ニート in パリ - 行けっ森蔵!

偶然フランスはパリに移住することになった30代女子の生活。なぜか画家のベルト・モリゾに惹かれている。

母の日とボルドーカヌレと

今週のお題「母の日」

 

パリの日々の生活で必死すぎて、母の日を忘れてた!

 

と言うと(若干)聞こえが良いが、実際はもっと甘っちょろい。

フランス語学校と、自分のフランス語能力の低さと、将来の不安で勝手に私ひとりで悩んでいるだけ。


外から事実だけを見れば、私は
会社勤めを辞めて夫(法的には「事実婚の夫」=彼氏)についてきた、一年半とりあえず休憩予定の(会社勤めから距離を置いている)30代女性。
呑気なものである。

 

母は私を28歳の時に生んだらしいので、母が私の歳の頃はそろそろ幼稚園に入園するくらいか。

妹も生まれてて、知的障害児だということもとっくに発覚している。

弟はもう生まれたか、生まれる寸前かだ。
これだけ聞いても母の30代は人生の(転換期というよりは)「困難期」だ。


幼稚園から大学まで同じ私立の学校。
エレベーター式で学年を上がりながら学び、バブル期に就職、父とお見合い結婚して退社の寿退社、父の職場のある仙台へ引っ越し。
ここまでは典型的な母の時代の女性の生き方ではないか。
しかし、欧米式の教育を受け気が強く、そのうえ人一倍心の繊細な母は、全く子育てに協力的でない、その時代に典型的な私の父に次第に嫌気がさし、相当腹が立っていたようだ。しかも、そもそも人見知りなので、新しい土地仙台に友人も少ない。


母によると、

「あまりにもイライラした時は一人でお皿を床に投げつけて割っていたが、それでは粉々になった皿を片付けるのは自分なので、二重にしたビニール袋入れてから皿を投げるけるようにしていた」とのことだ。

 

感情的な中にも冷静な母がいた。

 

最近、私は母はダースベーダーなのではないかと思っている。
母の命令は絶対だ。
逆らったからといって、ダースベーダー式に首を絞められることはもちろんなかったので、子供時代は大いに逆らい泣かせてしまったこともあったが(すみません)、基本的に母の望みははっきりしている。逆らう必要がないところは従うべし。

 

母の日を忘れ、しかも時差で連絡のタイミングが翌日になってしまった私は、いつも通りにLINEでコールしようとした。
母は不在。

どうやら母は風邪をひいていたようである。

弟との不和や、祖母の月一回の介護(実際そこまで祖母の状態はひどくないけれど、祖父を亡くして少しボケてしまった祖母の世話をしなければ、という強い責任感があるので、母の感覚としては「介護」だろう)、普段の妹の世話、引退して短期間勤務になった父、長女のパリ引っ越し、と今年は心の負担が強いに違いない。


母のガラスの心は持ちこたえているだろうか。

 

あまりあけすけに書くと母本人が嫌がりそうなので、ここまでにしておく。

、、、、、
もうすでにかなりあけすけか。
お母さんごめんね。

 


やはり、家族というものは大切なものだけれど、すごく深刻で重いものでもあると思う。

血がつながっていることによってお互いのことを所有している気になったり、お互いのことを良くわかったつもりでいることがある。

でも実際は家族といえど、性格も物事の受け止め方も違う。
だからお互いが良くない状況にいる時や余裕がない時は、全くの他人とぶつかる時よりもずっと激しくぶつかってしまう。

 

結局、自分が家族だと思える人たちの集まり、または自分の「ホーム」を作っていくのが良いのかな。


ちょっとNetFlixのドラマの見過ぎか。

 

ドラマを見て人を分析してしまうのは、人事担当者時代の癖が抜けてないのかも。

 

・・・・・・

 

それにしても、仕事をしていないと、考える時間がいっぱいあって、色々と考えてしまう。
そして、先週から今週にかけて、相当寂しい気持ちになっている。


主婦って、こんなに辛いのか。


会社の仕事の方がずっと辛いけれど、自分の頭が監獄みたいになってしまうのも、精神的にかなり厳しい。

前職の外国人社員がたまに「寂しい、寂しい」と呟いていたが、今なら気持ちが痛いほどわかる。

同居人(同郷人)がいるかどうかは関係ない。

とにかく無性に心細くなるのだ。

 

ついには夫まで
「ちゃんとパリで5年間一緒にいれるようにしてほしい」
と言うようになってしまった。

 

でもまだパリ生活8週目。
学生生活はまだ一年以上残ってる。銀行口座のお金はあまり残ってないけれど、、、
私も夫もせっかちなのだろう。


でも日本でもパリでも会社生活というものに戻りたくない。

ピーターパンヒロコ。

今にでも”You can fly!”とか言いながら空に羽ばたくかも。

 

・・・・・・・

 

夫がボルドーに出張してきた。

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私がワイン所望を伝えなかったためワインは買ってこなかったとのことで、代わりにカヌレを買ってきてくれた。

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本場のカヌレは日本のもの以上に外の皮がザックザク。
そしてラム酒をガツンと感じる。


フランスのお菓子は甘みが遠いような気がしていた。

ケーキは卵感や、バター感がなく、あっさり軽い。
でも、焼き(火の通し方)とお酒はバッチリ強い。
タルト生地やパイ生地が真っ茶色なこともある。香ばしさ重視か。

まだフランス人の「ツボ」を探り中だ。

 

 

 


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美術館とパリの外国人女子たちと日本人と

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週末は美術館ざんまい。
こちらの美術館は作品の写真を撮っていいから驚き!
気に入ったのはバシャバシャ撮っていく。
アングルは気にしていないので悪しからず、、、(いや、画家のドミニク・アングルは気にしてます、大いに!)

