ニート in パリ - 行けっ森蔵!

偶然フランスはパリに移住することになった30代女子の生活。なぜか画家のベルト・モリゾに惹かれている。

(よもやま話)Yogaと美男美女

平日は外資系企業の人事で働いている。新入社員が入社すると略歴と趣味をメールで紹介するのだが、どうも「Yogaの大ファンです」という内容に違和感を覚える。少なくとも私にとってはYogaは個人的な活動だ。猫背で柔軟性・運動神経皆無の体を鍛えて、より健康になるため。また、仕事で病んでいるときに平和な気持ちになるため。心身を支えてくれる活動だ。だから「Yogaが大好きです!」とカミングアウトする気になれない。美しいポーズをSNSにアップしている人には「モデルか!」とツッコミを入れたくなる。

 

それでも、ポーズが上達したときは私も大興奮でFacebookに載せた。でも何か違うのだ。そうだ、すらっとした長い体が欠けてる。私の写真は前向きにとらえても「キューピーちゃんがアスレチックなポーズをしていてすごい!」みたいな感じなのだ。身長の低さとぽっちゃり体型が効いている。

 

考えてみれば、私は(人種関係なく)明らかな美男美女が苦手だ。普段は外人相手に態度がデカイ私も、美男美女だったりすると彼らを目の前にモジモジしてしまう。これには長い付き合いの夫も気がつくようである。洋服を買う時や、美容院にはイケメン美女はいないでほしい。購買意欲が落ちるし、何より落ち着かないから。何度も頑張って「いや、この皮膚の下はみんな同じ骸骨なのだ」と思ってみたりしたが、無駄だった。頭の中で皮膚を剥がせない(グロいし!)これが「人は見た目が9割」の結果か。それでもイケメン外人がたどたどしい日本語を話すとカッコいいマスクが剥がれる(失礼)。逆にふつうのルックスの日本人が綺麗なアメリカ英語やイギリス英語を話すとカッコよく見えるものである。少なくとも私の頭はミーハーなようだ。

 

私は外人から見るとすごく幼く見えるよう(17歳だと思われる)。仕事でアメリカチームやシンガポールの上司になめられるのも、ルックスのせいかもしれない。でも毎日このキューピーボディを引き締めるためにYogaを続ける私である。Yogaをやっている間は自分を美人と勘違いできる(主に鏡に映るレギンス姿のお陰)。しばらくは続けるつもりである。