ニート in パリ - 行けっ森蔵!

偶然フランスはパリに移住することになった30代女子の生活。なぜか画家のベルト・モリゾに惹かれている。

(よもやま話)はてなお題「アイドル」 - バックストリートボーイズ

今週のお題「アイドルをつづる」

 

他の大抵の女子のようにグループを作って群れることに全く興味がなかった私は、小学校高学年の時に、女子グループに入りそびれてしまった。

これが大失敗だった。


大方の生徒は、小学校卒業後、隣の中学校に進学する。
卓球部に入っても、すでにできている女子グループ1組がメンバーの99パーセントを占めていた。
中学3年生の頃は悪い予感が的中し(引き寄せの法則か)イジメられた。


四面楚歌だった。

自分の目の前で、女の子同士が(私にあてつけるように)「キモい」と言ってきたり、席替えの時に一緒に座る人がいないことはざら。
男の子ですら、女の子たちの空気を読んで、私の前でクスクス笑うようになっていた。
学校はクソだ。

 

そんな時、私をメンタル面で支えてくれたのはバックストリートボーイズ。
英語学習のために聞いていたNHK基礎英語2で”I want it that way”という失恋ソングが取り上げられてから気になっていた。

「ミレニアム」というアルバムを母に買ってもらってから、ファン心に火がついた。


毎日毎日バックストリートボーイズを聞いた。
川崎の祖父母の家に行く際の、高速道路の8時間のドライブでも両親にねだってバックストリートボーイズをかけてもらっていた。
家では日英の歌詞カードを毎日読んだ。
何度読んでも聞いても飽きなかった。
英語が得意だったので、英語で歌う練習もした。
歌えるようになってからは車の中でも歌った。

一度NHK BSで数曲PVが見れた時は天にも舞い上がる気持ち。
予約録画ができなかった時は本気で母を責めるほど。

 

中学3年生の時にベスト盤のCDと同じ曲のDVD集が出来た時は、即効ゲット。
宝物だった。

 

高校生になって、いじめというものがなくなった。
同じ部活の子とカラオケに行くようになると、その子が知っていようが知りまいが、バックストリートボーイズを必ず歌った。
周りの反応は求めてなかった。

バックストリートボーイズがまだ好きだった。

 

夫と大学時代にカラオケに行きまくっていた時は、夫もベスト盤に入っている曲は知っていたので、たまに歌ったりした。
5人グループなので一人で全てのパートは歌えない。
だが、2人いればある程度歌える。
合唱好きな夫も、ゴキゲンだ。
オタク化していた私は、どの部分がそれぞれ誰が歌っているか聞き分けて、声真似しながら歌ってた。

 

ハウイーの高音は美しすぎる。
ケビンの低音はしびれる。

 

「君が誰だっていい。どこ出身だっていい。何をしている人でも良い。ボクの事を好きであれば。」

 

「『孤独』の意味を教えて。これと一緒に生きていかないといけないの。なんで君と一緒にられないの。心に穴が空いてるよ。」

 

今考えれば歌詞が激甘。

日本語訳していても体がむずかゆい。

中学校のいじめっ子じゃないけれど、それこそ「キモい」。


しかし、当時は私の最高の傷薬だった。


私も
「周りからなんと言われていようと君が好きだよ」

「ボクが君の人になるよ。悲しみも吹き飛ばすよ。逃げこむ先がない時に。」
と言われたかった。

 

この歌詞を「気持ち悪い」と思うなら、もうバックストリートボーイズを卒業したのかもしれない。

 

 

 

一度解散したバックストリートボーイズも、最近再結成したらしい。
パリに来てから、外国人女子のFacebookグループで
「バックストリートボーイズのライブに行く人?」
という投稿が上がった。
コメントも30件ほどあった。


びっくり。
懐かしいな。

 

ここ数年はカラオケでバックストリートボーイズを歌っていなかった。

夫には
「バックストリートボーイズに命を救ってもらったのに、薄情だな」
とからかわれていた。

 

しかし、夫がYouTubeで曲をかけると、スラスラと歌詞が口から出てくる。

体は覚えていた。

一曲終わると、アルバムの順番で次の曲が口から出てくる。

 

ありがとう、バックストリートボーイズ。

 

 

ちなみに数年前、イギリスでワンディレクションザ・ウォンテッドが「ボーイズグループリバイバル」の波に乗り、流行っていた時は、ウォンテッドが好きだった。

 

5人とも歌が上手く、キャラも個性的。
現代っ子ぽい、肩の力が抜けている感じもある。

なにせ、ライブで歌詞を忘れるヤツが一人いるのだ。
1人が喉の病気&手術でグループ復帰ができるかできないか、という危機にさらされていた時は、4人の歌唱力がググッと上がって、団結力を感じさせた。

 

その盛り上がりが絶頂の時に、突然活動休止を発表。
レコード会社側が利益があまり出ていないことを問題視した説もある。


残念。


あれから5年ほど経つような気がする。
再結成を願い続けている。

 

「楽ありゃ苦もある」人生にはボーイバンド(アイドルグループ)という薬が必要だ!