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ルイヴィトン美術館では印象派の特集をやっていて楽しい。

マルモッタンモネ美術館では、睡蓮の連作がドーンと「これでもか感」を出して飾られている。

カッコいい。

こんな部屋で瞑想でもしたら、すごく気持ちが落ち着くに違いない。

(睡蓮の部屋の動画はアップできませんでした、、、残念)

 

・・・・・・


夫が勤務の日曜日は、Facebookのグループで出会った女の子たちとお茶。
取りまとめてくれた子は30歳になったばかりのすごい美人で、私は

 

「うわあ〜!!目の保養!!」

と思っていた。

 

が、なかなかソウルフルな子(ここでは「ミーナ」と呼ぶことにする)。
口を開くと、田舎の母のような勢い。
もしくは町内会の会長。

 

「来週末はポルトガル料理やさんにみんなで行くわよお!」

 

「(数人のグループに分かれて話してると)ちょっと、ちょっと、ちょおっと!!!(バンっとテーブルを叩いて)みんな聞いて!!!うちらのグループにフランス人を入れてっていうリクエストがあったから、探してたら、はっけーん!!声かけてみるわ」

 

「あーこの子は遠くに住んでるからダメだわ、うちらの住んでる区より遠いわ。残念!」

 

「これから毎週あんたたちと一緒に出かけるわよお!!」

 

( 帰り際に「電車で次の場所まで行く」という別の女の子の発言を受けて)
「車あるから、近くまで一緒に乗って行きなさいよ!凱旋門のあたりは特にクレイジーなドライバーが多いから行かないけどね!」

 

いつも人から「元気」「テンションが高い」と言われがちな私。

でも、ここまで元気元気な人には出会ったことがない。
実はこのイベント数日前までなぜか無性に人恋しかったのだが、ミーナのお陰でその寂しさが完全に発散された気がする。

 


それにしてもこれには困った。

 

ミーナ:「私の通っていた語学学校では、中国人と日本人が結託して、韓国人をはぶってて、「どうしちゃったの!?」って思ったわよ!(私と中国人の女の子を指して)あんたら何かあるの!?なんか、日本人が韓国人を見下してたし、無視してたの!」

 

その場にいた中国人の女の子(ここではルーと呼ぶことにする):「変だねえ。まあ歴史があるからねえ。」

私:「へえ。意地悪だね。人によるんじゃないかなあ。相手を選んでつきあった方がいいかもね。」

 

ミーナ:「実際、中国人と日本人とはお友達になるのは難しいわよね。」

ルーと私:「あー、うちらって同じ民族で固まりがちなんだよね。まあ、私たちはいろんな人と付き合いたい人だけどねー」

ミーナ:「(ルーと私を指差して)あんたらを見つけた時は「発見!」って感じだったわよ!」

 

どうやら、ルーはミーナにとっての初めての中国人のお友達、私はミーナの初めての日本人の友達になったらしい。

 


それにしても、ネット上でも有名なようだが、パリの日本人はなんだかおかしいのは確か。


ラーメン屋、おにぎり屋、日本食スーパーの日本人男性・女性店員は無表情。
これならフランス人のほうがよっぽど感じがいい。
パリのフランス人はちゃんとこちらから(恥ずかしさを飲み込んで)「ボンジュール!」と挨拶すれば、ニコッとしてくれる人もいるし、無表情な場合でも敵意は感じないのだが。
パリの日本人は笑ったとしても上から目線で小馬鹿にしたように笑う感じ。
もしくは無表情で絶対日本語を話さないかどちらかだ。

 

まあ、旅行先で同じ日本人に会うとなんだか恥ずかしくて逃げたくなるのは分かる。
でもサービス業についているなら「お客様をもてなす」のも仕事なのでは。

 

ネット上の情報によると
「物価が高いにもかかわらず、給与が低いから生活に苦労していて、心がやさぐれていく日本人が多いのでは。住居費タダの代わりに住み込みでお手伝いさんをやらせられているという現象もあり、苦労しているのでは。」

とのことだ。

たしかに、Au Pair (「オーペアー」と発音するらしい)の外国人学生たちは、パリを体験もしくは留学中に住み込みのお手伝いをするというプログラムに乗っており貧しい、と聞いたことがある。

なるほど、分からなくもないなあ。
私も前職では他の社員と比べて圧倒的に給与低かったしねえ。
でも全く関係のない他人に八つ当たりしても何も変わらない気がするけれどなあ。

 

ネット上の情報によると、仮に日本人と知り合いになって付き合うようになっても、割り勘する時にドケチだったり、自分の要望を押し通そうとしたりする人が多いらしい。
パリの日本人には近づかないようにした方がいいみたい。
(ちなみに夫の勤めるお店の日本人は感じが良い、普通の日本人の方ばかりです。)

 

なんだか悲しい部族だな、日本人。
同じ民族なのに、お互い要注意人物みたいになってるなんて。
母国以外の土地で、孤立してるから助け合うのが一番理に叶ってるのに。

もしかしたら、パリにいる日本人は自分のこと、嫌いなんじゃないかな。

どう頑張ったって、自分の中の「日本人」は捨て去れないと思うけれど。

 

