五里霧中でも突っ込んでいく
将来への不安が消えない時期を長いこと体験し、流石に飽き飽きしてきた。
今では嫌でも不安な気持ちが起こると自動的に頭の中で止めるようになっている。
日本に帰ることになったらそれはそれで仕方ないじゃないか。
できるだけ気持ちを軽くしようと、今週末はケーキ作りに勤しんだが、今まで負け知らずのイタリアンメレンゲ作りに失敗したら、ポロポロと涙が出てきた。
うーん、やっぱり私、大丈夫じゃないのかも。
学校ではコストの安さから、真鍮を使っている。シルバーアクセサリー作りはやっていないため、シルバーを購入、初めて石留めにチャレンジしたら、あっけなく失敗。
「金属細工の日に先生に聞けば?」
と冷静な声が聞こえてくるものの、私の気持ちは、
「今、やってみたいだ!今やってみて、先生に見せるんだ!」
の一点張り。
もう一度材料を切り出してみるも、おそらくこれが最初の失敗だろうという時点に来て、やっぱりうまくいかない。凹んだ。
あー、これだからフランスでうまくいかないんだ。
どーせ日本に帰ることになるんだ。
自分を楽しませようとして、見事に落ち込ませてしまった。
楽しむぞ!という期待からしていけなかったのかも。
無意識に自分にプレッシャーをかけていたのかも。
次の日は何も期待しないようにして、とりあえず心が赴くまま、裁縫の趣味に走った。心が落ち着いた。
日本で失敗続きだったシュークリームも成功した。
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フランスに来る前は不安なことなんて、なかった。
フランスに来て、予想外なことばかり起こって、しかも将来が予測不可、という状況に置かれて初めて不安に押しつぶされた。
ここから進化できれば良いのだけれど。
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金属加工担当のコリン先生に、
「今年の就職って厳しいんですかね?CAPを持っているだけじゃ、ジュエリースタジオに就職は難しいんですかね?」
と聞いてみた。
先生曰く、
「あなたは日本人でしょう。8年前に教えた日本人のユミコに連絡を取ったら、彼女、コロナの影響で解雇されたらしくて。彼女の上司も、国の方針がフランス人の雇用を優先するっていう
方針だから、解雇せざるを得なかったらしいのよ。」
とのこと。
うわあ。
「じゃあ、また次の講座を受けたりとか、学校で学んで時を待った方が得策ですかね。」
「そうだと思うわよ。待ちなさい。」
とのこと。
学校事務局担当者が(外出禁止令中に失った講座を取り返している期間)ビザ延長に関わっているのだが、何か進展あったか聞いたところ、
「まだ何も進展はないけれど、気になるなら添付の書類を持って移民局に聞いてみれば?」
とのこと。
でもさ、移民局って基本予約が必要だし。そもそも誰宛に行けばいいのよ。フランス人って大抵「いや、これは自分の担当じゃないから、わからない」って言うんだよな。
ま、放置しておくか。
以前の私ならなんとかして確認しようとしていたと思うのだが、一年三ヶ月ほどフランスにいて諦めが出てきた。無駄に努力しなくていいよね。どーせ取り合ってもらえないし。
ジュエリースタジオが難しいなら、前職に戻るか。
「フランスで人事をするにはフランスの労働法を知らなければならない」
「フランスでの人事関連学科の学位がないと人事になれない」
と聞いたけど、フランス企業ではなく、外資系ならもしかしてゆるいところもあるかも?
前職でも人事に(経歴にもかかわらず)仕事できない人、結構いたし(失礼)
と調べ始めたところ、ボチボチ出てくる。
もちろんフランス国内企業の、フランス語記載の求人で、人事での学位と人事経験8年以上、とか厳しい求人の方がはるかに多いけれど、英語記載で条件が緩めの外資系企業の求人はなくはない。
もちろん、私はヨーロッパで人事したことないし、ヨーロッパ各国の労働法詳しくないし、アジア人事の経験だって4年だ。候補者的には全体的に弱いけれど、引っ越してきた去年と比べれば、はるかにフランス語を話せるようになってる。
「もしかしてどっかひっかかるのでは?」
と前向きになり始めた。
とりあえず、フランス人が本格的にバカンスに入る前にガンガン応募しなくては!
しかも、バカンスって7月からだった気が。
そして私のビザが切れるのも、、、
ってネガティブにならない、ならない。
とりあえずやってみなきゃわからない。
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