 

 

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フランスの乳製品とニキビと

フランスの乳製品の種類の多さについては、たくさんの在仏日本人がブログで書いているみたいだ。

 

初めて近所のマルシェに行った時、目の前のイケメン高校生がお母さんのために(?)お使いをしていて、野菜などと一緒に量り売りをしているヨーグルトを買っていた。
私もやってみたいと思い乳製品屋さんへ。
「ヨーグルトありますか?」
と片言のフランス語で聞くと
「あるわよ。(おたまでヨーグルトをすくいながら)こういう(つぶつぶの豆腐のようなボソボソした)タイプと、こういう(クリーミーな)タイプがあるけれど、どっちがいい?」
「じゃあ、クリーミーな方で」

家に戻って試食。


なんだこれ、すごいクリーミーじゃないか!
うまっ。
酸味もさりげない。
その週はそのヨーグルトをガバガバ食べた。

フランスってなんていいところなんだ。

リピートを誓った。

 

次の週はシフト勤務の夫の朝が遅い日で、一緒にマルシェに出かけた。


夫は出不精なので「一旦家から出てしまえばミッション達成」とばかりに、すぐに帰りたがる。
マルシェに行った際も
「手前のお店で買えばいいんじゃん?」
と、一緒に行きたいといっていたくせに、もう帰りたそう。

 

仕方ないのでクリーミーなヨーグルトは諦めて、自宅の近くの通りの乳製品屋さんに寄る。
ヨーグルトがあるか聞くと、スーパーで売ってそうなプチダノンサイズのヨーグルトを指して
「これかな」
と言う。
クリーミーなヨーグルトを買った時に見かけた大きなプラスチックケースを見つけたので、何か聞くと、
「グリークヨーグルトだよ」
とのこと。
うん、まあ、グリークヨーグルトだって、いいぞ。
おじさんにオーダーすると「ほんとにグリークヨーグルトでいいのかね?」みたいな顔をしている。
「グリーク、グリーク」
と強調されるも、私は
「オッケー!」
と威勢よく答える。

自宅で試食。


こりゃあ濃厚なグリークヨーグルト。酸味はほとんどない。
でもなんだろ、別に毎日食べなくても良い味。
あのクリーミーなのにもう一度出会いたい。

 

その次の週は来仏してからすぐに行ったバスティーユのマルシェへ夫と。

クリーミーなヨーグルトあるかな。


乳製品量り売りを発見し、お店のおばさまに聞くと、
「これはヨーグルトじゃないわよ。クレームフレッシュよ(生クリーム)よ」
とのこと。
まあ、これも面白いじゃないか、それでお願いします。

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これがまた美味。


フランスの生クリーム(クレームフレッシュ)ってこんなに(文字通り)フレッシュで、軽くてフワフワなんだ!
フランス人式にイチゴにかけてみたり、メレンゲを焼いてイチゴと乗っけてオーストラリアのお菓子「パブロバ」にしてみたり。

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しかし、あの一番最初に食べたクリーミーなヨーグルト、ほかのお店で売ってないのかな。


語学学校の授業で先生に感動を伝えた時は
「それはヨーグルトとクレームを混ぜたやつかもね。昔はよくあったけど、最近なくなってるの。レアものみつけてよかったわね!」
と言われていた。

 

じゃあ、近所のマルシェの「あのお店」が良かったんだ。

 

しかし、あるときぶらぶらしていた時に疑念が。
その日は朝早くにマルシェに行ったのでお店の人たちもいたりいなかったりの時間帯。


クリーミーなヨーグルトをゲットしたお店をちらりと見たら、ヨーグルトが入っていた容器が2つ。
左側の蓋に
「クレームフレッシュ」(生クリーム)
右側の蓋に
「フェタ」
と書いてあった。

 

むむむ。ヨーグルトじゃない?

 

その週は自宅に近いグリークヨーグルトを買ったおじさんのところに行き、また
「ヨーグルトはない?」
を試してみた。
また同じ小分けのパッケージを示される。


今度はグリークヨーグルトの横のプラスチックケースを指差し
「これは?」
と聞いてみることにした。
おじさん
フロマージュブラン(チーズ)だよ」
とのこと。
「じゃあフロマージュブランで」
とオーダーすると「わかってるよ、これが元々欲しかったんだろ」というような顔をされた。
違うの、前は本当にグリークヨーグルトが欲しかったの。

 

で、自宅で試食。

うーん、これはクリームチーズに酸味を足してフレッシュかつ美味しくした味だ。

本によるとアメリカのサワークリームと同じようなものとのこと。

 

なるほど、つまり、マルシェで量り売りで買える乳製品は、グリークヨーグルト、生クリーム、フロマージュブランね。

でも私のクリーミーなヨーグルトはどこへ?

 

 

ついに、最初と同じ乳製品の店へ行く機会ができた。


「ヨーグルトはない?」
と再び聞いてみる。
するとプチダノンみたいな小分けの容器を指差してくるじゃないか!

 

自分からプラスチックの容器2つを指して
「これは?」
と聞くと、
「クレームフレッシュ(生クリーム)とフェタよ」
とのこと。

 

えええええええー!

 

「ヨーグルトとクレームフレッシュを混ぜてあるやつはないの?」

「ないね。このデザートカップに入ってるのは、フロマージュブランとクレームフレッシュ(生クリーム)だけど。」

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、、、、、、

 

じゃあ、一番最初にヨーグルトだと思って食べてたのは、生クリームだったわけ?


ヨーグルトだと思って山盛りにして食べてたのに!!

 

そりゃニキビ大量発生するし、お腹も出るわけだよ。

 

っていうか、私が「ヨーグルトは?」って聞いているのに、なんで最初のオバさんは生クリームとフェタを見せてきたのか!?


どっちも牛乳を発酵させたものだけど、私みたいな外国人だって、さすがにヨーグルトが生クリームとチーズとは違うんだってくらい、わかるよ!!

 

最近買った本よると、フランスの生クリームは発酵しているらしく、発酵度合いは国で規定がないらしい。


あのオバさん、私がヨーグルトが欲しいって言ったのを聞いて

「ははあ、この中国人、発酵乳製品を食べたがってんな。生クリームかフェタを勧めておきゃいいか。」

って思った!?


フランス人謎すぎる、、、

どうしてたまにこっちが頼んだのと全く別なものが出てきちゃうのか。

 

・・・・・・・


とある朝、牛乳を温めていたら、フルーチェができた(は?)