たしかに私も日本人らしからぬ性格だから「日本大好き!」とは絶叫しないけれど。
たしかに日本にいた時は自分に合わなすぎて「私は違う!」と心で叫ぶこともあったけれど。
でも、パリの日本人は過激派すぎじゃないかなあ。
日本が嫌いでフランスに来て、日本人を見ただけで吐き気がするくらいまで心がやさぐれちゃったのかなあ。

私の心が荒れた時は、パリの日本人を他山の石にして、向きそうになった牙を収めよう。

 

・・・・・・


マルモッタンマネ美術館で、たまたま団体のガイドをしていたフランス人女性の解説がわかりやすくて、途中から一緒に聞いて回っていた。
団体の中のひとりのおじさんが「誰、コイツ?」みたいな顔してたけど。
「すみません、一緒にフランス語の勉強させてください。」と心の中で謝る。

ガイドが終わる頃には、フランス語の解説が80%くらい聞き取れて有頂天。

 

夫と私は子供みたいな性格のため、お互い何か新しくできるようになった時は小学生のように
「ねえねえ!◯◯ができるようになったよ!」
とお互いに報告・自慢する。
すると相手が
「良かったねえ!良い子だねえ!」
と褒めないといけないことになっている。

 

私:「ねえねえ!フランス語の解説、ほとんど分ったよ!やったあ!」
夫:「あー、なんかゆっくりはっきり話してたよね。お客さんがおじいさんおばあさんばかりだったからかもね」

 

!!!!!

えええーそーゆーこと!?


じゃあ、私はフランス人のおばあさんの仏語レベル合格ってことか。
おばあさんとお友達になった方が良いのか。

、、、、、

そしたら「若い良い日本人の移民の若者」と思ってもらえるかも?

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パリのマック訪問

先日銀行口座を作ってきた。


といっても、日本みたいに機械でぱっと30分で/1日で作れるような代物ではない。
イメージ的にはパスポートを作る作業の複雑さを2倍にした感じ。
提出書類5種は決まっているものの、そのあとその場でサインする書類が多いし(開設の際に5種類くらい、2週間後の開設完了後に10種くらいサインした気がする)、なにせフランス語で書かれており、各書類10ページはあるので、読まない/そもそも読めない。

危険だ。

 

銀行口座づくりについては別途まとめるとして、午後の語学学校まで時間が余ったので、マックに入ってみた。

カウンターで頼めるだけでなくボードで頼めるようなので、あまり店内が混雑していないうちに、ゆっくりやってみることにした。

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・・・なんかすごくメニューが多い、、、気がする。

 

3歳児のように手当たり次第次々にボタンを押してみて、説明読んでみる。
うーん楽しい。
そんなことしている客は私以外いそうになかった。

 

とりあえず「当店オススメ」的なバーガーを選び、サイドはポテト(サラダを選ばないといつも罪悪感が襲うけれど気にしない気にしない)、喉が渇いているので炭酸水。

これもまた、商品を全部選んだ後に決定ボタンがどこにあるのか分からないのと、画面に出ている警告の意味が分からず手こずる。

いろんなボタンを試してみてようやく購入決定。
なんか、動物奇想天外に出てくる、実験に参加中のチンパンジーの気分だ(古い?)

 

購入決定すると、カウンターで支払うか、カードで支払うか聞かれるので、カードを選択。

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ちなみに、フランスは銀行口座のカードにクレジットカード機能が自動的についてくるのが普通らしく、クレジットカードのことをBank Cardという。

 

支払処理が完了すると、レシートと番号が出てくるので、番号を握りしめてカウンターで待つ。

12:00くらいだったこともあり、客の入りは店の半分くらい。

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2階で席を見つけて座る。

日本と違い、マックで勉強している人や仕事をしている人がいない!!


みんな学生が友達と来てダベっているか、仕事をしている人たちが昼休憩に来ているか、という感じで、みんなただただ食べているか喋っている。
学校前にテスト対策したかったのに。

 

さてさて。
お味はどうかな。

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むむ。


味が


ない。

 

さっきボードでオーダーした時、ポテトのソースを選ぶメニューはあったけれど、バーガーのソースを選ぶメニューはなかったぞ?

だから、手元に余分なソース的なものはないぞ?

カウンターでもらえたのかな?

誰か、ケチャップか、マヨネーズか、醤油マヨ、ください。
中濃ソースがあればケチャップと混ぜてもいいかも。
とにかく、タレ系のもの、ください。

 

ポテトを一口。

 

味が


ない。

 

?????

そっか、これはソースがあるんだったな。

うん、ソースにつけると、普通にいいぞ。

 

これ、ドリンクにコーラとかオーダーしていたら、バーガーやポテトがコーラに負けるのでは??

そっか、もしかしたら、コーラの味も薄いのかも(え)

とにかく衝撃のマック。
周りの客のように、脇目を触れず黙々と食べる。


だんたんと店内が混み合ってきた。


フランス人は席がないと普通に他人と相席する。
4人がけブースに一人座っっていても
「ここ、いいですか?」
みたいな感じで2人組が入ってきたりする。
4人がけのテーブルだけでなく、2人がけの小さいテーブルでも、向かい側に他人が座ったりする。ぎょぎょぎょ。
私の右隣の高校生男子(のように見える)が、一人で食べていたが、ガタイの良いおっちゃん二人組が相席してきて、男子、ちょっと肩身狭そうだった。

 

入り口にマックカフェがあったのを思い出し、行ってみることにする。

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これが噂のマックマカロンか。
カロンカヌレ、カフェオレをオーダー。

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そしてまさかのカフェオレがヒット!!

