ニート in パリ - 行けっ森蔵!

偶然フランスはパリに移住することになった30代女子の生活。なぜか画家のベルト・モリゾに惹かれている。

猫の扱いが分からない

猫との距離の取り方について悩んでいる。
もっと具体的に言うと、猫を人間のように扱ってしまうのだ。
 
外出しようとするとうるうるした目で見つめて
「行っちゃうの?」
という顔をする。
帰ってくると足元に体を擦り付けて、
「キューン、キューン」
と鳴いてくる。
 
手を洗ってしばらくすると、
「ミャーオ!ミャーオ!」
と「遊んでコール」が始まる。
30分くらいひたすら遊んであげる。
そのあと、フランス語を勉強したり、ジュエリーを作ったりし始めるのだが、そうすると
「みやああああああおおおおおおおおー!みやああああああおおおおおおおおー!」
と大音量で鳴いてくる。これはトイレに入っていてもそうである。とにかく構って欲しいのである。それを放置しておくと、
 
「がるるるるるるー!」
と唸りながら部屋全体を駆け回り、キャットタワーに駆け上がったりする。
それも放置しておくと、洗濯物干しに乗ったり、最悪なパターンではキッチンに侵入し、作業台に乗る。料理好き・清潔好きの私としては激怒である。床を駆け回っている足で、台所の作業台に乗られてはたまらない。料理を作る度にいちいち(巷のコロナ対策ではあるまいし)台所にアルコールスプレーを吹くのも面倒だ。
 
「こらっ!ダメでしょう!」
と怒鳴りつけ、物干し竿から下ろしたり、台所から追い出したりする。
「この女、ヤバっ」という顔で逃げ回るので、さらに私の怒りに油を注ぐ。
 
ダメと言っても聞かないみたいなので、悪戯をしたら風呂場で水をかけるとか、体を洗うとかいう罰を行なってきたが、その度に
「この女に殺される!!」というテンションで
「うぐぐぐぐぎゃああああああ!」
と鳴く。
 

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一昨日は朝起きたら物干し竿に乗ったので、小さい棚の中に閉じ込めてみた。押したら出れることに気がつき再び逃走、私は叱り付け、追いかけ回した。


その数分後、台所に侵入したので叱ると、びっくりして作業台に乗った。
 
怒りの限界だった。
 
逃げ回るのを追い回し、キャットタワーにいるところを捕まえ、ドンっとキャットタワーに当てた。そこで
「この女に殺される!!」
の叫びがまた始まり、私の腕を両手両足で引っ掻きまくったので、
「こらっ!痛いでしょっ!」
と言って床に押さえつけると、なんとうんちをチビっていた。
 
風呂場で洗い、タオルで拭いた。
 
もう限界だ。
 


寝ていると深夜や早朝に私の横に来て、体をくっつけながら寝るし、私の体を舐めたりする。温かくてふわふわ。
相手にすればするほど、うちの猫、ノエミが好きになった。
しかし、目を逸らした隙に、私がやるなと言ったことを何度もやる。
 
なんでこんなに愛情を注いでやってるのに、裏切るんだ?!
ナメてんのか?(ダジャレではありません)
 
という気持ちがムクムク湧いてくる。


冷静な頭が
「いや、ノエミは猫だから。人間じゃないから。裏切りとか、そんなことイチイチ考えてないから。」
と呟いているのだが、ノエミを罰しているときはアドレナリンが出て、心臓がバクバクしてる。
 
私、ヤバいな。
 

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昨日早朝はノエミは私の横に来なかった。

相方がシフト休み。ノエミを完全無視し、午後からインターンへ。
帰ってきてからフランス語のオンライン授業があった。

椅子の後ろに恐る恐る近づいてきたり、周りをうろうろしていたが、授業中だったので無視。
テーブルからジュエリー作業台に乗ろうとしたので、一旦自分側の音声をミュートにして、ノエミを追い払う。
その後も無視。