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インスタントコーヒーと混ぜても混ざらない。
温め過ぎが悪いのかと思い、温め時間を少なくしてトライ。

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それでもまだプルプルした固形物ができた。インスタントコーヒーと混ざらない。

茶こしでこしてみたけど、やっぱり微妙。

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仕方ないから普通にインスタントコーヒーを作って、牛乳入れてみたらまだまだボソボソ。舌触りザラザラで飲めたものじゃない。

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どうしちゃったの。

 

牛乳だけをカップに注いで一口飲んでみた。

 

うおええええーーっ!!!!!!

 

相当苦いっ
そしてちょっと臭い?

 

とっさに洗面所に駆け込んで数回うがい。
攻撃的なゴーヤ味。

 

側で見ていた夫
「それ飲んだんだ?うちのカフェでも同じこと発生したけど、牛乳が悪くなってるのが原因らしいね」
とのこと。
ちなみに後にネット検索してみたが、誰もこの
「牛乳フルーチェ現象」
について書いている人はおらず。

うえええ気持ち悪かった。

 

 

・・・・・・・


フランスに来て顔の皮膚が(乾燥のためか)ホロホロ剥がれてきたので、日本でも有名なビオデルマの敏感肌用を買いました。

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しかし2ヶ月後、今度はニキビ大量発生。
もしかしたらフランス語のストレスと、バター・砂糖たっぷりのパンたち、夫のカフェの残り物食べすぎのせいかもしれませんが。

 

薬局に行って、ビオデルマのニキビ用を買おうとしたところ
「うちでは扱ってない」
とのこと。

勇気を出して
「顔のこれ、これ、なんて言うんですかね(ニキビという単語は口から出てこず)、これを治したいんです」
と片言のフランス語で伝えてみる。

 

「以前は何を使っていたの」

「ビオデルマの敏感肌用です。でも、そのう、あのう、もっと、そのー、、、」

「強いやつね!」

綺麗なお姉さんが下記の化粧品ブランドをおススメしてくれました。

 

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私が「オッケー、オッケー」と頷くだけなので、買う気満々と思ったらしく、洗顔料、化粧水にとどまらず、どんどん勧められる。

なんとかデイクリームと濃厚セラムはお断り。

 

結局、洗顔料、化粧水、ナイトクリーム、マスクをお買い上げ。

94ユーロ。

うへえい。

今週の予算超えたな、、、

 

フランスでは硬水で肌が荒れるフランス人・外国人が多いらしく、顔を水で洗わない(化粧落としだけ)が基本のよう。
お姉さんが勧めてたのは洗顔するタイプ。ちょっと不安。


でも肌っていうのは人によって違うしね。
効くといいなあ。

 

 


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フランスの紙と分厚さと

フランスのトイレットペーパーは可愛い。

 

人恋しくなりすぎて、トイペに愛情を感じるようになっちゃったか!
お前も終わりだな。

 

というわけではない(はずだ!)

 

フランスのトイレットペーパーは本当に小さいのだ。
幅8センチ、未使用のペーパーの直径は10センチくらい。


夫が私に定規を持たせてきたので、実際測ってみよう。

幅9.5センチ、直径はなんと10センチ。正解!!

 

ちなみにグーグル大先生によると、日本のトイレットペーパーの幅は約11センチ、直径は12センチ以下。

 

なんとなくフランスのトイレットペーパーは拭き心地が足りない感じで、ついついいっぱい使ってしまっていた。
なんでかなーと頭の隅っこで思っていたが、幅の問題か。

 

気がついてからはペーパーを微妙にずらして幅を大きめにしてから折りたたんで使っている。

 

フランスのティッシュは分厚い。
肌感でいうと、日本のティッシュを3枚重ねた感じ。
まるでキッチンペーパーで鼻をかんでいるみたいだ。
なんだかもったいなくて、同じペーパーで2度かんでみたり(汚い話ですみません)。

 

ちなみに、フランスの礼儀作法では、
鼻水が出てきたらちゃんとかむべし!
ということらしい。
人によっては「人前でかまないで、トイレに行ってかみなさいよ!」という教育を受けた日本人もいるはずだ。
フランス人としては、鼻水をすする方が下品とのことで。
先週、語学学校に向かう電車の中でちーんと上品なマダムが鼻をかんでいた。
妙な納得感があった。


ちなみにフランスのキッチンペーパーの厚さは日本のと同じくらい。

 

フランスのクッキングシート(ベーキングシート。オーブンで焼いた時に具材がくっつかないツルツルの紙。)は日本のと同じ暑さ。

 

フランスのレシートはアメリカ、オーストラリア等と比べると分厚い。
日本のよりは薄い。

 

フランスの本の紙は分厚い。画用紙みたいなこともある。

 

マルシェでお店の人が野菜や果物を入れてくれる茶色い紙袋も分厚い。
夫によると、水分や油分がしみないように加工してある紙とのこと。
分厚さは日本の茶封筒並み。

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フランスの買い物袋(ビニール)は分厚い。
マルシェでもらおうが、夫の勤務先のカフェでもらおうが、変わらない。
基本フランス人はスーパーに買い物袋持参で行く。ない時は有料の袋を買うしかなくなる。

例外はマルシェやベーカリー。袋代はお代に追加されていないようだ。

それにしても分厚い。
高級なお店かと思ってしまう。

 

フランスのタオルは分厚い。

そしてゴワゴワ。

どれだけ多くの洗濯回数に耐えられるか、が肌触りよりも重視されている気がする。

日本のふわふわタオルが恋しい。

 

 

ちなみにフランスの郵便局員の面は厚い。

 