 

今まで飲んだカフェオレの中で一番良いじゃないか!!
そんなことってあるのか!?
ちゃんとお豆がローストしてある感じの、エスプレッソを使っている感じの、濃い目のコーヒー。
ほかのお店みたいに水っぽくないし、インスタントコーヒー感がない!!

これをカフェオレと言うのだ、パリ人よ。
もうカフェオレはマックで決まりだ。

 


マック体験を記録しておきたくて写真を撮っていて気がついたのだが、パリでは誰も日常生活の写真を撮っている人がいない。
観光名所パリにはブロガーやYouTuberがまるでいないような感じだ。

いや、YouTubeを検索すればちゃんとYouTuberはたくさんいるし、ググればフランス生活をしているブロガーは星の数ほどいそうな感じだ。

でもこの1.5ヶ月間のパリ生活で、日常の写真やビデオを撮っている人を一人も見たことがない。

パリでブロガーやYouTuberの仕事現場を探すのはウォーリーを探すくらい大変なんじゃないか。


だから写真を撮っているとすごく浮く!!
しかも、もちろん日本で買ったアンドロイドスマホを使っているので、撮るたびにカシャっと鳴る(シャッター音が消せない)。
マックでのカード決済をする部分の撮影なんぞ、さぞ怪しい人に見えただろう。
の割にカシャカシャ鳴って、(撮影を)隠す気はない、みたいな。

 

(誰も写真を撮っていないところで写真を撮るのは)気まずいからいつも動揺を隠せず、カシャっと撮ったらその場をそそくさと去る。

だから一人で撮った写真はほぼ手ブレ(言い訳)。

 

 

パリでYouTuberになろうとしたら、Go Proとかを腰とか脚とか、キックスケーターとか、セグウェイとかに付けて(!?)、よっぽどコッソリ撮影するのだろう。
そしてブロガーはインスタ映えするような美しい写真しか撮らないのだろう。日常なんてどうでも良いのか。


・・・だからこっちのInfluencer(インフルエンサー)はみんなカッコいい感じなのか!

 

 

 

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フランスの冷凍食品事情 - PICARD

ついていけなくてヒイヒイ言っている日々のフランス語の授業は2つの構成から成っている。

月・火・木・金は教科書の文章読み取り(国語の授業のように)、水はリスニング・仏語作文だ。


「語学学校を終えた頃にはある程度フランス語を話せるようになる」という目標だと、仏語作文の授業が一番ためになる。

最近の授業で面白かったのは「フランスのガストロノミー(美食学・美食術)」だ。


夕食を食べながらYouTubeNetflixで番組を探していると、いつの間にか料理番組を見ている私は、夫から
「ヒロって食べ物食べながら食べ物の話を見てるんだね」
「舌に支配されてるね」
と言われている。
それだからこのお腹が出っぱなしなのか。

 

パリの女性はみんなガリガリ
曲線美&ボリューミーなのは外国人観光客ばかり。
そして私もボリューミーさんである。

 

ガストロノミーの授業で、
「フランス人人口の半分が、平日は冷凍食品を消費している」
という2016年のデータを見た。
どのように統計を取ったのかは不明だが、意外や意外。


リスニング問題で


「冷凍食品の品質は悪くないし(フランス人が「悪くない」と表現する場合は「すごく良い」という意味である)、

アントレからデザートまで揃って効率的だし便利!パーティーの時も冷食で揃えるわよ!」


というセリフがあった。

いまいち「アントレからデザートまで」のイメージが湧かなかった。
ゆりかごから墓場まで」みたいな?
そんなに良いもんなんかね?

 

しかし、近所に冷凍食品専門店PICARD(ピカール)があったのに気がつき、先日夫と入ってみて大感動。


ほんとだ、何でもある!

 

冷凍野菜に冷凍果物、クラッカーにいろんな種類のパテが乗ったようなもの、飛行機の機内食で出てきそうなメインディッシュ(クスクスやラザニア等、オシャレ)、デザート(マカロン、ガトーショコラ、モンブラン等)、材料としての肉・魚。

セーヌ川ピクニックをした際はマカロンをケーキに仕立てたデザートとオペラ(チョコレートケーキ)を食べてみたが、普通にケーキ屋さんで買ったかのようなクオリティー
夫によると近年ケーキ屋さんの売り上げは軒並み下がっているようだ。
PICARDがチェーン店なら、ライバルになり得るかもな。

 

週末は倹約家の夫は仕事。こっそりPICARDを覗きに行った。
お金を使いすぎないよいうに

「家計簿、家計簿、予算、予算」

と頭の中で唱えながら店内を回ったが、誘惑は多し。
結局下記を購入。

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(写真がどうしても横になってくれない)

 

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(そしてこっちは逆さま、なぜ?)

このチョコレートの卵は、4月下旬のイースターの時に電車の駅構内に広告が出ていて、すごく食べたかった!ついに割引価格でゲット。


しかし、パッケージデザインの素晴らしさに気がついたのは実際に食べてみた時。

こちらのレモンチキンをご覧あれ。

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なんじゃこりゃー!!

