとズッキーニの味は新鮮そのもの。美味い。
レモンはドレッシングに入れましたが、優しい酸味。ガツンと酸っぱくないのが意外。
ピーマンはまだ試せてません。

 

マッシュルームは見た目が良かったので、イチゴのお店でついでに100グラム購入。
これはもはや立派なシイタケ。
木からもいだばっかりの新鮮なしいたけのようなボリュームと味。

もちろんマッシュルームのコクのある良い香りはするが、それ以上に歯ごたえがしっかりしている。

バターで炒めてみたけれど、なかなか火が通らない。すごいガッツのあるマッシュルームだ。

100グラムで1.74ユーロ。ご馳走様でした。

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お肉やチーズ、はちみつにワインと、ほかにも色々なお店があって目移りするが、魚屋さんへ。

魚屋産は全体のなかでは3店舗くらい。野菜・果物のお店が全体的に6割~7割占める感じなのに比べると少なめ。

 

人気のように見えるお魚屋さんは、お店の後ろで屈強な海の男たち6人くらいが魚をさばき、その一味1人とおそらく見習い的なイケメン男子(たぶん17~22歳くらいか。アイドル顔だ。)が店頭に出てオーダーを取っている。

イケメン男子にサバの値段を聞くが、やっぱりキロ単位なのでイメージ湧かず。結局2尾買う。7ユーロ。

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昔、フランスのマーケットについて書いてあったレシピ本で見た記憶を頼りに、マスタードを塗ってフライパンで焼く。

これがなかなか火が通らない。10分以上焼いてしまったので、一旦引き上げてみて食べてみたが、夫のは半分生焼けだったので、再度焼く。


それにしても、時間かけて焼いたと思えないジューシーさだ。

食感はフワフワとろとろに近い。
サバの臭みがほとんどない。
しかも油の味もなんかクリーミーだ。
魚の味に非常に厳しい夫も、
「こんな美味いサバ初めて食べた」
とのことだ!

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マルシェではあまりカメラやビデオを回している人がいなかったので、お店の写真を撮るのははばかられたが、お店の人と仲良くなっちゃったりしたら撮ってもいいのかな(また夢見てる)。

 

売っているものが安いし、うまいなら言うことなし。

来週も行っちゃうかな。次回はチーズや牛乳にもチャレンジだ!

 

ちなみに、今日学んだことは

 

1.ショッピングバッグは大きめで使いやすいものを持っていきましょう。

日本のスーパーでおばあちゃんたちが使っているカートみたいなやつがベストのようです。

 

2. 壊れやすい果物対策に自分でケースを持って行こう。

イチゴの茶封筒in=ジャム完成=びちゃびちゃ、は相当凹んだ。気分ガタ落ちだ。

サバが潰れてなかったのは奇跡。

 

マルシェから退散する前に、クレープのお店でフランス定番(のようです)のヌテラ味を。

ああ、うまい。

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パリでのニート生活2週間経過:日本からの持ち物反省会

パリでのニート生活も2週間が経とうとしている。信じられない。

もう1ヶ月経ってしまったかのように濃厚だった。

 

そして、2月初旬に相方さんが日通を使って船便で送ったダンボール12箱ほどはまだ届いていない(航空便の2箱は1ヶ月で届いた)。


平日は毎日イケイケな20代の韓国人・中国人と語学学校に通っているのに、洋服のネタが尽きてきた。


「あのオバハン、なんかいつも同じ服着てるよね〜!ここどこだと思ってんの?パリだよ、パリ!」


と思っているに違いない。
でも船便が来ないんだから仕方ない。

 

ここで、日本からスーツケース2個&登山リュック1個で(手荷物で)持ってきて良かったものと、必要だったもの、いらなかったものの振り返り。

 

持ってきて良かったもの:


ダシの素

ほんだしではないけれど、千葉のアパート近所の業務スーパーで買ったやつ。


醤油、みりん、料理酒、米酢

和食の基本。近くの韓国・日本食スーパーだと、醤油1リットルが7ユーロもする。

重くても(追加料金払っても)スーツケースに入れてきてよかった。

 

吸水力が高いふわふわバスタオル

1日の終わりに温もりが必要。

 

お気に入りのヘアブラシ

超乾燥・ダメージヘアの私がお気に入りだったタングルティーザー(小田急線の広告に載ってて、気になって購入)。一本2000円するけれど、痛んで膨らむ髪がサラサラになる優れもの。これ以外のブラシは使えない。

 

↓女子の味方、タングルティーザー。髪の毛が絡んでいる見苦しいブラシですが、こんな感じの見た目です。↓

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必要だったもの:


文房具

何かとボールペンをもらう機会の多い日本にいると、筆記用具が溜まって溜まってかさばる。

でも使えるので、半分は船便のダンボールに入れ、日本最後の日まで使っていたものは船の郵便で送った。

結果的に手荷物のバッグに入っていたのは、外出用に入れていた、日常では活躍しない、お気に入りではない筆記用具たち。

もちろん蛍光ペンもカッターもはさみも糊もない。
一番必要だったのはお気に入りのボールペン、ジェットストリーム。それから、ノート。語学学校での勉強用に蛍光ペン

ジェットスターはまだパリで見かけてない。

美術館のおみやげ屋さんにかわいいノートがたくさん置いてあったが、安くないのと、書きごこちにこだわってない感じ。

学校付近にフライングタイガーがあったので、安い蛍光ペン5色セットを買うも、オレンジのインクは切れていた。あああ日本の文房具が恋しい。

 

白米

4合ほどは持ってきたが、パリ生活2週間現在で、すぐ無くなってしまいそう。

韓国・日本食スーパーで売っていたけれど、高かった。

 

タンクトップやTシャツ等の夏服
パリは砂漠みたいだ。

私が引っ越してきた先月3月下旬は、日中は日差し強めで暖かく、周りのペースに合わせて早歩きすると汗ばむのでTシャツとストールで、午後は4:00くらいから寒くなるのでウィンドブレーカー。寒がりの人は、日中ニット(腕まくり) + 午後ウィンドブレーカーが必要。東京にいる時以上に気温の変化が激しく、薄い服を重ねて脱いだり着たりする「玉ねぎオペレーション」が必須。

私の手荷物は直前まで千葉のアパートで着てた冬服ばかり。

語学学校に行くのに毎日大汗をかく私は、数枚持ってきたTシャツにカーディガンでしのいでいる。が、バリエーションがないのはバレバレ。

しかも、パリの人の服は90%くらいが黒・紺なので、同じTシャツを着続ける&同じ紺色のジーンズだと、周りの人が感じる以上に、自分が飽きてくる。カラフルな洋服を着たい!!

 

ふわふわのタオル
パリの賃貸アパートにリネン類もあると夫に聞いていたので、手荷物にはお気に入りの吸水力が高いふわふわのバスタオルしか持ってこなかった。が、パリのリネン類は、強力なドラム型洗濯機にも負けない、分厚いゴワゴワなやつ。手や顔を拭くたびに、日本育ちのデリケートな私の肌が泣く。あああ、ふわっふわの日本のタオルに包まれたい、、、


ちなみに、洗濯物は基本的に乾いた後カピカピになるパリ。

柔軟剤を使うと多少マシなので使うが、日本の乾き具合とは大違い。毎日紙を身にまとっている気分になる。

 

そして、フランスの洗濯機はスイッチを入れると永遠に回っている。

エクスプレスモードにしても、1時間は回ってる。

手洗いモードは2時間くらい回ってる。洗いすぎなのでは?

しかも、水道水は洗濯物が傷むと言われている硬水。やれやれ。

 

↓ドラム型洗濯機に負けないタフなゴワゴワタオルたち↓

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自分のストールコレクション
私は巻物が大好き!

日本でストールをするとちょっとオシャレさんな感じだが、パリでは普通。待ってました、私の巻物コレクションが大活躍する時だ!と思うものの、あれれ、ないぞ。おかしいな。

そうだ、船便のダンボールに入れたんだ(泣)

 


不要だったもの:


シャンプー&コンディショナー類
現地の硬水に対応したシャンプー&コンディショナーで、日本にいる時よりもはるかに髪の毛サラサラしっとりなので、日本から持ってきたものを使う気がしない。

 

↓私の髪(超乾燥&ダメージを受けている)を強力に守ってくれるヘアケア製品(スーパーで買いました)とボディーソープ↓

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日本で使い慣れていた基礎化粧品
パリ初日から化粧品探しは大変と、日本から基礎化粧品を持ってきたが、結局、こっちに引っ越してきてから小さなニキビが大量発生。

ミニニキビさんは、まだ顎と額に居座っってなかなか立ち退いてくれない。


パリは乾燥がひどく、手も唇も洗った側からすぐ荒れる。シャワー後にボディークリームを抜くと、後からちょっとかゆい。

室内干しの洗濯物が脅威的な速さで乾く。半日もかからない(これは前向き)。前の晩に干した洗濯物が朝になったらパリパリに乾いている。

そんな乾燥度合いなので、乾燥肌だけれど保湿しすぎるとニキビを誘発する私の肌は混乱気味。化粧品探しは今後必須だ。


また、私の中で最強な、お気に入りのオーストラリア産ハンドクリームは、パリの乾燥に太刀打ちできず、、、日本では、いくら乾燥していても、これを塗れば一発復活したのに。

 

↓お気に入りだったハンドクリーム。その名もタフハンズ。お前もパリに負けたか、、、↓

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