不在票を持って11:30ごろ荷物引き取りに行ったら、不在票に書いていないのに

「それは14:00ですう!14:00に来ないとないですう!」

とまるで小学5年生男児のような語調で言われた。

「いやいや、不在票に『5/12以降に取りに来い』って書いてあるから、もうあるんじゃないですか」

ともうひと押ししてみるも、

「意味分かりませんー」

とまたもや小学生口調。

受付から動く気もないようで、じっと私の目を敵意いっぱいにみつめている。

いやいや、こっちが意味分かんないから。

 

夫の勧めで13:30に取りに行ったら、夫の狙い通り別の担当者がいて、あっさり倉庫の鍵を開けて取りにいってくれた。

無愛想ではあったけど。

 

紙と面の厚いフランスだ。

 

 

 

 

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パティシエの夢と仕事とパリ

今までの私の人生に迷いなんてなかった。


自分で全部決められると思っていたし、自分の選択は全く間違っていないと思っていた。

 

その根拠のない自信は、色々理由づけできる。


私の祖父母が初孫としてお姫様のように可愛がってくれたこと。


2歳で原因不明&病名不明の腎臓病で死にかけたこと。


小学生時代は大の勉強嫌いで、教育熱心な祖母におバカ扱いされたり、数学が極端にできないことで父にアホ扱いされるも(父によると「バカは治らないがアホは治る」とのことで)、中学生時代に学力覚醒、仙台の進学校の入試を突破できたこと。


中学生時代はイジメを受け四面楚歌の状態だったが、皆勤だったこと。


高校時代は担任の先生に「合格は無理だ」と言われた大学に進学できたこと。

 

とにかく、落ち込んでは這い上がる人生を歩んできた(と認識していた)私に、迷いはなかった。

 


大人になったらパティシエになる。

まずは製菓学校に入って、その後はフランスで修行。

その後修行先で出会ったフランス人と結婚して、一緒にお店を開くんだ!

 

 

社会人2年間でまずは製菓学校の学費を貯めた。

 

社会人3年目、土曜休日の仕事になった。

ついに憧れの製菓・調理専門学校、ル・コルドンブルーの製菓課程に入学した。


土曜一日の授業構成はこんな感じだ。

午前中がシェフのデモンストレーションによる作り方の解説で、午後は各自一台ずつケーキを作る。

作った後はシェフに出来上がりをチェックしてもらい、味見をしてもらう。

どの生徒も大体は

「仕上がりが汚い」

「不味い」

などなど、素っ気なくこき下ろされる。

同じクラスの生徒と更衣室で慰め合い、次の授業まで家でも練習する日々。

自分のケーキがこき下ろされるのは気分良くなかったが、でも毎週、夢に一歩一歩近づいている気がした。

毎週学校で一台、家で練習用に一台作り、それを夫と私で消費。

体重は2キロ増え、バターたっぷりのお菓子の消費で顔はニキビだらけ。

でも全く気にしない。

なにせ夢を追いかけているのだ。


クラスメートの中には上級クラスが終わって学校を卒業したら、フランス修行を考える人がいた。

製菓学校の方でも期間限定で修行お試しを斡旋していた。

有名ケーキ屋で、参加費を払いながらではあるが、1ヶ月修行させてもらえる。

それに参加するには、自分のオリジナルケーキを作るという卒業試験で上位成績2位までに入らなければいけない。

自分で修行の世界に入るのは人生の大決断だけれど、期間限定で、しかも学校がおススメする修行なら、やってみたい。


しかし上位2位に入れなかった。

 

冷静になれ、自分。

ここでうまくいかなくても大丈夫なはず。何とかなるさ。


卒業後、即効フランスで修行を始めたクラスメートに話を聞いてみると、フランス語が分からない時は同じ修行仲間のフランス人にからかわれることもあったよう。

でも、高い棚にある材料を取る時などは助けてくれる。仕事仲間とお互いふざけあったりしながらの仕事は楽しいとのこと。

彼女は最終的に、同じ職場で出会ったイギリス人と結婚することになったようである。

 

私はどうするか。

 

コルドンブルーの先生たちも、ケーキ屋をやるなら修行は当然、というスタンスだった。


しかし、ネット、新聞、本や雑誌で調べれば調べる程、劣悪なパティシエの職場環境。

5:00出勤の0:00上がりもざらではなく、かきいれ時のクリスマス前は1週間職場に泊まる。

フランス修行の場合は7:00出勤の19:00上がりで、まだマシ。それでも12時間労働だ。

大抵のシェフは10年間ほど、複数の修行先で修行後、借金をして自分の店を開くようだ。

開店後、黒字になって成功するかは未知数。

修行している間の給与は、もちろん新卒程度。

社会保険を整えている、就労条件の良いケーキ屋に就職するのは必須。

 

ここで前職、新卒時代に学習塾勤務で苦労した経験が頭をもたげてきた。


13:30出勤、21:30退勤が基本。

しかし、中学生の授業が21:15に終わるため、また、正社員は派遣社員が仕事を終えてから戸締りをして帰る事になっているため、21:30に帰ることができるのは稀。もちろん自分も仕事があるから、大抵は23:30上がり。

運が良ければ22:30上がり。

一人暮らしのアパートまで電車で25分。帰って夕食を食べて休憩、午前1:00に就寝。

次の日は9:00過ぎごろ起きて、自分の担当する授業の予習だ。

大抵は2時間授業×2コマだ。

先輩社員が本社で作ってくれた授業マニュアルもあるものの、多少自分でも調べなければ授業で上手く子供達に説明できない。稀にマニアのように物知りの子供がいるものだ。

授業準備はやろうと思えばいつまでもやれてしまう。

より良い授業のため=子供達のため。

でも、あまり自分を追い込むと今度は自分の時間が取れなくて、自分の仕事のストレスが溜まる。だからある程度準備したら一旦やめておく。

しかし、準備をやりきらないことで罪悪感を感じた。

新卒で体育会系の教育を受けたこと、現場では仕事ができないことを叱られてばかりいたことで「もっと頑張らなければ」という気持ちが加速。

自分の時間と生徒のための時間を天秤にかける日々。

ベテランの先生からすると、本当に大したことのない授業をやっていた。

休日は思いっきり遊ぶようにしたが、勤務日に犯したミスについて上司から連絡がくる。

「今、◯◯なんだけど、これ、どうなってんの?ちゃんと子供/親に連絡行ってるんの?」

 

10年経った今でも思い出すと胃がキリキリする。

この仕事を続ける自信がなかった。

 

パティシエ修行ももしや、また学習塾時代みたいになるのでは。

いやいや、そんなことない。

今はちゃんと仕事できるし、世間知らずからは脱却したし、職場だって色々だろ。

でも、低い給与で長時間働き続けるのはいいの?