ビフォーアフター」どころじゃない。

確かにパッケージを読むと

レモンチキン&マッシュポテト

と書いてあるが、フランス語の表現の

Potato Douce (優しいポテト)

に期待感が募ったのかも。

もうがっかり感半端ない。

 

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そしてこのフルーツサラダ。
なんだこのつぶつぶついてる葉っぱは?

パッケージを見るとVerbenaということで、つまりはハーブのバーベナ
でもさっきから口の中にささるんだけど?
味に貢献してくれてるんだとは思うが、それにしてもちょっと痛い。

 

期待していたのはチョコレートエッグ。
アイスクリームケーキで箱は縦が20センチくらいの大きさ。
しかし、開けてみると中身は半分くらいの大きさで、、、


まるで飼っていたダチョウが待ちに待った瞬間に、目の前で初めて卵を産んだが、思ったより小さかったみたいな感じだ。(そんなシチュエーションあるのか?)
見た目もパッケージと比べてしまうとむむむ、、、

 

しかし味は本物でした。
チョコレートは濃厚で、どこぞのジェラート屋さんのみたい。
これはわざわざアイスクリーム買わないでPICARD来るかも。

自宅から徒歩10分圏内だから、今後も通ってしまうかも。

 


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ブローニュの森(パリ)でチキンラーメン

日本での週間をパリでも変えず、食事の時にはアウトドア系YouTuberのチャンネルを見ている夫婦は、パリでもアウトドアをしたくなった。
どうやらキャンプサイトはあるようだが、まずはガスコンロを使って外でお昼ご飯を食べたい。

 

夫の職場から徒歩15分ほどのところにブローニュの森がある。
夫が12月に1ヶ月働いた際は冬だったため何もなく、荒涼とした、かつ錆びれた公園だったとのことで、夫はあまりやる気がなかった。
しかし、ガスコンロを使いたい気持ちは私よりあるらしく、重い腰を上げて行ってみることにした。

 

でもただでは行けない。

パリへ引越しの際にガス缶は持ってこれなかった。

あと、アウトドアで必須のインスタントラーメンがない。

 

パリで大きめのスーパーMonoprix(モノプリ)、近所のDIYショップ、アウトドア用品店のDecathonを回ったが、売ってない。

どうやらこの国の人たちはガス缶を使わないようだ!

ガスコンロを使わないなら、ほら、あれだ、チーズフォンデュのチーズが食べてる途中で固まった時に温めるには、いちいちキッチンまで戻るのか?

そもそもチーズフォンデュはお店でしか食べないのか?

 

ついにAu Vieux Camper (オー・ビュー・キャンパー)でガス缶をゲット。

https://www.auvieuxcampeur.fr/boutiques/Paris

アウトドア用品が全て揃うお店で、一区画にキャンプ用品、ボルダリング用品、スノボ・スキー用品、登山地図のお店、等の小さなお店が集まってる。

ガス缶を売っている店舗を探すのに、その一画をぐるぐる回ってしまった。

ガス缶を手に入れるまでここまで手間がかかるとは、、、

 

インスタントラーメンに関しては偶然の出逢いだった。

友人との待ち合わせ時間までの隙間時間に散歩していたところ、たまたま日本食スーパー「京子食品」を発見!

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インスタントラーメン1パック1.55ユーロなのを良いことに、一番お得感のあるチキンラーメンを購入。

 


そしてついにこの日、ガス缶をチキンラーメンと折りたたみ椅子を持って森に行くのだ!!


飲み物は作った麦茶を持っていった。


食品と道具を持ってあげる!と意気揚々だった夫は、自宅から徒歩25分かかる森に着いた時にはヒイヒイ言っていた。

おまけに相当不機嫌になっている。
数年前の富士山登山では、水と食料と防寒具を持っての6時間登山で死にそうな私を尻目に「余裕ぶっこいていた」くせに、弱ってるなあ。

 

公園を入って大きな通りに出ると、みんな走ってる走ってる!
ランナーだらけだ。
天気が良く、桜とはいかないけれど、ところどころ木にピンク色の花が咲き乱れている。

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日陰を探して椅子を組み立て、ピクニックシートの上でガスコンロをセット。
早速マッシュルームとトマトのマヨ炒めにしよう。

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マッシュルームとトマトから大量に水分が出て、あっさりしたお味。
フランスの野菜は甘みが強く、味もジャムのように凝縮されていて濃い。
日本の野菜と比べるとこってりだ。


いよいよ鍋でチキンラーメン
冷蔵庫で使う卵ケースが卵を持ち運ぶのにちょうどよかったので、卵を入れてタオルでくるんできた。
チキンラーメン卵とじなんていつぶりだろ。
しかし、ガス缶の火力が強かったのか、汁なしチキンラーメンになっちまいました、、、

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それでもやっぱり美味しいぞ。
このあっさりしょうゆ味、求めてた!

