ニート in パリ - 行けっ森蔵!

偶然フランスはパリに移住することになった30代女子の生活。なぜか画家のベルト・モリゾに惹かれている。

人生のモヤモヤ

12月中旬からフランスの外出禁止令は解禁され、各家庭が家族とクリスマスを過ごせるようになるらしい。
 
私のインターンシップは先週から再開したが、アクセサリーのオーダーはあまり入らないらしく、週3日だったインターンは週1回になってしまった。来週最終回。9月から始まったインターンだったが、もう年末なんて、早いものだ。
ビザは来年3月で切れる。
 
なんかこんなモヤモヤな状態でいいのかなあ。
 
日本語教えたりバイトして、その一方でジュエリーブランドを立ち上げるのが良いかなと思っていたが、それも「絶対やってやるぞ!」みたいなものでもない。自分の時間はできて嬉しいけれど、手元に入ってくるお金は(会社員と比べると)少なく、ヨーロッパ周辺国に旅行に行く野望は遠のく。今年一年旅行に行っていなくて、我慢の限界なのに、さらに数年以上耐えないといけないのか。
 
就職できるならした方が経済的には安定するし、フランスでちゃんと大人になった気分で、自分のエゴ的には嬉しい。
でも、履歴書の時点で返ってこない。
フランス人式に電話やメールで催促したり、実際に会社に履歴書を渡しに行かないと行けないのだとは思うものの、どうも面倒だ。
 
「どうも面倒だ」なんて幸せ発言だけれど。
実際にお金に困っていたら、そんなことは言っていられないから。
 
いや、貯金は減っていて、苦しんでいるんですよ?
だから、相方と大喧嘩した時も、別れられないわけです。
で、今朝ふと思った。
 
私、お母さんと一緒じゃ?
 
子供の頃、子育てに参加しない父への不満をしきりに聞かされた。その一方で、母がちょっとブランド品を買った時は、
「お父さんに感謝しないとね。お父さんがいないと買えないもの。」
と言われた。
内気で物静かで仕事人間だが学生の教育は基本放置で、飲み会で人生語り合うのが好きな父と、
内弁慶で何でも自分の思い通りにしないと気が済まず、かつ傷つきやすい母。
子供の目から見て全く人間的に合ってなかった。それもそのせい、お見合い結婚。
私は「絶対母のようになるまい」と思っていた。
絶対自分で稼いで、欲しいものは自分のお金で手に入れるんだ。
家に閉じこもってないで、ちゃんと外に出るんだ。
で、好きな人と結婚するんだ。
 
でもそれがどうだろう? 

家に閉じこもって不満言いながら主婦してんじゃん。


外出禁止令のせいもあるけど、出不精になって、かつ相方に出してもらったフランス語学校に通いながらインターンをしてた。

そのインターンも先ぼそりになって、今は就職先を見つけなければいけない。
もしくは自営業へ本腰入れないといけない。
でもなぜかやる気が出ない。


自己啓発系のビデオによると、人が「やる気を出す」という現象はウソで、まず何か作業をし集中し始めた頃から「やる気が次第に・自然に出る」という方が正しいそうだ。ということで、自分でデザインしたアクセサリー作りを進めていたが、追加オーダーしたパーツを待っていることもあり、なかなか進まず、私の手も止まってしまった。
 
「ヒロは新しく何かを始めるのは前向きだけど、何か障害があるとすぐに止めるよね。」
という相方の心ない一言は、悔しいけれどあながち間違いではない。
子供の頃、同じ学年の子供たちに触発され、親に水泳やピアノを習わせてくれと頼んだことがあるが、なかなか上達せずに半年程度で止めてしまった。
親からは「努力できない子」だと思われた。
その後、英語に出会ってからは一転、話せるようになりたくて、勉強に力を入れた。
家族内の私への評判は「努力できる子」に一転した。

いい加減なもんだ。

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でも、やっぱ、学校時代が華だったのかなあ。
 
両親は勉強面は褒めてくれなかったけれど、美術・技術・家庭科で何か作ると褒めてくれて、すごく嬉しかった。

自分も何かを手作りするのが楽しかった。

だから、長い間、自分はそういう手作り系が得意だと思っていた。
 


ところがどっこい(って死語?)、製菓学校ではケーキのデコレーションが汚いと言われ、ジュエリー学校では仕上がりに傷が多くてこれまた汚いと言われた。
どういうこと?
いや、もちろん優秀な生徒たちの作品とは比べ物にはならないけれど、そこまで言う事ないんじゃないの?
というか、私、手作り系得意なんじゃなかったっけ?
 
 
「ヒロは話す技術の方があるし、教え方上手だから先生になれば?」と相方。
これにはかなり落ち込んでしまった。
「話すことしか取り柄がない」とか、他に才能がないバカだとしか思えん。(世の中の先生方に失礼)
 
もともと反抗的だった私は、教師一家の家族と同じ道を歩みたくなくて、教員免許は取って学習塾でも教えたけど、転職してサラリーマンになった。後々外資系の会社で人事に転職できた時は「やっと普通の仕事が出来る」と嬉しかった。しかも、新卒時代に(文系学生に典型的な)営業に興味がなかったため、人事で働けるのはラッキーだと思った。でも、どちらにしろ会社員生活は過酷だった。
 
フランスに来て、語学学校とジュエリー学校通って、インターンまでして、それで結局先生に戻るのかー!
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「皆さんは、子供としか話せない、教えるだけのバカにはならないでくださいね」
学習塾での新卒研修で、とがった経理担当の(元)先生が言っていた言葉が忘れられない。
なぜか共感してしまったのだ。
なぜかウチの家族たちの姿や、私の「先生」というイメージと妙に重なってしまったのだ。
 
確かに、先生って自分の世界の中で閉じこもって生きてるんだよな。
なんか、社会離れしてて、常識外れなんだよな。
それでも「人間的魅力200%で、(常識はずれでも)許せます」みたいなカリスマちっくな人たちならまだ良いのだけど、、、
 
 
人に教えるときは、自分の頭に入っているものをベースにして調べながら教えるから、自分が成長しないと、教えている内容も近視眼的なままだし、一様なままだ。

面白くなりようがない。まあ、(少なくとも日本の)学校教育は科目や授業の面白さは求められてないのだけど、、、
 
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自己啓発系の作家のMark Mansonが言っていたのだが、天職とは
①自分の得意=供給
②自分の興味=欲望
③自分が働くことで世の中の役に立つこと=需要
の3点が重なった仕事のことを言うそうだ。
 
仮に相方の言うことが正しいとして、①自分の得意(話すこと・教えること)と、自分の興味(何らかのアーティストになること)と、③(私が働くことで)世の中が得すること(不明)が合ってないなんて、辛いなあ。
 
こんなにごちゃごちゃ考えているから、相方からウザがられるのだけれど。
経済力がないから別れるわけにもいかない。
クー!悔しい!
 
先日、同じようなことを考えながらYouTubeを使って瞑想していたら、悔しくて涙が出てきた。
すると、いつもは遊べ遊べとギャーギャーうるさい猫が、さっと私のそばに来て、くっついた。
猫って空気読むんだなあ。
ちょっと心がほっこりした。
 
 
 
 
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