いや、良くないけど、、、というか、今も低給料だけど、、、

今と同じか、もしくはもっと給与下がっていいの?

自分の時間取れなくていいの?

10年働いて、まだ開店資金たまらなかったら、どうする?

借金したいの?

いやです。

奨学金は返したっけ?

いや、まだ、、、

そもそも、コルドンブルーの中級・上級コースは親にお金出してもらったよね?

あ、はい。

このまま何もしないで終わらせていいわけ?

えええと、、、

 

頭の中で延々と自分と議論。

頭の中では、ひたすら自身に鞭をふるう自分と、自分の進路を迷う自分がいた。


結局、迷う自分が勝った。


下した結論は

「今は修行はとりあえず保留。

一旦会社勤めを続けて、その間にコルドンブルー時代の製菓の腕を落とさないようにして、開店資金貯まったらまた考えよう」

 

 

 

 

そうこうしているうちに今から2年前、夢を応援してくれていた祖父が亡くなった。

 

 

「ヒロコちゃんがお店を開いたら、おじいちゃんがレジを手伝うね!」

 


葬式では、初めて会う祖父の親戚から

「あー、あなたがパティシエを目指している子ね!あなたのおじいちゃんが「孫はパティシエになるんだ!」って胸を張っていたわよ」

と言われた。

 

もうおじいちゃんが私のお店を見ることも、一緒に働くこともない。

 

 

 

私は一体何をしているんだ?

 


私は外資系IT企業でアジア地域と日本の人事の仕事をしていた。

有給は取りやすいが、業務範囲がアジアと日本であるため、結果的に業務量は日系企業勤務時代の3倍。

給与は若干上がったが大手銀行の新卒並みとも言えなくない。

月給を勤務時間で割ったら、、、それは考えたくもない。

上司や先輩は外国にいて、1人でオフィスに座って仕事。

気楽に仕事ができたが、上司が隣にいないため、上司は直接私の仕事ぶりを見ていない。

私の業務量は当然上司からは見えにくく、私が溢れる業務量に押しつぶされていても「みんな忙しいんだから、あなたも頑張って」。

仕事相手の役職者から理不尽な要求を突きつけられても、上司は隣にいないのもあって、守ってくれない。

日系企業のように毎年昇進・昇給が保証されているわけではない。

開店資金はまだ貯まっていない。

 

鬱寸前だった。

 

 

夏休みだけを考えて必死に業務をこなしていたところ、夫からLINE。


「来年の春、パリに転勤になった」


迷いはなかった。


「私も行く」

 

 


私の夢を知っている友人や両親は喜んでくれた。

「ついに本場でパティシエ修行ができるね!!」

それは、、、、

しないかもしれない。


でも、本場のお菓子に関わり続ける事で、何か見えることがあるかも。

何かできる仕事を作れるかも。

 


パリのベーカリーにはカフェが併設されていたり、お惣菜やケーキが並んでいる。

フランス語でのオーダーは住んで2ヶ月経った今も、気合いがいる。

気合いがない日は家に籠って、パリの生活をブログに綴っている。

買ったケーキや作ったケーキはインスタグラムに載せる。


よおし、頼むぞ!

どれどれメニューは、、、


サンドイッチにオムレツ。

ステーキにパスタにピザ。

スープ。

ガレットにクレープ。

ホットチョコレートにコーヒー。

デザート。

全部単品オーダーか。


あああ、なんでデザートをメインにしてくれないわけ?

そんなにボリューミーなサンドイッチやプレートはいらない。

山盛りのデザートとちょっとのおかずでいいんだけど。

 

 

夫と時々パン屋に行って、朝食のパンを買う。

夫はプレーンのクロワッサンか、チョコレート入りのデニッシュ(パン・オ・ショコラ)。

私はパンをスルーして、プリンタルト。

店員のおばさんが若い男性店員に

「ほらあ、朝からプリンタルトをオーダーするお客さんもいるでしょう!ちゃんと準備しておきなさいよ!」

はい、私がその珍しいお客です。

 

 

私の頭の中の夢見る子供が、今日もお菓子を求めている。

何よりも。

 

母の日とボルドーカヌレと

今週のお題「母の日」

 

パリの日々の生活で必死すぎて、母の日を忘れてた!