 


日陰が寒いので日向に位置をずらすと、眠気が襲う。
夫はピクニックシートで昼寝。私は読書。

人に影響されやすい私は夫が起きてから走りに行く。

基本ランニングは大嫌いだが、もともとぽっこり出ていたお腹がパリで悪化している。
こんな緑緑している公園なら走ったら気持ちが良いかも。
意気揚々と夫に手を振って走り出す。


明らかに走り慣れていない人も結構走っているので、勇気がでる。
ヨタヨタやってるのは私だけじゃないのね!
結構走れるな!結構走ったな!と思ってスマホを見ると7分しか経過していない。
私もなんと能天気なものである。

 

しかし、そこで気がついてしまった。
公園の周り=湖の周りをぐるっと一周するつもりで走り出したものの、ランニングアプリを入れていないので、どこを走ったかがわからない。
ということは、途中で戻りたくなっても元の場所に戻れない。
しかも、公園の周り一周が何メートル・何キロあるかなんて調べてない。

 

!!!!!!!!!!!

 

パニクったものの、走らないと帰れないので走り続ける。
綺麗な景色が救い。

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直射日光が熱くなってきた。
風は冷たい日だったので分厚いパーカーを着てきたのだが、その中も暑くなってきた。
疲れて歩くが、周りのランナーに勇気付けられ、走り出す。
湖の周りはファミリーゾーンになっているらしく、ピクニック人口はこちらのほうが多い。

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代々木公園より開放感があり、船橋アンデルセン公園より水と自然が豊かな公園だ。
気に入った。
あと10分くらい走らないといけないのかな、と思った矢先、折りたたみ椅子のカラフルな色が見える。
着いた!!

 

夫に「帰ってこれないかと思った」と伝えると夫、
「もう帰ってこないかと思った」
とのことである。

 

走ったルートを記録していなかったので、実際どこをどれくらい走ったのかは不明だが、経過時間は20分強。
なあんだ。
でも筋肉痛がもうきてる。
え、もしかして若返った!?
昔は次の日か、ひどいと2日後で筋肉痛がきたものだった。
筋肉生成サイクル早くなってる!?

 

夫、真顔で「もう一回走ってルート記録しておいでよ」

 

本当にドSな夫である。

 

 

この日の夕食はハンバーグ入り焼きトマトソースパスタ。

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キャンペーン_私の生活習慣:極度乾燥パリ/フランス語の論理に異議アリ!

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パリでのニート生活の健康習慣はとっても簡単だ。

 

水を大量に飲む!!

 

笑いを狙って書いているわけではない。
パリはものすごく乾燥している。
外気も乾燥していれば、家の中もセントラルヒーティングで常に暖められており、乾燥している。

夜遅くに干した洗濯物が朝起きると乾いている。乾燥機は使っていない。

 

洗濯物にとっては良いが、喉や肌については最悪な環境だ。

喉が渇いて仕方ない。
常に机の上にお茶かお水を用意しておいて、スーパーモデルの方々のように切らさないように飲むようにしている。
移住したての頃、通っている語学学校に飲み物を持ってき忘れ、それが数日続いた後、喉が途端に火をふくかのように痛むようになり、ソッコー風邪になってしまった。
風邪になってからは水を飲む頻度をあげたり、はちみつを入れたハーブティーを飲んだりした。そのおかげか風邪はひどくならず、喉が痛かったり咳が出たりする症状が2週間ほど続いたあと、パタっと治った。

 

肌は洗顔料で洗うと乾燥してしまうので、現地の人たちは拭き取りメイク落とし&乳液を使っているらしい=顔を洗わない。
移住したての頃は日本から持ってきた洗顔料を使っていて問題がないような気がしていたが、湯上りに肌がカピカピになるのと、ニキビが増えてきたのとで、現地人方式に変えた。ちなみに肌は潤うようになったがニキビはそのままだ。
これは現地の美味しいバター&砂糖菓子たちのせい?

 

シャワー上がりの肌も、ボディークリームを塗らないと不調だ。

私の体の肌はいつデリケートな肌になってしまったのか!?日本ではこれは感じたことはなかった。
びっくりしたのが足首〜足の裏の肌である。
乾燥してゴワゴワになっている。
日本では固くなった角質が原因と思っていたが、ここにもボディクリームを塗るようにしたら、幾分か改善が見られた。

 

フランスではタダではステキになれない。

ステキな生活をするために、日々自分で努力しないといけない。

 

・・・・・・・・

 

精神的な健康生活も考えると、ヨガが一役買っている。

体が相当コチコチに堅いので(ロボットダンスなんぞやらせたら、さぞ上手いに違いない)、大してカッコいい、もしくはセクシーな、インスタ映えするポーズはできない。
でも、運動神経が皆無の私には、強度の強いストレッチのようなヨガはやりやすい。
次第に体全体の柔軟性と持久力が上がってくるのもうれしい。

私が気に入ってYouTubeで見ているヨガのビデオは、ストレス発散用やネガティブ思考発散用のものもあったりして、最近フランス語の授業についていけないことや将来の不安を(一時的に)吹き飛ばすのにも良い。

 

アパートの壁には

 

大きく息を吸って
クソを吐く

 

というシニカルなポスターを飾っている。

(これはかなり意訳。実は”Inhale the good shit, exhale the bullshit”である。)

 

・・・・・・

 

フランス語の授業といえば、私はどうやら

フランス語の国語力がないのではないか

という気がしている。


なにせ授業中に先生が投げかける文章読解の質問が理解できない。

例えば今日、フランス語の「論理的分析」とやらをやった。


短いニュース記事を、
Évènement principal (起こったこと)
Contexte (情況)
Conséquences (結果)
Cause (原因)
の4つに分けよ、というものである。


ちなみに教科書には、
Évènement principal :最初に起こったこと
Contexte:事件の情況
Conséquences :事件に続く話
Cause (原因):事件の説明
とフランス語で記載があり、それぞれの仏単語の意味とずれている気がして、さらに頭が混乱。

