ニート in パリ - 行けっ森蔵!

偶然フランスはパリに移住することになった30代女子の生活。なぜか画家のベルト・モリゾに惹かれている。

Fifty Shades of Grey

しばらくブログをお休みしていました。なかなか良い洋書ロマンスに出会えず。。。しかし、最近久しぶりに好きな本に出会えたので、今までの洋書レビューを書き残したい気持ちが再燃!前から書きたかったFifty Shades of Greyについて書きたいと思います。

 

さて、賛否両論あるFifty Shades of Greyシリーズですが、結論から言うと私は好きです。あらすじはおそらくインターネットの世界の皆様がいろいろまとめていらっしゃると思うので、どこが私の個人的なアンテナにひっかかったかを書きます。(SM描写が社会的にどうの、といった高尚な意見ではなく、あくまでエンターテイメントとしてとらえます。)

 

まず、(これも賛否両論あるようですが)主人公の女の子アナスタシアが結構精神的に強いことです。

一巻目では、アナスタシアが交渉しようとするも結局ドSのクリスチャンにぐいぐいひっぱられ、私的には読みながら「ついて行っちゃダメだ!!」と心の中で叫ぶシーンが多く、最後はクリスチャンから命からがら(!?)逃げていきます。しかし、一巻目でクリスチャンの元から逃げたことで、結果的に二巻目でアナスタシアがクリスチャンとの関係を保つ上での交渉を有利に進めることができるようになります。また、アナスタシアがクリスチャンの人間性を知ったり、クリスチャンが好きなSMを徐々に試してみることにより、どのようにクリスチャンの支配欲と自分の欲望とのバランスを取るかを考えられるようになります。三巻目の最初で二人の立場はほぼ対等になり、三巻目後半ではクリスチャンのわがままや、子供っぽいところを「かわいそう」「かわいい」というように、余裕を持って捉えられるようになります。アナスタシアは一巻から三巻までで成長し、最後は周りからは難しいと捉えられるクリスチャンを手玉に取る勢いです。これは読んでいて爽快!

 

また面白いのはクリスチャンはわがままで甘えん坊の男性の典型ではないか、という点です。私は女性に甘えたいタイプの男性と5年間同居してますが、付き合い当初や現在の日常を考えても、彼の言動はクリスチャンの言動に重なることが割とあり、Fiftyシリーズを読んでいて「よくあるよなあ」「わかるなあ」と思わされました。(ちなみに私の同居人はクリスチャンのようにSMを好むような人でも、物語で語られるような壮絶な過去があるわけでも、大金持ちでもありません。苦労人ではありますが。)

 

Fiftyシリーズではそのセクシーさや物語の多少の強引さ(?)が取り上げられがちですが、私にとっては読んでいて抵抗感なくすんなり入ってきました。間違いなく先を読みたくなる面白いラブストーリーだと思います。

ちなみに映画ではアナスタシア役のダコタジョンソンははまり役だと思います!クリスチャンを演じたジェイミードーナンはSMなんぞしなさそうな明らかに良い人顔&かわいい感じの童顔で私的にはNG!バンパイヤダイアリーのイアン・サマーホルダーがやればぴったりだったのに・・・