 

と言うと(若干)聞こえが良いが、実際はもっと甘っちょろい。

フランス語学校と、自分のフランス語能力の低さと、将来の不安で勝手に私ひとりで悩んでいるだけ。


外から事実だけを見れば、私は
会社勤めを辞めて夫(法的には「事実婚の夫」=彼氏)についてきた、一年半とりあえず休憩予定の(会社勤めから距離を置いている)30代女性。
呑気なものである。

 

母は私を28歳の時に生んだらしいので、母が私の歳の頃はそろそろ幼稚園に入園するくらいか。

妹も生まれてて、知的障害児だということもとっくに発覚している。

弟はもう生まれたか、生まれる寸前かだ。
これだけ聞いても母の30代は人生の(転換期というよりは)「困難期」だ。


幼稚園から大学まで同じ私立の学校。
エレベーター式で学年を上がりながら学び、バブル期に就職、父とお見合い結婚して退社の寿退社、父の職場のある仙台へ引っ越し。
ここまでは典型的な母の時代の女性の生き方ではないか。
しかし、欧米式の教育を受け気が強く、そのうえ人一倍心の繊細な母は、全く子育てに協力的でない、その時代に典型的な私の父に次第に嫌気がさし、相当腹が立っていたようだ。しかも、そもそも人見知りなので、新しい土地仙台に友人も少ない。


母によると、

「あまりにもイライラした時は一人でお皿を床に投げつけて割っていたが、それでは粉々になった皿を片付けるのは自分なので、二重にしたビニール袋入れてから皿を投げるけるようにしていた」とのことだ。

 

感情的な中にも冷静な母がいた。

 

最近、私は母はダースベーダーなのではないかと思っている。
母の命令は絶対だ。
逆らったからといって、ダースベーダー式に首を絞められることはもちろんなかったので、子供時代は大いに逆らい泣かせてしまったこともあったが(すみません)、基本的に母の望みははっきりしている。逆らう必要がないところは従うべし。

 

母の日を忘れ、しかも時差で連絡のタイミングが翌日になってしまった私は、いつも通りにLINEでコールしようとした。
母は不在。

どうやら母は風邪をひいていたようである。

弟との不和や、祖母の月一回の介護(実際そこまで祖母の状態はひどくないけれど、祖父を亡くして少しボケてしまった祖母の世話をしなければ、という強い責任感があるので、母の感覚としては「介護」だろう)、普段の妹の世話、引退して短期間勤務になった父、長女のパリ引っ越し、と今年は心の負担が強いに違いない。


母のガラスの心は持ちこたえているだろうか。

 

あまりあけすけに書くと母本人が嫌がりそうなので、ここまでにしておく。

、、、、、
もうすでにかなりあけすけか。
お母さんごめんね。

 


やはり、家族というものは大切なものだけれど、すごく深刻で重いものでもあると思う。

血がつながっていることによってお互いのことを所有している気になったり、お互いのことを良くわかったつもりでいることがある。

でも実際は家族といえど、性格も物事の受け止め方も違う。
だからお互いが良くない状況にいる時や余裕がない時は、全くの他人とぶつかる時よりもずっと激しくぶつかってしまう。

 

結局、自分が家族だと思える人たちの集まり、または自分の「ホーム」を作っていくのが良いのかな。


ちょっとNetFlixのドラマの見過ぎか。

 

ドラマを見て人を分析してしまうのは、人事担当者時代の癖が抜けてないのかも。

 

・・・・・・

 

それにしても、仕事をしていないと、考える時間がいっぱいあって、色々と考えてしまう。
そして、先週から今週にかけて、相当寂しい気持ちになっている。


主婦って、こんなに辛いのか。


会社の仕事の方がずっと辛いけれど、自分の頭が監獄みたいになってしまうのも、精神的にかなり厳しい。

前職の外国人社員がたまに「寂しい、寂しい」と呟いていたが、今なら気持ちが痛いほどわかる。

同居人(同郷人)がいるかどうかは関係ない。

とにかく無性に心細くなるのだ。

 

ついには夫まで
「ちゃんとパリで5年間一緒にいれるようにしてほしい」
と言うようになってしまった。

 

でもまだパリ生活8週目。
学生生活はまだ一年以上残ってる。銀行口座のお金はあまり残ってないけれど、、、
私も夫もせっかちなのだろう。


でも日本でもパリでも会社生活というものに戻りたくない。

ピーターパンヒロコ。

今にでも”You can fly!”とか言いながら空に羽ばたくかも。

 

・・・・・・・

 

夫がボルドーに出張してきた。

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私がワイン所望を伝えなかったためワインは買ってこなかったとのことで、代わりにカヌレを買ってきてくれた。

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本場のカヌレは日本のもの以上に外の皮がザックザク。
そしてラム酒をガツンと感じる。


フランスのお菓子は甘みが遠いような気がしていた。

ケーキは卵感や、バター感がなく、あっさり軽い。
でも、焼き(火の通し方)とお酒はバッチリ強い。
タルト生地やパイ生地が真っ茶色なこともある。香ばしさ重視か。

まだフランス人の「ツボ」を探り中だ。

 

 

 


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美術館とパリの外国人女子たちと日本人と

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週末は美術館ざんまい。
こちらの美術館は作品の写真を撮っていいから驚き!
気に入ったのはバシャバシャ撮っていく。
アングルは気にしていないので悪しからず、、、(いや、画家のドミニク・アングルは気にしてます、大いに!)

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ルイヴィトン美術館では印象派の特集をやっていて楽しい。

マルモッタンモネ美術館では、睡蓮の連作がドーンと「これでもか感」を出して飾られている。

カッコいい。

こんな部屋で瞑想でもしたら、すごく気持ちが落ち着くに違いない。

(睡蓮の部屋の動画はアップできませんでした、、、残念)

 

・・・・・・


夫が勤務の日曜日は、Facebookのグループで出会った女の子たちとお茶。
取りまとめてくれた子は30歳になったばかりのすごい美人で、私は

 

「うわあ〜!!目の保養!!」

と思っていた。

 

が、なかなかソウルフルな子(ここでは「ミーナ」と呼ぶことにする)。
口を開くと、田舎の母のような勢い。
もしくは町内会の会長。

 

「来週末はポルトガル料理やさんにみんなで行くわよお!」

 

「(数人のグループに分かれて話してると)ちょっと、ちょっと、ちょおっと!!!(バンっとテーブルを叩いて)みんな聞いて!!!うちらのグループにフランス人を入れてっていうリクエストがあったから、探してたら、はっけーん!!声かけてみるわ」

 

「あーこの子は遠くに住んでるからダメだわ、うちらの住んでる区より遠いわ。残念!」

 