 

ニュース記事は以下。

・・・・・・・・

一段落目:
金曜の午前10:30ごろ、60代女性が売店を出たところ男に襲われ、当選していた宝くじの券を盗まれた。
二段落目:
売店のスタッフによると、60代女性は600ユーロ相当の宝くじを持参して来店、換金しようとした。売店には600ユーロがなかったため、スタッフは別の店に行くよう勧めた。店を出る際にドアの脇で新聞を読んでいた男が女性に突然襲いかかり、宝くじを盗んで逃走した。
三段落目:
警察が取り調べを開始した。
60代女性はショック状態で病院に運び込まれたが、命に別状はない。

・・・・・・・・

 

月曜日と火曜日の先生は、質問の答えをホワイトボードに書いてくれないので、この回答も全て口頭で行われた。
そもそも4つのカテゴリーが理解できない私は口頭での答えを聞いても納得できず、また頭に入ってこない。

 

私の疑問:

・そもそも、Évènement principal (起こったこと)にすでに事件の全貌が入っているとすれば、他の3つの要素(情況、結果、原因)がすでに入っているのではないか?

・(上記であるとすると)少なくとも情況、結果は不要なカテゴリーでは?

・もしくは、カテゴリーはÉvènement principal (起こったこと)と原因だけで良いのでは?

・Évènement principal (起こったこと)とContexte (情況)の違いは?

上記は単語の意味を調べて考えた結果だが、仏語の説明を読むとますます4つのカテゴリーの違いが曖昧になっていく。


ご一読くださっている皆様はどうだろうか。

 

 


最近MeetUpで仲良くなったフランス人アレックスにチャットで聞いてみた。


彼によると、

Évènement principal (起こったこと):女性が売店に行った
Contexte (情況):宝くじを600ユーロに換金しようとした
Conséquences (結果):宝くじを盗まれてしまった
Cause (原因):売店が600ユーロを持ち合わせていなかったため


とのことである。


妙に納得だが、自分で次回同じような問題が出た時にできる気がしない。
ということはやっぱり理解していないということである。

 

ちなみに夫は

「もっと簡単なはずだよ」

と言って、先生の口頭での回答に近いようなことを言っていた。

 

一段落目がÉvènement principal (起こったこと)で
最後の段落がConséquences (結果)
間の二段落目にContexte (情況)とCause (原因)が入っている
ということである。

 

夫「最悪、この4つのカテゴリーがわからなくても、新聞記事は読めるわけだし、いいんじゃないの。わからない部分は無視するしかないよね。」
私「でも授業でわざわざ生徒に考えさせているってことは、大事なことなんじゃないの?たぶんフランスの中学校とか高校でやるんじゃないのかな?そんな内容が私が分からないのはヤバイのでは?」
夫「でもヒロは話せるようになりたくて語学学校に行ってるわけでしょ?この4つを理解できても話せるようにはならないじゃない」

 

ああ言えばこう言う。
さすが夫である。

 

私は子供の頃、算数や理科の基礎原則がいちいち理解できず、家族に当たり散らしていた。
一番覚えているのは1リットル=1000ミリリットルが全く分からないということである。


一体誰が決めたんだ?
なんでそうなるんだ?
証明してみろ!
と子供ながらに思った。


ちなみに夫の学校では実際先生が1ミリリットルずつ水を注ぎ入れて1リットルになるのを見せてくれたようである。しごく納得できたとのことだ。

この違いが今、理系の夫と文系の私の違いとなっている気がする。

 

そんな夫は今日も私がブログを書いたりフランス語を勉強している横でパズドラをやっている。
呑気なもんだ。

 

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フランス人はお外がお好き/現地の材料でケーキ作り

パリの人はいつも空の下になるべく出たいらしい。

 

パリでは日本のコンビニのような感じでパン屋とカフェがあるのだが(超競争社会)、人気なカフェはいつも外の席が満席。
カフェの外の席には上に暖房のようなものがついていて、多少暖かい。
それもあるのか、天気が良い日にはこぞってみんなカフェの外の席で食べる。
カフェも賑わっているように見えるが、カフェ内の席は空いていることも多い。
それって店内の席に窓がないカフェが多いからか?

 

ちなみにフランスのカフェの席の間隔は、日本のカフェよりもさらに狭い。
カフェの外席で食べている人たちもぎゅうぎゅうになりながら食べている。
こんなに人と距離が近いと落ち着かないと思うのだが。
日本の満員電車のような状態で、とてもじゃないけれど食事なんてしたくない!
フランスにいるんだから本場のカフェ・ビストロ料理を、と思うのだが、ぎゅうぎゅうな外席を見るとやる気が萎えてまだ試せていない。

 

「外に出たい欲」はカフェだけでなく、どこでも適用されるようだ。
夜21:00まで開いているポンピドゥセンターで現代アートを見た帰り。
夫が隣でブツブツ言っている。
「なんで美術館の外に人がいっぱい座っているわけ?」
「あの人たちは何をしているの?」

相当気になったようで、私がその日遅くから行きたいイベントがあることをいいことに(夕食の時間があまり取れないことをいいことに)

「僕たちもやってみよう」
ということに。

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彼らの気持ちになって、美術館前の広場の周りでコンビニ的なお店を探したところ、ありましたありました。小さいスーパー。