夕食中は股の間から顔を出したので、一応撫でてあげようと手を出したら逃げていった。
私が洗面所で歯磨きをしたりするのはついてきたが、私は無視。
 


今朝。

ノエミは今夜も近づかなかった。
相方の側に手を伸ばすとノエミがいた。
相方側のベッドで寝ることにしたようだ。


寝ぼけ眼でゴロゴロしながら、ぐぐる
「猫との距離の取り方」


何も出て来ない。
どうググっても


「どうやったら猫と仲良くなれるか」
「どうやったら猫をしつけできるか→台所に乗るのは諦めましょう。猫は行きたいところに行きます。」
という記事ばかりだった。
 

朝ヨガをしようとマットを敷いたら乗ってきたが、無視。
朝食中も無視。


 
でも相方が可愛がっているのを見ると、なんとなく寂しい気がした。
相方が抱いているのを撫でるとこっちにくる。撫でても以前のようにゴロゴロ言わない。
すぐに去っていった。
その割にはこっちを見てる。
 
「どうしてこっちを見てくるのかなあ?」
と相方に聞くと
「警戒してんじゃん?ヒロを怖いと思ってるんだよ。」
との賢者の言葉。
 
あ、そ。

今度は(遊んでくれる相手ではなく)怖い人ですか。
 
床でおもちゃで遊んでいるときに私の足元で遊んでいるので、手を出して抱きかかえてみたが、去っていった。
 
 

 

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相方は、普段全く猫に構わない。
ずっと携帯でパズドラをやっている。
気が向いたら撫でたり、遊んでいるが、せいぜい一回10分がいいところだ。
それなのにナメられない。

相方に抱かれている間はゴロゴロ言う。


相方だけが休みで私が外出中の時は寝ていることが多いらしい。
私だけの休日の時は、14:00くらいまで「遊んで」だの「私はライオン」現象でぎゃーぎゃー走り回ったりだの、うるさいのに。


なんでノエミを気にも留めていない相方の方がうまく扱えているんだ?
私がノエミを構いすぎなのか?

私がノエミを興奮させちゃってるのか?

要は、相手にしすぎで、可愛がりすぎなのか?
 
 

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とりあえずノエミを無視する「実験」は二日目に入ったが、人間でも動物でも、無視するのは私にとって気持ちが良いことではない。後ろめたい気持ちの方が強い。

でも、ノエミを好きになれば好きになるほど、叱るときに(勝手にノエミに裏切られたと思って)凶暴化してしまうなら、好きにならない方が良いのではないか。
 


でも相方がノエミを可愛がっているのを見ると寂しい。

でも、私が可愛がるとろくなことにならない。
なんで世の中には
「猫と仲良くなるには」
とか、
「猫の愛情サインを読む!」
とかの記事ばかりなんだろう。

近づいてくる猫と触れ合っていれば、自然に仲良くなれるじゃないか!


一方で、
「暴力はいけません。」
「あまり叱りすぎると、猫から嫌われるので注意です。」
という書かれ方をしているものをよく見たが、猫に嫌われるのを怖がっているのはなぜ?
家のルールを定めて守らせるのは、動物に対しても大切なんじゃないのか?

それは嫌われてでも、徹底すべきなのでは?

だって、動物の世界だって、リーダーがいるんでしょ?(猫の世界ではいないのかもしれないけれど)

リーダーが言うことは絶対なんじゃないのか?

 

 

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可愛がれば甘え、ナメられ、悪戯される。
厳しくすれば警戒され、逃げられる。
無視すれば近づいてくるが、ここで可愛がるスタイルに戻してしまうと、また甘えさせすぎてしまう。

そして猫が私をナメ、その結果、厳しく叱りすぎてしまう。
 
 


初めてのペットとの距離の取り方が全くわからない。
 
家と私の頭がノエミに乗っ取られている気がしてならない。
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