「これから毎週あんたたちと一緒に出かけるわよお!!」

 

( 帰り際に「電車で次の場所まで行く」という別の女の子の発言を受けて)
「車あるから、近くまで一緒に乗って行きなさいよ!凱旋門のあたりは特にクレイジーなドライバーが多いから行かないけどね!」

 

いつも人から「元気」「テンションが高い」と言われがちな私。

でも、ここまで元気元気な人には出会ったことがない。
実はこのイベント数日前までなぜか無性に人恋しかったのだが、ミーナのお陰でその寂しさが完全に発散された気がする。

 


それにしてもこれには困った。

 

ミーナ:「私の通っていた語学学校では、中国人と日本人が結託して、韓国人をはぶってて、「どうしちゃったの!?」って思ったわよ!(私と中国人の女の子を指して)あんたら何かあるの!?なんか、日本人が韓国人を見下してたし、無視してたの!」

 

その場にいた中国人の女の子(ここではルーと呼ぶことにする):「変だねえ。まあ歴史があるからねえ。」

私:「へえ。意地悪だね。人によるんじゃないかなあ。相手を選んでつきあった方がいいかもね。」

 

ミーナ:「実際、中国人と日本人とはお友達になるのは難しいわよね。」

ルーと私:「あー、うちらって同じ民族で固まりがちなんだよね。まあ、私たちはいろんな人と付き合いたい人だけどねー」

ミーナ:「(ルーと私を指差して)あんたらを見つけた時は「発見!」って感じだったわよ!」

 

どうやら、ルーはミーナにとっての初めての中国人のお友達、私はミーナの初めての日本人の友達になったらしい。

 


それにしても、ネット上でも有名なようだが、パリの日本人はなんだかおかしいのは確か。


ラーメン屋、おにぎり屋、日本食スーパーの日本人男性・女性店員は無表情。
これならフランス人のほうがよっぽど感じがいい。
パリのフランス人はちゃんとこちらから(恥ずかしさを飲み込んで)「ボンジュール!」と挨拶すれば、ニコッとしてくれる人もいるし、無表情な場合でも敵意は感じないのだが。
パリの日本人は笑ったとしても上から目線で小馬鹿にしたように笑う感じ。
もしくは無表情で絶対日本語を話さないかどちらかだ。

 

まあ、旅行先で同じ日本人に会うとなんだか恥ずかしくて逃げたくなるのは分かる。
でもサービス業についているなら「お客様をもてなす」のも仕事なのでは。

 

ネット上の情報によると
「物価が高いにもかかわらず、給与が低いから生活に苦労していて、心がやさぐれていく日本人が多いのでは。住居費タダの代わりに住み込みでお手伝いさんをやらせられているという現象もあり、苦労しているのでは。」

とのことだ。

たしかに、Au Pair (「オーペアー」と発音するらしい)の外国人学生たちは、パリを体験もしくは留学中に住み込みのお手伝いをするというプログラムに乗っており貧しい、と聞いたことがある。

なるほど、分からなくもないなあ。
私も前職では他の社員と比べて圧倒的に給与低かったしねえ。
でも全く関係のない他人に八つ当たりしても何も変わらない気がするけれどなあ。

 

ネット上の情報によると、仮に日本人と知り合いになって付き合うようになっても、割り勘する時にドケチだったり、自分の要望を押し通そうとしたりする人が多いらしい。
パリの日本人には近づかないようにした方がいいみたい。
(ちなみに夫の勤めるお店の日本人は感じが良い、普通の日本人の方ばかりです。)

 

なんだか悲しい部族だな、日本人。
同じ民族なのに、お互い要注意人物みたいになってるなんて。
母国以外の土地で、孤立してるから助け合うのが一番理に叶ってるのに。

もしかしたら、パリにいる日本人は自分のこと、嫌いなんじゃないかな。

どう頑張ったって、自分の中の「日本人」は捨て去れないと思うけれど。

 

たしかに私も日本人らしからぬ性格だから「日本大好き!」とは絶叫しないけれど。
たしかに日本にいた時は自分に合わなすぎて「私は違う!」と心で叫ぶこともあったけれど。
でも、パリの日本人は過激派すぎじゃないかなあ。
日本が嫌いでフランスに来て、日本人を見ただけで吐き気がするくらいまで心がやさぐれちゃったのかなあ。

私の心が荒れた時は、パリの日本人を他山の石にして、向きそうになった牙を収めよう。

 

・・・・・・


マルモッタンマネ美術館で、たまたま団体のガイドをしていたフランス人女性の解説がわかりやすくて、途中から一緒に聞いて回っていた。
団体の中のひとりのおじさんが「誰、コイツ?」みたいな顔してたけど。
「すみません、一緒にフランス語の勉強させてください。」と心の中で謝る。

ガイドが終わる頃には、フランス語の解説が80%くらい聞き取れて有頂天。

 

夫と私は子供みたいな性格のため、お互い何か新しくできるようになった時は小学生のように
「ねえねえ!◯◯ができるようになったよ!」
とお互いに報告・自慢する。
すると相手が
「良かったねえ!良い子だねえ!」
と褒めないといけないことになっている。

 

私:「ねえねえ!フランス語の解説、ほとんど分ったよ!やったあ!」
夫:「あー、なんかゆっくりはっきり話してたよね。お客さんがおじいさんおばあさんばかりだったからかもね」

 

!!!!!

えええーそーゆーこと!?


じゃあ、私はフランス人のおばあさんの仏語レベル合格ってことか。
おばあさんとお友達になった方が良いのか。

、、、、、

そしたら「若い良い日本人の移民の若者」と思ってもらえるかも?

