(よもやま話)はてなお題「アイドル」 - バックストリートボーイズ
今週のお題「アイドルをつづる」
他の大抵の女子のようにグループを作って群れることに全く興味がなかった私は、小学校高学年の時に、女子グループに入りそびれてしまった。
これが大失敗だった。
大方の生徒は、小学校卒業後、隣の中学校に進学する。
卓球部に入っても、すでにできている女子グループ1組がメンバーの99パーセントを占めていた。
中学3年生の頃は悪い予感が的中し(引き寄せの法則か)イジメられた。
四面楚歌だった。
自分の目の前で、女の子同士が(私にあてつけるように)「キモい」と言ってきたり、席替えの時に一緒に座る人がいないことはざら。
男の子ですら、女の子たちの空気を読んで、私の前でクスクス笑うようになっていた。
学校はクソだ。
そんな時、私をメンタル面で支えてくれたのはバックストリートボーイズ。
英語学習のために聞いていたNHK基礎英語2で”I want it that way”という失恋ソングが取り上げられてから気になっていた。
「ミレニアム」というアルバムを母に買ってもらってから、ファン心に火がついた。
毎日毎日バックストリートボーイズを聞いた。
川崎の祖父母の家に行く際の、高速道路の8時間のドライブでも両親にねだってバックストリートボーイズをかけてもらっていた。
家では日英の歌詞カードを毎日読んだ。
何度読んでも聞いても飽きなかった。
英語が得意だったので、英語で歌う練習もした。
歌えるようになってからは車の中でも歌った。
一度NHK BSで数曲PVが見れた時は天にも舞い上がる気持ち。
予約録画ができなかった時は本気で母を責めるほど。
中学3年生の時にベスト盤のCDと同じ曲のDVD集が出来た時は、即効ゲット。
宝物だった。
高校生になって、いじめというものがなくなった。
同じ部活の子とカラオケに行くようになると、その子が知っていようが知りまいが、バックストリートボーイズを必ず歌った。
周りの反応は求めてなかった。
バックストリートボーイズがまだ好きだった。
夫と大学時代にカラオケに行きまくっていた時は、夫もベスト盤に入っている曲は知っていたので、たまに歌ったりした。
5人グループなので一人で全てのパートは歌えない。
だが、2人いればある程度歌える。
合唱好きな夫も、ゴキゲンだ。
オタク化していた私は、どの部分がそれぞれ誰が歌っているか聞き分けて、声真似しながら歌ってた。
ハウイーの高音は美しすぎる。
ケビンの低音はしびれる。
「君が誰だっていい。どこ出身だっていい。何をしている人でも良い。ボクの事を好きであれば。」
「『孤独』の意味を教えて。これと一緒に生きていかないといけないの。なんで君と一緒にられないの。心に穴が空いてるよ。」
今考えれば歌詞が激甘。
日本語訳していても体がむずかゆい。
中学校のいじめっ子じゃないけれど、それこそ「キモい」。
しかし、当時は私の最高の傷薬だった。
私も
「周りからなんと言われていようと君が好きだよ」
「ボクが君の人になるよ。悲しみも吹き飛ばすよ。逃げこむ先がない時に。」
と言われたかった。
この歌詞を「気持ち悪い」と思うなら、もうバックストリートボーイズを卒業したのかもしれない。
一度解散したバックストリートボーイズも、最近再結成したらしい。
パリに来てから、外国人女子のFacebookグループで
「バックストリートボーイズのライブに行く人?」
という投稿が上がった。
コメントも30件ほどあった。
びっくり。
懐かしいな。
ここ数年はカラオケでバックストリートボーイズを歌っていなかった。
夫には
「バックストリートボーイズに命を救ってもらったのに、薄情だな」
とからかわれていた。
しかし、夫がYouTubeで曲をかけると、スラスラと歌詞が口から出てくる。
体は覚えていた。
一曲終わると、アルバムの順番で次の曲が口から出てくる。
ありがとう、バックストリートボーイズ。
ちなみに数年前、イギリスでワンディレクションとザ・ウォンテッドが「ボーイズグループリバイバル」の波に乗り、流行っていた時は、ウォンテッドが好きだった。
5人とも歌が上手く、キャラも個性的。
現代っ子ぽい、肩の力が抜けている感じもある。
なにせ、ライブで歌詞を忘れるヤツが一人いるのだ。
1人が喉の病気&手術でグループ復帰ができるかできないか、という危機にさらされていた時は、4人の歌唱力がググッと上がって、団結力を感じさせた。
その盛り上がりが絶頂の時に、突然活動休止を発表。
レコード会社側が利益があまり出ていないことを問題視した説もある。
残念。
あれから5年ほど経つような気がする。
再結成を願い続けている。
「楽ありゃ苦もある」人生にはボーイバンド(アイドルグループ)という薬が必要だ!
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