しかも、サンドイッチだけではなく、パッタイのようなものやパスタまで置いている。

フランスに来て1ヶ月経過したものの、コンビニに出会ったことがなかったので、デリの品揃えにビックリ。
店内を見渡すと若者がスナックやビールを買ってる。
私たちは迷いに迷った挙句、マドレーヌにコーラ(夫選)、サンドイッチ・ビスケットにお茶(私選)。

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広場に戻り、おもむろに座るところを探す。
日本人的感覚で言うと、広場は汚い感じだったが、今日はパリジャン気分だ。
周りと同様、思い切って直に腰を下ろす。
見ていると、タバコを吸いながらビールを飲んでいる若者や、意識高い系のオシャレな若者がフローズンヨーグルト的なものをほうばっている。
どういうシチュエーションで
「じゃあビール持って広場に座らね?」
みたいなことになるんだろう?やっぱり謎だ。

待ち合わせの時とか

「あー、今、美術館の前の広場に座ってるとこ!」

とでも言うのだろうか。

 

違和感たっぷりでも、腰を落ち着けてしまえばリラックスしてしまうから不思議だ。
夫はあんなに地べたにみんな座っているのに疑問を持っていたのに、もうノリノリだ。
「旅行とかでもさ、毎晩レストランで食べるのは堅苦しくて嫌だなー。気取ってる感じもするしさ。こんな感じでカジュアルな方が落ち着けるよね」
私「いや、私は毎晩レストランはうれしいぞ」
ついに夫「僕も小さい頃いろんなところに座ってたからね」
そんなこと10年以上一緒にいるけれど、今まで一度も聞いたことなかったぞ。

夫は旅行中や年末年始等の特殊な状況で、朝ごはんからポテチをほうばるのが好きな人である。

やっぱり子供気分でスナックを地べたで食べるのは嬉しいものなのか?

 

ちなみにこのブログを書いている時も、外でシャンパンの栓をポンっと開ける音と「おおおー!」と盛り上がっている声が聞こえてきた。音のボリュームからして私たちのアパートに近い。

道端に座って飲みながらだべっているのかもしれない。

パリの人にとってはどこもかしこも、もはや(道ではなく)椅子だらけなのかもしれない。

 

 

「地べたピクニック」で味をしめた夫は、セーヌ川でのピクニックにもトライ。


といっても、夫、エッフェル塔が見えたり、先にステキな橋が見えるような賑やかな方を選ばず、逆方向へ。

最初は二人とも行ったことがないから、という理由だったものの、来てみると全然パリ感ないぞ、、、

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↑パリ感ゼロの景色。

 

でも桜のような花が満開の日陰をみつけたからいいか。

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今回はアパートからキャンプ用の折りたたみ椅子を持ってきて、近所のパン屋さんでパンを買って、ロゼワインを飲みながらくつろぐ。極楽。

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↑食べ物があまり写っていませんが、証拠写真

 

ちなみに、かねがね行ってみたかった冷凍食品のお店に立ち寄って買ったデザートも試してみる。

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冷食スーパーの店内にはピザだけでなく、クスクスやローストチキン等、オシャレな料理が冷凍されて並ぶ。
語学学校でちょうど「冷食で前菜からデザートまで揃うため、普段のみならずホームパーティーでも冷食を利用するフランス人は多い」と習っていた。これのことか!
たしかに、唐揚げや枝豆の居酒屋料理レベルではなく、オシャレな料理が揃っているのであればもう料理しなくてもいいかも。

 

デザートの味はなかなか美味しかった!
日本のコンビニスイーツは軽く超えてくるクオリティー
ヤマザキフランスに勤める夫いわく、フランスはケーキにマーガリンを使っていないから、人工的な匂いがなく本物の味が出るんだとか。
たしかにピクニック用に買ったビスケット(200gで3.5ユーロほどのもの)も、原材料にバターが記載されていた。
冷食のデザートでここまで美味しいのであれば、もうケーキ屋さんに行かなくてもいいかも。
夫によると、実際フランスにおけるケーキ屋の売り上げが減少傾向にあるようだ。

 

・・・・・・


週末の朝市では新鮮なバター、卵、牛乳を買ったので、シュークリームを作ってみた。
バターからは発酵臭がする。作ってる時からなんだか大それたものを作ってる気分になってくる。
アパート備え付けのオーブンが良いのか、シュー生地の膨らみ焼き上がりもしっかりしている。
肝心な味は、日本時代に作っていたものよりも、ずっとあっさり。
良く言えば繊細な味。
バニラビーンズが高くて稼ぎ頭の夫におねだりするのをはばかられたので、もっと汎用性の高いラム酒を買ってもらい、クリームにも入れてみた。大さじ一杯しか入れていないのに、カスタードの味に大きく反映されている。
日本のものと比べると卵の味がそこまで濃くないのか?

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カスタードクリームを作るときに余った卵白ではマカロンを。
こちらは日本では、何度オーブンの温度設定を変えてもマカロンの形にならずに(側面のジュクジュクした部分=「ピエ」が出なかった)失敗続きだった。
しかし今回あっさりと成功。

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やっぱりオーブンなのか?
食感は表面サクサク、中ねっちり。
全体的な味はまたしてもあっさり。
中に入れたホワイトチョコレートガナッシュが引き立つ。
日本で作ってた時と全く味が違う。

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これだからお菓子作りはやめられない。

 

 

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