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パリのマック訪問

先日銀行口座を作ってきた。


といっても、日本みたいに機械でぱっと30分で/1日で作れるような代物ではない。
イメージ的にはパスポートを作る作業の複雑さを2倍にした感じ。
提出書類5種は決まっているものの、そのあとその場でサインする書類が多いし(開設の際に5種類くらい、2週間後の開設完了後に10種くらいサインした気がする)、なにせフランス語で書かれており、各書類10ページはあるので、読まない/そもそも読めない。

危険だ。

 

銀行口座づくりについては別途まとめるとして、午後の語学学校まで時間が余ったので、マックに入ってみた。

カウンターで頼めるだけでなくボードで頼めるようなので、あまり店内が混雑していないうちに、ゆっくりやってみることにした。

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・・・なんかすごくメニューが多い、、、気がする。

 

3歳児のように手当たり次第次々にボタンを押してみて、説明読んでみる。
うーん楽しい。
そんなことしている客は私以外いそうになかった。

 

とりあえず「当店オススメ」的なバーガーを選び、サイドはポテト(サラダを選ばないといつも罪悪感が襲うけれど気にしない気にしない)、喉が渇いているので炭酸水。

これもまた、商品を全部選んだ後に決定ボタンがどこにあるのか分からないのと、画面に出ている警告の意味が分からず手こずる。

いろんなボタンを試してみてようやく購入決定。
なんか、動物奇想天外に出てくる、実験に参加中のチンパンジーの気分だ(古い?)

 

購入決定すると、カウンターで支払うか、カードで支払うか聞かれるので、カードを選択。

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ちなみに、フランスは銀行口座のカードにクレジットカード機能が自動的についてくるのが普通らしく、クレジットカードのことをBank Cardという。

 

支払処理が完了すると、レシートと番号が出てくるので、番号を握りしめてカウンターで待つ。

12:00くらいだったこともあり、客の入りは店の半分くらい。

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2階で席を見つけて座る。

日本と違い、マックで勉強している人や仕事をしている人がいない!!


みんな学生が友達と来てダベっているか、仕事をしている人たちが昼休憩に来ているか、という感じで、みんなただただ食べているか喋っている。
学校前にテスト対策したかったのに。

 

さてさて。
お味はどうかな。

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むむ。


味が


ない。

 

さっきボードでオーダーした時、ポテトのソースを選ぶメニューはあったけれど、バーガーのソースを選ぶメニューはなかったぞ?

だから、手元に余分なソース的なものはないぞ?

カウンターでもらえたのかな?

誰か、ケチャップか、マヨネーズか、醤油マヨ、ください。
中濃ソースがあればケチャップと混ぜてもいいかも。
とにかく、タレ系のもの、ください。

 

ポテトを一口。

 

味が


ない。

 

?????

そっか、これはソースがあるんだったな。

うん、ソースにつけると、普通にいいぞ。

 

これ、ドリンクにコーラとかオーダーしていたら、バーガーやポテトがコーラに負けるのでは??

そっか、もしかしたら、コーラの味も薄いのかも(え)

とにかく衝撃のマック。
周りの客のように、脇目を触れず黙々と食べる。


だんたんと店内が混み合ってきた。


フランス人は席がないと普通に他人と相席する。
4人がけブースに一人座っっていても
「ここ、いいですか?」
みたいな感じで2人組が入ってきたりする。
4人がけのテーブルだけでなく、2人がけの小さいテーブルでも、向かい側に他人が座ったりする。ぎょぎょぎょ。
私の右隣の高校生男子(のように見える)が、一人で食べていたが、ガタイの良いおっちゃん二人組が相席してきて、男子、ちょっと肩身狭そうだった。

 

入り口にマックカフェがあったのを思い出し、行ってみることにする。

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これが噂のマックマカロンか。
カロンカヌレ、カフェオレをオーダー。

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そしてまさかのカフェオレがヒット!!

 

今まで飲んだカフェオレの中で一番良いじゃないか!!
そんなことってあるのか!?
ちゃんとお豆がローストしてある感じの、エスプレッソを使っている感じの、濃い目のコーヒー。
ほかのお店みたいに水っぽくないし、インスタントコーヒー感がない!!

これをカフェオレと言うのだ、パリ人よ。
もうカフェオレはマックで決まりだ。

 


マック体験を記録しておきたくて写真を撮っていて気がついたのだが、パリでは誰も日常生活の写真を撮っている人がいない。
観光名所パリにはブロガーやYouTuberがまるでいないような感じだ。

いや、YouTubeを検索すればちゃんとYouTuberはたくさんいるし、ググればフランス生活をしているブロガーは星の数ほどいそうな感じだ。

でもこの1.5ヶ月間のパリ生活で、日常の写真やビデオを撮っている人を一人も見たことがない。

パリでブロガーやYouTuberの仕事現場を探すのはウォーリーを探すくらい大変なんじゃないか。


だから写真を撮っているとすごく浮く!!
しかも、もちろん日本で買ったアンドロイドスマホを使っているので、撮るたびにカシャっと鳴る(シャッター音が消せない)。
マックでのカード決済をする部分の撮影なんぞ、さぞ怪しい人に見えただろう。
の割にカシャカシャ鳴って、(撮影を)隠す気はない、みたいな。

 

(誰も写真を撮っていないところで写真を撮るのは)気まずいからいつも動揺を隠せず、カシャっと撮ったらその場をそそくさと去る。

だから一人で撮った写真はほぼ手ブレ(言い訳)。

 

 

パリでYouTuberになろうとしたら、Go Proとかを腰とか脚とか、キックスケーターとか、セグウェイとかに付けて(!?)、よっぽどコッソリ撮影するのだろう。
そしてブロガーはインスタ映えするような美しい写真しか撮らないのだろう。日常なんてどうでも良いのか。


・・・だからこっちのInfluencer(インフルエンサー)はみんなカッコいい感じなのか!

 

 

 

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